18.青を基調とした夜の場面とプレス機はターミネーターに継承されているのかもしれません。序盤の雰囲気は結構悪くないとは思ったのですが、結局ほぼ原作を忠実に映像化しただけの作品でしかないので物足りませんでした。原作にはない映画独自の演出と言えるのは転送に失敗した猫の鳴き声が静寂の中で聞こえる場面と蝿男の複眼の主観ぐらいでしょうか。手紙での語りを回想に変えるのは単純な置き換えでしかなく、舞台が一軒家からほとんど移動がないのも映画としては明確な欠点です。カラー撮影であるため今でも見やすく、そこは50年代のSF映画としては強みです。しかしこの映画に限ったことでもないのですが、この時代のハリウッドのシネマスコープ画面の映画はクローズアップをあまり用いずにほとんどロングショットだけで物語が語られるため映像のメリハリがなく見ていてダレてくるところがあります。この映画でクローズアップが用いられているのは蝿と文字を映す場面ぐらいのものです。文字は大きく映さないと読めないというだけですし、結果として蝿が映される場面が一番刺激的にはなっています。 |
17.I don't remember exactly when I watched '86 Cronenberg version for the first time but I must have watched it as dubbed or Japanese subtitled one. Anyway, I was lucky to be sitting at right in front of a big screen, watching perfectly restored DCP version, and not only that! with double featured with '86 version, too!! Thank you!, Film Forum!!! The first round was this original version. Compared to the one I watched first, it was more like "a family movie", except the way Vincent Price acting mysteriously all the way to the ending. Things in common between two versions were sad feeling and tender feeling. The biggest difference would be the way story is being told. This level of mystery would be higher in this version. The only reason I took away one star would be..... you know... I just needed a bit more larger degree of shock when the covering black cloth was taken away. I can't deny that. Sorry. : p Should I watch other versions between and later of these two? It should be worth doing so. 【kei】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2014-04-10 20:38:48) |
16.蠅男になった科学者の悲劇を描いたオリジナル版。 リメイクのほうは映像で見せてくれたけど、こちらはクラシック映画ということで、 サスペンス・タッチで物語が進みます。謎解きのように事の真相が明らかになっていく展開は、 中々凝っていて面白かった。さらにインパクトのあるラスオチも用意されていて、 ホラーものとしては、ストーリーも演出もかなり出来がいい作品だと思う。 モノクロでなく、カラーというのも観やすくてよかった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-27 09:39:28) |
15.ヴィンセント・プライスさんの気品のある演技が良いなあととても気に入りました。 恐怖と言うよりも、無念さのほうを強く感じてしましました。 訴える力のある作品。 【たんぽぽ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-03-29 22:29:40) (良:1票) |
14.じわりと来る恐怖感がありました。鑑賞はずいぶん昔のことですが、印象的なシーンがいくつもあります。古典はやはりいいですね。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 8点(2008-09-01 00:32:42) |
13.50年代製作のこういう手造り感満点のSFホラー空想映画、楽しくてやたら好き。ぬちゃくちゃネラネラと人間からハエヘの「変態」を、リアルな映像でグロテスクに見せられるよりよっぽど。どの登場人物もドエライ事が起こっているにも関わらず、わりかしおっとりと優雅な物腰で終始行動しているのは、この時代ならではというべきか。複眼に映る奥さんの悲鳴顔のショットには思わず度肝を抜かれてしまった・・・(←弱い)科学の発達の早さについて行けないと嘆く奥さんに、自分はひたすら感情移入。身体半分蠅に変身してしまったダンナには、同情すべき点は多々あるけれど、科学者ゆえの悲しい性といおうか、神の領域に踏み込んでしまった者の宿命というべきか、まあ単なる自業自得ともいえる。トータル的にはひたすら哀しい鳴き声を上げ続けていた、原子ネコたんが一番可哀相だったなあ・・・。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-21 15:24:36) (良:1票) |
12.今まで見た映画の中でラストシーンに一番衝撃を受けた映画です。 この場面のパロディをバートンは映画で何回も使っていて、バートンファンなら一度見ておいて損はないかも?。確かに古い映画で特撮や被り物は今見るとさすがにショボいですが、複眼の視覚の再現などはその後も真似されているいいアイデアだと思います。 実際の昆虫の視覚は違うらしいですが、直感的にわかりやすくて画期的な手法だったと思います。 また、男が機械で頭を潰されて死んでいるという不思議な事件が起こり、そして妻が真相を語り始めるという構成がさらに恐怖感を増し、映画の世界に引き込まれました。 頭が蝿になってしまったのに黒板に字が書けることが不思議で、博士より蝿が天才なんではないかと思ったものでした。 【アホをどり】さん [地上波(吹替)] 10点(2006-02-24 20:14:00) (良:1票)(笑:1票) |
11.話としてはスゴク悲惨で、最後の方の蜘蛛の巣の場面などはホント恐ろしいんだけど、その場面から1分もしない間に「ジャジャァーン!!」って何故かハッピーエンドになっちゃう、笑。何じゃこりゃ。この頃のアメリカはホントにハッピーだったんだろうなぁ。 【メロメロ】さん 7点(2004-08-30 00:09:16) |
10.やっぱり「蝿男」といったらこっちだよね。頭と片腕が蝿。リアリティなんかどうでもいいんじゃ。 【マックロウ】さん 6点(2004-06-15 14:16:15) |
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9.被り物・・。俺は結構、えー線いってるんちゃうんかなと思うねんけど。この時代にしては味があって。片手だけ蝿ってのもなんかリアルで。俺、変かな。リメイクの「ザ・フライ」は小さい時観て、トラウマになった。これは大人になって観たんやけど、先にこっちを観てたらトラウマにはなったと思う。さすがに大人やからね。冷静に見れたけど。でも、これはもうストーリー自体が怖すぎる。自分がもし、こんなんなったらと考えるだけで、ゾッとする。実験での思わずの失敗。パソコンで思わず、大事なデーター消してもーた時の恐怖感に似てる。レベル全然ちゃうけど。ちなみに、転送される度に、チンッて鳴るねんけど、あれが妙に電子レンジに思えてしょうがなかった。しかし昔のSFの発想はすごいな。また誰かこんな発想のSF書いて欲しい。 【なにわ君】さん 7点(2004-05-18 18:26:45) |
8.特撮がちゃちですが、その分怖さが増しています。愛する夫が化け物になって行き、それを救う最後の手段がプレス機で・・・という、とっても悲しいラブストーリーです。「ザ・フライ」のような仰々しさはなく、こちらの方がわたし的には好きですね。ラストの蜘蛛の巣のシーンは衝撃的です。 【オオカミ】さん 8点(2003-12-03 09:53:00) |
7.もう30年以上前にテレビで見ましたが、タイトルからしてインパクトあり過ぎで、大変ショッキングな映画だったのを覚えています。続編も作られたりリメイクされたりで、SFホラー系のネタとしていかに面白く強烈であるかがわかると思う。この映画、人体実験のシーンがヤマ場には違いありませんが、それに至るまでの実験過程も見応えがあり、ドキドキ感は十分にありましたね。とくに、ペットのネコ(自分の記憶が正しければ)を電送装置で試してみるシーンがあるわけですが、どこか異次元に飛ばされてしまい、姿がないのに鳴き声だけ聞こえたのは心底ゾ~としましたね。人体実験の悲劇を描いた映画はけっこうあるわけですが、これ程残酷で、悲し過ぎる結末を迎えるという作品も珍しいのではないだろうか。まさにB級SFホラー映画の傑作です。 【光りやまねこ】さん 8点(2003-06-14 20:38:48) (良:1票) |
6.蝿の被り物がチープな感じだが、最後の「助けてくれ~」の叫び声とそれに対する警部の驚愕と行動が凄いインパクトだ。このラストだけでリメイクを超えている。 【長春】さん 10点(2003-02-25 07:28:12) |
5.物質転送装置に異物混入!の、先駆。色々なジャンルがお世話になった作品と言えよう。1958年作?。この45年間で、どれだけこのネタが使われたのか・・・。ありがたや。 【aksweet】さん 7点(2003-02-16 16:41:04) |
4.この作品は自分の中では“怖がる映画”というより“笑える映画”になっています、たまに人に薦めるのですが観ると結構ウケるみたいです。 【眼力王】さん 7点(2003-01-22 00:38:16) |
3. ハエ男なのに、何故「ク」の欄に…?それは兎も角、電送装置の実験で使ったカップの裏には何とMade in JAPAN!!50年代SFでは中の下ってとこ。個人的にはアノ「Help me~!」は印象に残る味わいがあると思うけどナァ~。 【へちょちょ】さん 6点(2002-12-24 01:44:36) |
2.僕は「ザ・フライ」よりこちらを先に観たのでかなり怖かった。最初に圧搾機で夫を押し潰した妻が事情を語るという構成が恐怖感を強めていたし、主人公の科学者がフツーの二枚目なので、平和な家庭に訪れた異常な悲劇という色彩が増したと思う(ジェフ・ゴールドブルームはハナからフツーではない)。ただあの最後の人間蝿はやはり蛇足。 【アンドロ氏】さん 7点(2002-12-11 14:02:35) |
1.リメイクされた、クローネンバーグの「ザ・フライ」と比べて、こちらはストーリー性がある。でも気持ち悪さはない。なんたって、100円ショップで買ってきたようなハエのかぶりものかぶってでてくるため、いまいち恐ろしさがない。 【あろえりーな】さん 5点(2002-11-20 20:25:28) |