11.「男はつらいよ」フリークの皆様、ご無沙汰しております。久しぶりの寅さん映画のレビューです。初期の頃はともかく、松竹のドル箱シリーズになってからの寅さんは、年に二回、恒例夏とお正月の公開になってました。名付けて「夏シリーズ」と「冬シリーズ」。それぞれ好みはあるかもしれないけれど、自分は断然「寅さん夏シリーズ」に好きな作品が多いです。リリー三部作は全部夏だし、好きな「浪花の恋」「夕焼け小焼け」もそう。あ、でも八千草薫さんの「夢枕」は冬かあ・・・。やっぱ一概には言えないのが、このシリーズの奥深いところ。でも全体的に夏作品の方が、寅さんの旅先での行動にも動きがあって楽しいんですよね。夏祭りで、手ぬぐいで汗を拭き拭きテキ屋の口上を述べる寅さんの「一幅の画」も理屈じゃなくてとにかく好き。さてさてこの冬作品は・・・ちょっと一抹の物寂しさが漂ってます。岸本加代子のフーテン娘が場の賑やかしを担当しているものの、肝心のマドンナが地味生真面目系の音無さんなので、なかなか会話も弾みづらい。彼女がタバコを吸う事自体は、そんなに僕は気になりませんでした。実際テキ屋の女房ってあんな感じなのかなって思ったり。冬の寒さが身にしみるような展開で、特に好きな作品とは呼べないけど、まあシリーズ中では標準作かなと。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-11-27 11:31:18) |
10.正直あまり楽しめませんでした。ヒロインがタバコを吸っているシーンで引きました。前半であれだけ良いところを見せておきながら、後半他人の家で亭主をけなすキャラクターは意外でした。寅さんが所帯を持つことを選ばなかったという理由付けなのでしょうか。 また、前半で榎本さんが演じる家出娘がいい味を出していますが、後半になってヒロインが主役となって存在感がなくなり、どっちつかずの印象を持ちました。 今回の寅さんが老けて見えたのは気のせいでしょうか? 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-06-15 22:07:11) |
9.これけっこう好きなの。シリーズ中期の安定した語り口で、『あじさいの恋』や『口笛を吹く寅次郎』あたりと比べると地味だけど、同じくらい好き。岸本加世子がらみの部分でやや物足りないとこもあるが、部分的にキラッと光る。たとえば東八郎とのケンカ。「おまえの店の一軒や二軒なくったって、世間様は何ともないんだぞ」。こんなところに裏打ちされている庶民の必死さ、それと寅との乖離、さらにそこから寅の人生の自由と孤独も見通せる。そしてもう何度も見ているはずなのに、寅がフッてしまう場面てのはいつもいい。コミュニケーションて本当に難しいんですよね。デリケートになっちゃってて、互いに臆病になってしまっている。一歩さがって相手の出方・様子をうかがっているうちに、二人の距離が開いていってしまい、しかもそのことに当事者がなぜかホッとしてしまったりするんだな。そこが丁寧。自分を卑下し過ぎるってことなんだけど、これ股旅ものにあるある種の疚しさにも通じていて、日本人にとっては普遍的な礼儀正しさにも感じられる。作者はこれを肯定しているわけじゃなく滑稽と捉えるんだけど、肯定はしないが微笑を持って、だから人間いいじゃないか、と見ている感じ。このシリーズではいつも女優がうまく見え、テレビなどではさして印象に残ってなかった今回の音無美紀子もよかった。重層的な人生を見せてくれる、とりわけ舞台が東京に移ってから。夢の手術シーンがシュール。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-01-14 12:02:45) |
8.たしかに、マドンナがタバコ吸った時、引きました。 寅ちゃんのスーツと腹巻・下駄のミックスした格好がかなり笑けました。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-06-21 21:29:31) |
7.小沢昭一も本シリーズに出ていたとは・・・ 映画を沢山観れば観るほど、色んな俳優・女優が出ていたんだなぁ~と感じる奥が深いシリーズである。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-06 17:09:40) |
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6.設定の上手さで勝負アリの一本。いや、上手いのやら上手くないのやら、ようわからんが、何だかオモロイ。まず、(1)ナゼか寅さんと相部屋になってしまう岸本加世子 → 彼女も、寅さん&さくらのような、離れ離れの兄妹。だけど、兄貴は遠洋漁業で真面目に働いており、妹の方がぶっ飛んでいる(妹の方がやや寅さん型、かな)。寅さん兄妹と、オーバーラップしているような、正反対のような。 (2)寅さんの同窓会。寅さんツマハジキで可哀想でもあるけど、しょうがない面もある。寅さん以外は皆、大人になり、社会人になり、大きなモノを背負っているのだ。 (3)テキヤ仲間の寅さんへの頼み。オレが死んだら妻と結婚してくれ → 結婚という言わば「社会」そのものが、今度は自ら、寅さんへ接近してくる!しかも例によって美人だ(という設定)。こりゃ一大事 → で、寅さんの就職活動騒動へ・・・・・・ こうしてみると、なかなか盛りだくさん。そしてマトマリがあるような無いような。しかしその各エピソードの噛みあい、あるいは食い違い、これが妙にオモロイ映画でありました。ラストも予想通りの展開でありながら、予想を越える感動・余韻があり、心憎いばかり。 それにしても、今回の寅さん、渋いと言えば渋いが、ちょっと元気無いかなぁ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-09-05 21:28:13) (良:1票) |
5.岸本加代子のエピソードが効いていて深みのある作品に仕上がっています。珍しく一歩手前まで行くのに、惜しい。が、しかし、マドンナに華がないのが気になるところかな。約束とはいえ相手の気持ちもあるしな、辛いところです。シリーズとしては余裕の展開になっている。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-08-27 00:29:04) |
4.マドンナがタバコを吸った時点でだめ。 今回一番すごいと思ったのは、おばちゃんがちゃんとチャルメラで泣いてるところ。 実はすごい演技派だと思います。 |
【ゲソ】さん 8点(2004-06-02 02:57:02) |
2.同窓会で惨めな思いをする寅が可愛そうだった。東八郎がよかった。 【ひろみつ】さん 7点(2004-05-09 00:49:06) |
1.28作目。岸本加世子がでてました。いつもながら寅さんやっちゃったなという感じ。言うほうも言うほうですが。でもあっちはその気があったの?よくわかりません、、、。 【バカ王子】さん 5点(2003-06-07 06:20:54) |