エル・スールの評価とレビューです。

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エル・スール

[エルスール]
El Sur
ビデオタイトル : エル・スール -南-
1983年スペイン上映時間:95分
平均点:7.52 / 10(Review 44人) (点数分布表示)
公開開始日(1985-10-12)
ドラマ
新規登録(2003-09-08)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-03-18)【Yuki2Invy】さん
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監督ヴィクトル・エリセ
キャストオメロ・アントヌッティ(男優)アグスティン
オーロール・クレマン(女優)イレーネ・リオス/ラウラ
脚本ヴィクトル・エリセ
撮影ホセ・ルイス・アルカイネ
配給フランス映画社
字幕翻訳吉岡芳子
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【口コミ・感想】

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12
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26.本作「エル・スール」は今回初鑑賞でした。世間の評判から察するに批判的なことを書くのは少々勇気がいりますが・・ とても期待していましたがイマイチな作品でした。普遍的なテーマがあることは理解できますが、それでも本作を見るにあたっては特に重要な前提条件が必要であったように感じました。

語弊を恐れずに書くとすれば、、「娘の親であること」だったり「自身が娘という立場であること」だったり、または性別関係なく「一度でも親になった経験があること」など、家庭を築く過程で経験する喜びや悲しみ、また苦労などを知っていないとより深くは楽しめない作品だったように思いました。私は男で、なおかつ結婚の経験がありませんので、息子の立場でしかこの物語に感情移入できません。この映画の中でしたらアグスティン(オメロ・アントヌッティ)が若いころに父(祖父)と対立した部分くらいでしょうか。このシーンは言葉だけで終わってしまいましたが、このシーンにはスペイン内戦の影響で家族内対立など、非常に深い意味合いがあったことは理解できますが、日本人には市民が二分された内紛の本当の悲惨さまでは理解できません。
結婚生活は知りませんが異性との長い同棲生活やその相手との別れ、何度かの婚約失敗などは経験しましたので、そういった意味ではイレーネ・リオス(オーロール・クレマン)のパートも少しは理解できたかもしれませんが、それに関しても南編(後半分)がごっそり抜け落ちてしまっているため、過去の恋に関する謎は全くの謎のまま映画は終わってしまいます。長距離電話の相手もわからずじまいですね。後半パートが無かったことが情緒的である一方、本作をより一層難解な作品にしてしまったようにも感じます。

今まで沢山の映画を見てきて、主人公の性別を意識したことはほとんどありませんが、本作においては圧倒的に主人公の立ち位置が狭く、”部外者お断り”的で感情移入を許さない敷居の高さみたいなものを感じました。裏を返せば本作の状況にピタッとハマれば情感に強く訴えかけられる素晴らしい作品になり得たと思います。物語の大筋や伝えたいことは理解できましたが、私など独身男性にとってはあまりにも対局にありすぎた作品だったといわざるを得ません。作品が悪いわけではありませんが、、少し厳しめの点数といたします。
アラジン2014さん [DVD(字幕)] 6点(2025-04-21 18:02:21)★《新規》★
25.落ち着いていて、最近流行りの慌ただしいハリウッド映画とはまったく違う雰囲気の佳作。
終始どんよりと立ち込めた曇り空で、少女の視点で父親との関係が描かれるだけの地味な内容。
だが淡々としたなかに、映像の美しさと深いエピソードや会話など魅力が詰まっている。
忘れたころにもう一度観たい。
mhiroさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2025-03-18 10:15:24)
24. 光と影の映像交響詩。詩の朗読を聴きながら良質な絵画を観賞したような後味が残った。
 子どもにとって異性の親はある種ミステリアスな存在。自殺した父親の謎に興味をひかれる少女が真実を追い求める。スペイン内戦を背景とした父親の苦悩と葛藤・・・それを理解しようとする娘。“南”への旅立ちが彼女の成長を物語る。
風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-03-16 20:36:38)
23.自分が若い頃に見て,今も記憶に残って居る映画を纏めて評価します.
淡々と語られる父と娘のお話.映像的にも非常に美しい.製作が途中で中断されたと後で知ったが,この終わり方の方が逆に未来に希望が持てる.
ahiru3さん [レーザーディスク(字幕)] 10点(2016-03-28 22:09:37)
22.ツタヤで借りたDVD、パッケージと中身が違っていて、間違って借りてきてしまったのがこの映画でした(笑)。というわけで、前情報もまったくなく見始めましたが、少女の可愛さにひかれ、最後まで鑑賞。地味ながら、ある秘密を持つ父親と、それを知った娘の関係がセンス良く描かれていて、いい映画だったと思います♪ 映像も美しく、説明し過ぎない、でしゃばり過ぎない演出とうまく合っているように感じました。
ramoさん [DVD(字幕)] 7点(2015-10-18 19:11:09)
21.良さそうな映画に見えて、そこまで中身があるとは思えない映画。
aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 6点(2014-08-20 01:42:34)
20.見ていて決して退屈はしなかったのですが、これといったプラスの材料も見当たりませんでした。少し期待しすぎていたのでしょうか。
川本知佳さん [DVD(字幕)] 5点(2014-05-24 15:40:01)
19.同じ監督でも、『ミツバチのささやき』よりは見やすいですね。あちらが勝手に自己完結していたのに対し、こちらはまだ観客というものを意識しているように思えます。しかしあいかわらず、あれこれ解説するのはどうかな~というような代物。まあやはり、私の好みではありませんが。少なくとも、こうした映画を称揚しようという気にはなりません。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-01 13:50:54)
18.美しくも厳かな映像、もはや溜息を洩らすしかない卓抜した演出。
父親の苦悩を知ってしまった少女の、繊細な心の内が丁寧に描写されており、その世界観に思わず惹き込まれてしまうほどの、まさに出色の出来映え。
時間が経つのも忘れて画面に釘づけになり、さあこれからと居住まいを正した瞬間、映画は無情にも終了してしまった。
どうやら制作日数が大幅に長引き、制作費不足で撮影が途中で中止になったようだ。
物語はこのあと、衝撃の展開を迎え、すべての伏線も明らかにされるとのこと。
放心状態のまま、今度は失意の溜息が洩れました。
不完全作品ということで、評価はとりあえず平均点をつけておきます。
MAHITOさん [ビデオ(字幕)] 5点(2013-05-19 06:13:05)
17.南の方へ。父親の脱アイドル化と共に少女の成長が描かれる。移動なのだ。移動。
Balrogさん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-17 23:38:21)
16.お父っつぁんには秘密がある。そりゃあるさ。例えばどっかのサイトに映画の感想文モドキを書き込んでるとか(はい、実は家族には内緒なのです。今のところは)。かつて小さかった娘、聖体拝受式で社会への一歩を踏み出した(自分の手から離れ始めた)娘。娘が成長するに従い、親父の存在も相対的に小さくなってしまう。そして。映画がダウジングのペンダントへと回帰したところで、ペンダントが小さなケースにスッと吸い込まれるように収まるシーンに、グッときます。コレ、日本人の感覚で言いますと何だか、故人の体が火葬後に小さな骨壷に収まってしまう、あの感覚を思い起こさせます……。しかしラストは、まるで暗かった音楽が最後に突然転調して主題(=“南”)を明るく提示して終わるように、希望によって締めくくられます。ま、はっきり言いまして、「実は途中までしか映画化できなかった作品」なんてことは露知らず、この唐突なラストの意外性に感激していた訳でして。我ながら、またピンボケの感想を持ってしまったのかも知れぬ。だから家族には内緒なのです。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2012-04-14 12:32:02)
15.もうひとつおもしろさがわからなかった。
ホットチョコレートさん [地上波(字幕)] 5点(2011-11-29 21:19:26)
14.エリセ映画は刺激は少ないが、観た後にとても強い印象を残す。
あぁ、「マルメロ~」も観てみたい!
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-04 11:19:02)
13.『ミツバチのささやき』同様にスペイン内戦の傷跡を背景とし、少女の成長を描く。窓から差し込む光が、庭のブランコが、道が、木が、家が時間の経過を、そして父と娘の関係の微妙な変化を語ってくれる。それは雄弁であっても常に慎ましく静かに語りかけてくる。情景は前作以上に美しく、そのうえで画面に映るすべてのものがさりげなく何かを語っている。映像で語るとはこういうことなのか!とあらためて驚かされる。さらに画面には映らないもの、「南」の情景までもが頭に浮かぶ。その情景はこの映画を観ている間に変貌してゆき、最後には郷愁すら感じさせてしまう。おとなしいくせしてすごいやつ(映画)なのだ。
R&Aさん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-02 13:19:59)
12.絵的には「ミツバチのささやき」よりこっちのほうが好み。青空と陽光を受ける雲が個人的にツボなので。幼い頃は尊敬し、神秘的な存在だった父のイメージが事件をきっかけに崩れ始めるところはすんなりと入り込めました。ホテルで父が語る初聖体拝領の思い出をエストレリャが淡々と聞き流してしまう演出は素晴らしいです。ホテルに残る父の孤独な姿と悲劇的な結末、ここまでは良かったんですが、それだけにラストが尻切れトンボ感が強いのが残念です。あえて父のイメージを想像させるという見方をするにしても、「南編」への未回収の伏線が多く、「未完成」の印象が残ってしまうのです(シリーズ物の中篇のような感じ)。やっぱり、これは「南編」あってこその作品なのではないかと。
マイカルシネマさん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-01 00:23:41)
11.「ミツバチのささやき」で見せてくれた美しい映像と物語、同じくここでも見せてくれてます。やはりこの監督の撮る映画は素晴らしい!とにかく近頃のアメリカ映画みたいにやたらうるさい音楽を流すことなどせずにじっくりと見せてくれます。なんて言ったら良いのかなあ?とにかく静かな中にあるその人間ドラマとしての美しさ、優しさが上手く描かれていて観ていてとても良い気持ちになります。
青観さん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-15 14:01:26)
10.残念ながら、私には合いませんでした。ちょっと地味すぎて(繊細、というべきなんでしょうが)。映像はまずまずきれいだけど、主人公の女の子はたいして演技が上手いというわけでもないのであまり魅力を感じません。個人的には「南」のシーンがないのも欠点だと思います。未完の作品だと知らずに観た上で、「中途半端すぎる」と素直に感じましたから。
no oneさん 5点(2005-01-19 19:59:55)
9.感情や思いを明るく口に出せないことはセツナイ。エストレリャ、父、母・・・それぞれの気持ちに、つい感情移入しそうになる。かもめの風見鶏、並木道、原野、日本の田舎に似た情景に郷愁をかきたてられるけど、どこか違う。内乱による不安と重たさか?陽気でマイペースなスペインのイメージの裏にある歴史を垣間みて、心に染み入る作品。
草川ひゅー馬さん 8点(2004-11-29 11:14:05)
8.観る人それぞれが少女の父親のイメージを作り出し、それぞれに想いを馳せる。きっと観た人の数だけ父親像が出来るはず。エリセはすごい!
mimiさん 8点(2004-10-30 21:14:33)
7.前作「ミツバチのささやき」もそうだったが、ヴィクトル・エリセの作品では音も映像も決して叫ばない。ただ、慎ましげに密やかに、何かを語りかける。その声はとても静かで、こちらが少しでも気をそらすと聞き漏らしてしまいそうになるが、気味の悪い呟きではなく、まるで穏やかな老人の昔語りのように心を惹きつける―――本作に登場する父親が果たしてどのような人生を送ってきたのか、何を抱え、苦悩していたのか、作中ではっきりとは明示されない。観客は娘と同じ立場になって、失われた時間と記憶に思いを馳せる・・・・・・静かな、とても静かな作品。
ぐるぐるさん 9点(2004-05-07 18:27:17)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 44人
平均点数 7.52点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5511.36%
6818.18%
7715.91%
81125.00%
9920.45%
1049.09%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.25点 Review4人
2 ストーリー評価 6.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review5人
4 音楽評価 7.80点 Review5人
5 感泣評価 5.33点 Review3人

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