ドイツ零年のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ドイツ零年

[ドイツゼロネン]
Germany Year Zero
(Germania anno zero)
1948年上映時間:78分
平均点:7.40 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
ドラマ戦争ものモノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-07-27)【にじばぶ】さん
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監督ロベルト・ロッセリーニ
助監督カルロ・リッツァーニ
キャストエドムンド・メシュケ(男優)
原作ロベルト・ロッセリーニ
脚本ロベルト・ロッセリーニ
セルジオ・アミディ(ノンクレジット)
音楽レンツォ・ロッセリーニ〔音楽〕
撮影ロベール・ジュイヤール
製作ロベルト・ロッセリーニ
配給イタリフィルム
松竹(松竹洋画部)
編集エラルド・ダ・ローマ
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8.廃墟のベルリンをそのままセットで使うって、考えてみればずいぶん贅沢な映画です。露出の不安定さが変にリアル。ニュースみたいだからだろうか。突然カッと光があふれるショック。狭い室内ではカメラが人物を追いまわし、目まぐるしく往復する。父殺し以降の充実感がすごい。社会派ドキュメンタリーだったものに、不意に神話的な風が吹き込んできて、罪と救済のテーマが躍り出てくる。さらに子どもの孤独の描写、これは敗戦国に限らないかもしれない。いままでの登場人物たちに少年を拒絶させていくの。突如鳴り響くオルガン、ヘンデルのラルゴ。町並みにたたずむ人々。前半のヒットラーの演説と対照させる。しかし教会も救済してくれない。このラストの少年への密着がすごくて、淡々と戦後風景のルポやってたのが、グッと奔流に飲み込まれる。社会が悪いんだ、とは言えるが、なぜその報いがこの少年に集中するのか? そのシステムの由来は? なんてことを考えてると、神の問題に近づいてしまうのだった。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-18 12:33:14)
7.舞台は敗戦後のドイツだけど、戦後の混乱期ということではイタリアも日本も同じことで、傷跡が実に痛々しい。いや傷跡の程度は例え同じであっても、この映画の生々しさには恐怖の戦慄さえ覚える。長男が自由の身になって光が見えたかと思うと・・・。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-01 09:29:01)
6.敗戦の廃墟の中での疲弊した暮らし。貧すれば鈍する様子をまざまざと見せつけられます。その状況で少年を炊きつけ、結果に逃げを打つナチ残党の卑劣さ。あまりの救いの無さに底冷えします。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 5点(2011-12-14 20:55:25)
5.なんともいたたまれない。第二次世界大戦後の退廃したドイツ社会は子供の心まで蝕むのか。辛い。辛すぎる。淡々とした現実描写がリアル感が引き立てており、素晴らしい作品に仕上がっていると思う。
たましろさん 9点(2004-01-17 22:09:45)
4.敗戦直後のドイツだけでも見る価値はあるが、やはり言うまでもなく中心は、あの少年である。近年ややもすれば、プラスの意味を持って語られがちの無垢性といったものの裏には、あのような残酷さ、残忍さ、悲劇性が存在している。そしてその無垢性を利用したのが、まさにナチスであった。目に見える戦争は終わった。しかし、ナチという目に見えぬ亡霊が、この悲劇を生み出したのである。
Gloriaさん 9点(2003-10-21 22:36:47)
3.僕はこの映画を見るまではロッセリーニという監督の名前すら知らなかったので(今もあまり知らない事に変わりはないのですが・・・)、偉そうなことは言えないのですが、一本の映画としては、古い(しかも少々重苦しそうな)作品の割にはテンポが良くてスリリングであり、また「あれはどういう意味だったのだろうか」という、良い意味での消化不良感もあって個人的にはとても気に入っています。僕としては「戦争」を代表とする乱れた状況が、純粋さを多分に含んだ幼い人間の精神にどう作用するのかという事を描いているのではないかと思いました(この点から僕は『火垂るの墓』を連想しました)。
マーチェンカさん 9点(2003-10-19 14:04:13)
2. 確かにあまりにも痛々しいかもしれないが、本作は、トリュフォーの『大人は判ってくれない』と並んで(というより先駆けて)、ひとりの少年の心の真実を描いた素晴らしい傑作だと思う。
 以下は、監督自身の言葉、「『ドイツ零年』を作るに当たっての私の意図は、私の全ての作品と同じでした。愛することのできる心と、考えることのできる頭脳を持った世界中の観客のために、カメラが捉えたままの正確な真実を再現したかったのです。」(「映画作家が自身を語る ロッセリーニ 私の方法」編者:アドリアーノ・アプラ、訳者:西村安弘、フィルムアート社刊)

P.S.妻となったバーグマン主演作品なら『ヨーロッパ1951年』をお勧めします。ハリウッド的装飾を排した、彼女の聖女のような生の美しさが堪能できます。ファン必見!
なるせたろうさん [映画館(字幕)] 10点(2003-05-13 17:41:03)
1. ロッセリーニがネオ・リアリスモの手法を敗戦直後のドイツに当て填めて製作したのが本作。本場ドイツの監督が描くのなら兎も角、大戦中どーしよーもなくヘタレで腰砕けだったイタリア人にココまで悪意に満ちた戦後ドイツを描かれてはさぞやドイツ人には噴飯物だったことだろう。ゴダールが如何に絶賛しようと到底好きになれそうもナイ。「無防備都市」や「戦火のかなた」は伊本土を舞台にしていたが故に傑作だったのか…。カイエ・デュ・シネマ連中は「ストロンボリ」「イタリア旅行」まで絶賛していたが、贔屓の引き倒し以外の何物でもナイと個人的には思っている。バーグマンの魅力を増幅できない凡庸な作品にしか思えないし。おっと、本作は…へたれイタリアの大きなお世話ムービーってコトで5点!
へちょちょさん 5点(2003-04-18 02:25:18)
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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 7.40点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5213.33%
6213.33%
7426.67%
8320.00%
9320.00%
1016.67%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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