8.今作のローレンス・オリビエにかけた期待がハズレでガックリ。表情から喜怒哀楽が滲み出ておらず、立て板に水の如く放つ台詞に何の重みも感じられない。というか監督・脚本・主演としてのナルシスト臭が鼻についてしまって、まさかメル・ギブソンに劣るとは思わなかった。オズリックがピーター・カッシングに似てるなぁと思ったのがその通りだったのが唯一の収穫。 |
7.どこまで行っても、舞台をそのままカメラに収めただけのような・・・。セットは作り物感満載で奥行きを感じませんし、演技や台詞回しも、発声のレンジというか目標地がみんな似たような感じだし。筋立ての再現は頑張ってやってはいますが、そこで力尽きたのでしょうか。長く感じました。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 4点(2018-05-10 02:00:39) |
6.最初ハムレット王子が母ガートルードより年取って見える(ローレンス・オリヴィエがアイリーン・ハーリーより年上)のに違和感があったが、それはお芝居だから仕方がない。映画を見る前に大筋は知っていたので、有名な台詞「生きるべきか、死ぬべきか」や「尼寺へ行け」などがどの場面で出てくるか、興味を持って見た。今またDVDで見直してみるとさすがに中盤は長く感じられるが、メル・ギブソンやケネス・ブラナーらの後世のハムレットと違って、原作に近い演劇調と白黒の陰影がとても良いと思うし、ローレンス・オリヴィエは貫禄があって他を圧倒している。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-03-31 11:52:30) |
5.舞台で何百回もハムレットを演じたオリビエが舞台でできない演出をするために作ったような作品。舞台でできないことを初めてやったと言ってもそれが作品にはまっているかどうかは別問題でナルシストが作ったナルシスト的作品と言われてもしかたないです。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-05 23:00:37) |
4.もういい大人だしハムレットくらいは観なくてはと思い、観たのですが途中挫折すること数回、やっと最後まで観て、もう一回観たのですが・・・4点です。 【たけよし】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-08-26 23:53:40) |
3.シェイクスピアの悲劇はいくつか見ていますが、ハムレットは見たことがありませんでした。どうせ見るなら王道の映画を、と思いDVDを借りて見ました。舞台では全て声に出している台詞も、心の声にしたり実際に口に出したりと工夫されていますが、その成果はいかがなものかと思います。また、それとなく感じたのは、現代風(もちろん48年当時)に作られている、ということです。ハムレット自体がいつ頃書かれたものかは判りませんが、古典としてのハムレットを期待していただけに、すんなりとは受け入れられませんでした。しかしながら、復讐が始まってからの展開は、目を離すことが出来ません。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-10-10 23:59:26) |
2.まったくもっての舞台劇がまったくもっての映画になっていますね~、これは。とにかく広々とした宮殿のセットを<見上げる><見下ろす><回り込む><移動する人物を追う>というようにXYZ軸の座標をカメラが見事に行き来します。また奥行きの深みには感嘆しますね~。ハムレットとオフィーリアとの絶望的な距離感を表現したかのような切り返しのツーショット、オフィーリアが遠く屋外から走りこんできてそのまま宮殿内のカメラに突進し、通り過ぎて切り返され遠く吸い込まれていく遠近感・・・シビれます。またオフィーリアの兄と王がよからぬ相談をし出した時に「わ~怖い」とばかりに数度に渡って引いていくカメラも見ていて実に楽しいです。そして全編に渡る照明の陰影、これまたモノクロームの雰囲気を存分に生かしうっとりとさせられます。オリヴィエさんにあらためて喝采を叫びましょう・・・オリオリオリOH!オリオリオリYEAH! 【彦馬】さん 10点(2005-01-03 21:56:37) (良:1票) |
1.御手本のような、というけど、御手本のような「ハムレット」です。ただ、それ以上でも、それ以下でもなかった。科白廻しでの心理描写が多過ぎて(それでも、オフィーリアの見せ場的科白は割愛されてるんだけど)、映画としては多分くどい話しだとは思うんだけど、それを敢えて白黒で撮影したことが、科白廻しのくどさを救ってるみたい。そもそも、原作に限りなく忠実な「ハムレット」だと思えば、映画としては「御手本のような」作品。セットも舞台仕様なセットだし。座右の銘になりそうな名科白の宝庫だし、見て損はないと思うけど、「ハムレット」そのものが人の内面の掘り下げで、悩めるマザ・コン&ファザ・コン男のムカツクお話だし、「よし、見るぞ」という気構えはいるかもね。でも、どう評価すればいいのかなぁ。ある意味、パーフェクトなんだけどねぇ。逆に、ハッとするような場面もない。「To be,or not to be」な気分。 【由布】さん 8点(2004-07-28 17:57:09) |