10.映画史的には重要な作品(だそうです。)。クローズアップの有名な映画ですが、数年前に初めて見たのですが、あまり印象に残っていません。というか、パンフレットの女優のクローズアップの写真の方が、記憶に残っています。この場面、映画にも有り。退屈では、なかったのですが、もう一つでした。同じ日に、同監督の吸血鬼も見たのですが、こちらの方は面白かったです。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-12-22 23:18:05) |
9.【史上最高の映画】は?と聞かれたら私はこの映画を挙げます。 これほど映像が洗練されていると感じた映画はありません。クローズアップはもちろん、バストショットのカットでも背景が白く何も無い。撮られるのはジャンヌ・ダルクと審問官の顔面ばかり。いろんなアングルを駆使しカット割りのテンポも良いですが、画は単調だと思います。 それでも一つ一つのカットの白と黒の美しさ、特徴的な顔立ち、豊かな表情が画面に強く惹きつけます。 この映画と比較すると他の映画の画面構成が無駄だらけだと感じてしまいます。無駄のある映画が無駄の無い映画を越えられるはずがありません。(…と思います。) 【エウロパ】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-12-11 00:48:58) (良:1票) |
8.個人的にトラウマ映画の最高峰に君臨する映画。鬱的状態で暗い部屋で一人で見ると、破壊力が凄まじいことになる……。この感覚を表現するのは難しいが、観た後に自分の心の位置がずれてしまい分からなくなる感覚だ。最近は、他の作業をしながら横目でチラチラしか見ることができない。サイレント且つ面白くもない為、あまり人には薦められないが、ダンサーインザダークなどに心を揺さぶられた人は見て損はないかもしれない。 【Nujabest】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-06 03:23:26) |
7.生理的に最も受け付けなかった作品の一つ。 火あぶりの時に口から出てくる泡に、こっちが失神しそうになった。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 1点(2007-10-13 00:23:43) |
6.原題はジャンヌのpassion、つまり受難ということですから、ジャンヌの話に、キリストの受難を重ね合わせて見てくれ、というのでしょう。音楽も受難曲風にそうした効果を一層高めているように思いました。・・・・・・そうすると、キリストが人間の罪を背負って処刑されたように、ジャンヌの焚刑はフランスの栄光と引き替えであったことになるのでしょう。・・・・また作成は1928年です。これを当時、見たヨーロッパの人達は、身近に、第一次世界大戦で国家のために命を落とした人がいた筈で、そういう命を落とした人とジャンヌを重ね合わせて見たのではないでしょうか。・・・・・ジャンヌが勇ましい英雄ではなく、涙を流す、どこにでもいる普通の女性として描かれることで、戦争の犠牲者とジャンヌは、一層、重ね合わせやすくなっています。キリスト、15世紀のジャンヌ、20世紀の戦争という時間の重層性により支えられている、この映像の空間の奥行きはなんと深いことでしょう。・・・・・・しかし、グローバル化が進む現在、国家のために命を賭けるということは、即座に美しいこととは感じられなくなつています。そうした点からは、ジャンヌの物語は、過去のものになりつつあるのでしょう。・・・・・また表情のアップなどの映像、目をむいたジャンヌなどは、当時にあっては斬新なのでしょうが、現代のものとしてはかなりくどい。・・・・・・・ということで、全てにおいて歴史的な作品、古典的作品ということだと思います。面白く見られるかどうかは、想像力を発揮して、1928年という状況に身をおけるかどうかによって決まると思います。・・・・・(その時代を実際に生きてきた淀川さんと、そうではない僕たちとでは、違った見え方がして当然ではないだろうか) 【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-25 10:07:01) |
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5.言うまでもなく映画史にその名を刻むクロースアップの映画なのだが、問題なのは顔のクロースアップによって構成されているという点にある。裁判という言語的な題材をサイレントで撮る。顔で撮る。表情で撮る。それはけして非言語的ではなく極めて言語的な試みである。精神的事実を、魂を、敬虐に語るには表面的な言語では限界があり、表情という抽象性にこそ術がある。ただの切り返しショットではない。精神性を抉り出すかのようなローアングル、行き交う視線、静観するハイアングル。室内にも拘らずあまりに動的な映像は言語的積極性に溢れており、そのモンタージュによるところの動は火刑にいたって至高のものとなり、情動を与える。その精神性を唯一の術によって顕在化した非のない映画である。 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-29 02:25:41) (良:1票) |
4.名作と聞いてましたが、すんなり観て「あーそう。」でレンタル返却。2、3週間経って、なんか記憶していたカットが蘇りはじめ、1月過ぎたらようやくもの凄さに気が付きました。ある映画評論家は「観てて泣けるのはボロ映画」と言ってましたが、まさに。映画は人が造るものだ、というのは抽象的な言い方ですが、画面に出ている人、カメラ外で演出する人、雑用を片付けていく人。当たり前ですが、クールな映像でありながら人肌を感じさせます。この時、トーキー撮影も可能だったが、あえてサイレントを選択したと後から知りましたが、正解だったのでしょう。この乾きながらも中身の濃い映像。ご覧あれ。 |
3.もう邦題から凄すぎる、裁かるゝって…。感想はジャンヌ・ダルクが一日で一気に老けたという感じ。最初は呑気にミカンなんか食べながら観ていたのだけど、皮を捨てに行こうにも矢継ぎ早に画面に繰り出されるショットがあまりにも強烈すぎて、リモコンのストップボタンが押せず結局そのまま最後まで観てしまいました。映画というよりは写真を連続で見せられているという印象が強かったけど、ラスト数十分間の流動感あふれる映像はやはり映画ならではのものだと感じました。火刑に処されているジャンヌを見て涙する人々のカットはあまりにも感動的、というか壮絶。壮絶と言えば主演のルイーズ・ルネ・ファルコネッティ、まるで実録としか言いようがないほどの熱演(というかそもそもあれは本当に演技なのか?)。「ジャンヌよ、貴方は一体何を見つめているのですか?」、、今はもうしばらくこの衝撃を噛み締めていたいので一先ず7点で採点します。 【かんたーた】さん 7点(2005-02-06 12:54:14) (良:2票) |
2.髪を切られるジャンヌ。白い布の上にハラハラと落ちる髪の毛。恐怖に独房を歩き回るジャンヌ。処刑場には市が立ち、様々な大道芸人が芸をやっている。その悪夢のような光景。火炙りにされ、炎の中で項垂れるジャンヌ。醜いものを醜く撮った、とことんリアルなアップとカメラ。怖い、すべてが怖い。ああ怖・・・・ああ、怖! 【ひろみつ】さん 10点(2004-05-01 23:09:13) (良:1票) |
1.名作の誉れ高き本作ですが、どうもアンナ・カリーナのようには泣けません。それどころかジャンヌがなんだかコミカルにさえみえちゃって、、、。私はどこかおかしいのでしょうか、、、。怒濤のアップなどの歴史的意義は大いに認められるものの、今なお「美しい」と絶賛している方々の境地には、残念ながら達することができませんでした。レビューが少ないので思いっきり平均さげることになっちゃってすみませんという思いですがこの点数で。ただ、(面白いと思わなかったのに)長さを感じさせられなかった事にはホントに驚いてます。唸らされた↓の方のご感想をふまえさせて頂き、またの機会に再見してみたいとは思います。 【コーラL】さん 4点(2004-03-20 12:25:39) |