8.祭りの日の娘を獲りっこするダンスシーンの素晴らしさ。虹の七色のスカートがふわっとするのも美しい。動き続けること。奪い合うというモチーフを、様式化させ、しかも止まらず動き続ける。そのあとの斧の音を入れたナンバーも印象的。ミュージカルではどういうときに歌うかというと、モノローグ、会話、などあるけど、説教するようなのもあってそれも面白く、なかなか「こういうときになると歌う」と定式化できない(『雨に唄えば』では発音教室の早口言葉の練習から踊りだし、あれには興奮させられた)。歌いだす瞬間・踊りだす瞬間のときめきにこそ映画の秘密があるように思える。冒頭の無骨さを大袈裟にやるところもいい。大袈裟ってことと様式ってことが関係していよう。大袈裟・様式を通して、日常を離れた高みに上っていくこと、それがミュージカルか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-02-23 10:14:48) |
7.とてもミュージカルとは思えないようなタイトルからは想像出来ない映画である。確かにこれは間違いなくミュージカル映画である。けれど、ミュージカルを観ているというよりも西部劇を見ているような気持ちにさせられる。牛も出てくるし、馬も出てくるし、あの景色、町並み、山、とにかく雰囲気は西部劇である。個人的には群集劇的なミュージカルは苦手であるが、それでもつまらなくはなかったし、普通に楽しむことは出来た。それにしてもよく転ばないで踊ってられるなあ!と感心させられたし、この映画に出てる人達の身体能力の高さは、まるで体操選手のようである。 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-16 21:37:05) |
6.この映画の前半はめっちゃ好き!後半なんて無くったっていいくらい! 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-02-25 20:24:03) |
5.数あるMGMミュージカルの中で一番楽しい作品です。予算が少なかったせいで映像的にはちゃちなところがありますけど、それがかえってお気楽なストーリー展開にマッチしていい感じです。ミリー役のジェーン・パウエルはとくに美人とか可愛いというわけではないのですが、ちょっと怖いけど優しいお姉さん&奥さんの雰囲気がよく出ていて、この映画を引き締めています。この映画、なんといってもお祭りでのダンスシーンが目玉ですが、ミリーが6人の弟たちに女の子の相手の仕方を教えるシーンは、「サウンド・オブ・ミュージック」の「ドレミの歌」に匹敵する楽しさだし、見終わった後に思わず口ずさむ曲がいくつもあってミュージカルとしては申し分ない上に、女の子達の歌に乗せて季節が進めるなどストーリー展開もテンポ良くする工夫がされています。意外と知られていない作品ですがミュージカル好きの人は是非一度見て欲しい作品です。 【はやぶさ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-12-07 00:42:09) |
4.森の奥の小さな小屋にムサイ7人の男と紅一点、ってまるで白雪姫ですねぇ。 略奪された、、なんてワイルドな題名はどうかと思ったらそのまんま、誘拐・犯罪、、、なんて話をまともに見たらトンデモないよ、、というところですが、カラフルでスピーディなダンスは楽しい。特に一番の見所は町でのピクニックのダンスシーンで、男性陣はまるで中国雑技団か体操選手かというくらい アクロバティックなダンスをします。音楽もカントリー風で軽快です。ちょっと珍しい男性的なミュージカルですね。 スピーディで楽しいダンスはいいのですが、この話にはやはり違和感を感じて無視できなかったのでこの点数。 【キリコ】さん 6点(2004-06-23 22:01:47) |
3.おバカな展開だけど、それを許せてしまうくらい笑える。人によってはバカクサーって思う人もいるかもしれないけど。強引すぎてちょっと違うだろおいと思うシーンは多々あるが。しかし雰囲気が楽しいので許せてしまう。しかし曲がこれといって印象に残らなかったのでそこがマイナスポイント。 |
2.この映画のテーマは・・・ストックホルム症候群ですかね。あはは。信じられないほど他愛無くもクダラナイお話なんですけど、ま、ミュージカルですからね。ミュージカルなら何でも許されるのか? さて映画冒頭、雄大なる自然を映し出し、おおっと思わせるんだけど、残念ながら、当時の映画にアリガチな事に、ここぞというシーン(=ミュージカルシーン)ではスタジオ内撮影に。カラーを生かした撮影は、時代性を考えると見どころの一つではあるんでしょうけど、スタジオ背景の書割にはやはり萎えちゃう。例によって照明の当て方ももひとつデタラメ。だもんで、たまに屋外シーンを本当に屋外で撮影してくれてるだけでホッとしてしまう。しかし、兄弟達のアクションシーンはなかなかの見せ場ですね。香港アクションスターもビックリ。いやそれほどでもないか。さらに後半には、何故かとって付けたように大スペクタクルシーンまで登場。作品のアホさに輪をかけてます。おそらく、ある人々に対してはミュージカルに対する誤解を解き、またある人々に対してはミュージカルに対する誤解を深めるであろう一本。 【鱗歌】さん 7点(2004-03-14 01:25:56) (笑:1票) |
【彦馬】さん 6点(2004-02-18 12:45:23) |