1.奇妙奇天烈な怪作ホラーを連発するヘネンロッターの作品。エルマーとゆう奇妙な生き物に寄生された青年の悲劇を描く映画なんやけども、なんてゆーか憂鬱、観ててかなり気分がブルー。なんかモンスターホラー映画観てるってゆーより、救いのない麻薬ジャンキー映画観てる感じ。とゆーのも、このエルマーは寄生主に楽しい幻覚を見せる代わりに人間の脳を要求し、そして一度幻覚の快感を味わうとその欲望からは逃れられなくなり、エルマーが人を襲うのを手助けしてしまう。つまりジャンキーそのもの。映画の雰囲気も常にどんよりしてる。ただ、このエルマーってゆう奴、一風変わってるねん。モンスターのくせしてダンディーなおっさん風にしゃべって歌うねん。しかも体をクネクネさせて。口パカッってあいたらうごめく歯が雑にならんでるし。この不気味な魅力のおかげで大しておもろくないけど最後まで変な気分で観れたわ。ラストはかなり説明不足なんで、鑑賞後はなんじゃこりゃ?って感じと憂鬱な気持ちが入り混じって、疲労度はかなりのもん。ちなみに同じ監督の「バスケットケース」のギャグが意味もなくこっそり盛り込まれてたりもする。