5.ジミー・ウォングの出世作である『片腕必殺剣』のリメイクですが、共通しているのは主人公が片腕になってしまうところとヒロインが電波という点ぐらい。あとは殆どツイ・ハークのオリジナルで、ここで示される殺伐で混沌とした世界観とそこに息苦しくも這いつくばって暮らしている人々の息遣いが見て取れる一連の描写などはワンチャイシリーズに代表される彼の武侠映画独特のものです。けれどもワンチャイほど魅惑的でスタイリッシュではなく、まどろっこしくて禍々しい。登場人物たちの息づく世界の倦怠感、焦燥感がまるで見る側にもそのままのしかかってきそうな気迫が全編に漲っております。それらはここで散々言われている「ダルい」「かったるい」という不評系の声を産み出す要因にもなったわけですが、ツイ・ハークが表現したかったのは寧ろその“かったるさ”なんじゃないかなぁと再見してみて思うようになりました。唯一一点張りで評価され続けているクライマックスの決闘なんか顕著な例ですよね。切れ味の鈍そうな刀で血みどろのガッチャガチャしたチャンバラ。終いには刀の勝負そっちのけで殴り合ったり、首を絞めあっちゃう。体裁や名誉なんてこの闘いには関係無い。ただあるのは生死を決する闘い。露呈されるのは死に物狂いで生きようとする人間の生への執着心です。とにかくこのかったるさを含めた息苦しさ。私は好みです。 【カニ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-11 02:26:57) |
4.ここのレビュー読んで「見ようか」、「やめようか」、悩んだんだけど結局見ちゃいました。たしかにストーリーは閉口の一言。チャンバラシーンも良いところもあるんだけど、”カ・メ・ら・ワ・ー・苦”が台無しに...。かっこいい立ち回りシーンもあるんだけどね。まあツイ・ハーク好きならいいけど、その他の方は見なくてもいいかな。ちなみに自分は前者です。 【tantan】さん 6点(2004-08-18 08:31:41) |
3.確かに、ストーリーはカッタルイ。しかし、ラストのアクションシーンは秀逸。そこだけなら「ブレイド」より上だと思う。 【マックロウ】さん 6点(2004-06-18 15:47:52) |
2.う~ん。まずアクションなんですが生々しいけど爽快感は無いですね。爽快感を求めるアクションじゃないのかもしれませんが…ハッキリいってカメラもアクションもゴチャついてて見てて全然面白くない。なんで熊さんとウィンさん使ってこんなゴチャついた絵にするのか…?刀もなんだか説得力無くて…つまり刃として切れ味よさそうには見えない。三枚に別れるイロモノ剣ま登場する始末。斬れそうに見えない刃のチャンバラってどうなんだろ?右腕を返せー!!って所はちょっと良いですね。あとヒロイン電波すぎ。こんな女絶対に御免こうむりたい。 【マンダム】さん 4点(2004-04-15 13:16:47) |
1.「こんなチャンバラ観たこと無い!」これが数年前、初めてこの作品を観た時の感想である。そして現在でもコレ以上の迫力のあるチャンバラは無いといえるでしょう。この映画、とにかくダルい。夜中なんて見ていたら何度睡魔に襲われたことか・・・。しかしラスト15分くらいでしょうか?ココからは眠気なんかぶっ飛んでしまうでしょう。とにかくメチャメチャ迫力あるチャンバラは、とても撮ろうと思って撮れる動きとは思えません。ほんとメチャメチャで圧倒されること間違いなしです。この作品をこれから観ようとしている貴方に言いたい!「最後まで見てね!!」と。 【カズゥー柔術】さん 8点(2003-11-06 22:56:19) |