8.オープニングクレジットのリチャード・バーセルメスに一時停止して確認。「散り行く花」「東への道」での貴公子出演に大歓喜。待ちわびた登場シーンがリタ・ヘイワースも一緒で血圧急上昇。過去の消えない過ちを背負って生き続けるという寡黙な役どころで渋みはあるのですが、心情の希薄さを感じる台詞回しはトーキーに向かず早くに引退という事が納得できるものでした。彼の因縁の相手を演ずるトーマス・ミッチェルが毎度の事ながら、主役以上の存在感で作品を味わい深いものにしています。ジーン・アーサーとリタ・ヘイワースは華を添える程度で居なくてもいいような浅い人物像でした。苦手なケイリー・グラントに初めて惚れ惚れした描かれる男たちの絆の深さに胸熱になった良作です。 |
7.映画開始から、次から次へとシーンを緊密に繋いで行く、その緊張感が圧巻、まるで映画の進行と実時間を合致させるかのような、いやそれ以上の濃密さ。船が着き、二人の男が現れ、一人の女が現れ、仲良くなり、と思ったら本当の主役が現れて二人の男は脇役に転落し、さらに二人のうちの一人が飛行機事故で命を落とし、悲しみに暮れるもやがて陽気な音楽へと変わって・・・と、立て続けに様々な事件が描かれていき、映画開始から「シーンの連続」が繰り広げられるおよそ30分。ようやく、時計のアップが写って時間経過の描写が省略され、ほっと一息といったところ。ジーン・アーサーが魅力的ですなあ(原節子に見えてしょうがない)。しかし彼女は決して映画の中心軸とはなりえず、さりとてヒーローたるケーリー・グラントすらも、困難なミッションを前にケガによって中心軸の座を明け渡す。と言う訳で、みんながヒーロー。ってのが、いいですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-04-23 23:48:09) |
6.2011.12/09鑑賞。古い作品にも関わらず初期の航空機の現場が臨場感を持って良く表している。主人公がクールでかっこよく、女にもてて、男には慕われる。この役がケーリー・グランド、仕方ないか・・。羨ましい。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-09 23:52:14) |
5.ケイリー・グラントが、自分からは何の行動も起こさないのにやたらめったら女性にモテまくる・・・、ヒッチコック作品を初めとする、後々の主演映画にも繫がるキャラクターをここでも遺憾なく発揮しています。イヤ~、全くもって嫌味が見当たらない程、若き日の彼も二枚目でカッコイイっす!男に嫉妬心を起こさせず、理由もなく女性にモテる役っていうのは、やはり唯一無二の彼ならではの軽妙洒脱な味わいが有ってこそ。↓ああ・・・R&Aさんと同じく、自分もこんな粋な大人の男になりたかったのになあ・・・(笑)余談ですが、このタイトルと南米が舞台という事で、自分は長い間この映画の主題歌は「コンドルは飛んでいく」だとばかり思ってました。女優陣もお二人もそれぞれにお美しい。特にあの天下の美女、リタ・ヘイワースにバケツの水を(←それも続けざま二杯!!)頭っからぶっ掛けるなんざ、流石豪快派ハワード・ホークスの面目躍如たるゆえん。しかしこの航空会社って・・・事故率高すぎですよね(笑)管制塔がない時代に航空機を飛ばすっていうこと自体、本当に命懸けの仕事だったんですね。大画面で観たかったかなあ・・・。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-09-26 10:26:44) (良:1票) |
4.ハワード・ホークスは空軍出身だからそれなりにパイロットの心理状況とか伝わってきたしなかなか見ごたえのある軽飛行機の飛行シーンやら着陸シーンもよかった。撮影がすばらすぃかと思います。だた妙に中身があるので展開が次へ次へと変わってくのでちょっくらわからなかったっすが、あっさり度は満点に近いですよ。 |
3.鉱山の上空を飛ぶ映像が素晴らしい。シリアスな男のドラマにナイスタイミングでなごましてくれるエピソードや楽しい会話も良い。そしてなんといっても男たちがかっこいい!中でもやっぱりグラント演じるジェフ!かっこいい!かっこいい!かっこいー!!私がめざしているキャラはこういうのです。「女には頼まない」、、、とかなんとか言っちゃって最後には「ここにいてくれ」って頼むんでしょ!と思ったら最後まで言わない。クールだぁ!男の美学だぁ!そして言わないかわりにコインで、、、クゥ~!!シブイ!シブすぎる!、、、、ん?↓現実にはうざったい?どうやら私はまだまだ現実の世界と虚構の世界をごっちゃにしているお子様のようです。 【R&A】さん 7点(2005-01-14 12:47:41) (笑:1票) |
2.飛行機野郎の出てくる映画というのは、男くさくてとても面白い。男意気ともいうべき男同士の友情にしびれ、何があっても飛行機に乗り続ける男たちを、あからさまに心配する女との対比にうなり……そう、そこにはいろんなドラマがあるのです。「女には何も期待しない」と言い切る男(ケイリー・グラント←ちょっと 彼っぽくないなぁと思うのは、まだ彼が若くて男臭いからか)と、「平然と見送るわ」と強がる女(でも最後まで強がりきれない 笑)。もしも現実にそんな男女がいたら「素直になればいいじゃん」と一言で終わらせるのですが、そこはそれ、映画の世界というのは不思議なもので、現実ではうざったいこともステキに思えてくるのです。 【元みかん】さん 7点(2004-07-30 00:06:43) |
1.パイロットのお話なんですが、かなりシリアス。この時代のパイロット達の命をかけて空飛ぶ姿を、恋愛のやりとりを交えて淡々と描いています。非常に男くさく、渋みのある作品でした。彼らパイロット同士の友情が見所です。単純にそれだけで格好良いのに、好き・嫌い、付き合う・別れるといった女性の絡んでくる色恋話は少し余分にも思えました。 【プミポン】さん 4点(2003-10-30 00:51:46) |