2.モニカの凄く挑発的な顔付き、視線から何か女の強さを感じさせられる。モニカの語る眼が強烈なほどの印象を与え、ここには人間の強さと弱さの両方が見えてきて、イングマール・ベルイマン監督はモニカ自身に自分の生い立ちを投影しているような錯覚を覚えずにはいらななくなる。観ていて楽しい映画でもなければ、むしろ、どこまでもモニカの前に翻弄され続けるハリーの姿が何とも痛く感じられてしまって、悲しくなってくる。それにしてもこの映画のモニカの挑発的な目付きと肉体、あれは女だからこそ出せるものを感じます。絶対に男には出せないものがこの映画のモニカを観ていると感じてしまいます。