1.平成ライダーシリーズの劇場作品もこれで3作目になる。前2作(アギト、龍騎)も良く出来て、大人でも耐えうる面白さだったが今回の「パラダイス・ロスト」は完全に前2作を超える面白さと言えるでしょう。今回のファイズが前2作の面白さを超えた理由としては、劇場版の前2作はTVシリーズの話の一部を映画化したもの(アギトはTVシリーズの中盤のエピソード、龍騎はTVとは違った最終回)に対して、今回のファイズはTVシリーズとはまったく別の世界の話で作っていることだろう。これにより、より1本の映画としての完成度が上がったのは間違いないだろう。そしてこれはTVシリーズでも言えるのだが設定も面白い。ファイズでは怪人=悪、ライダー=正義と言う図式は無い。故に怪人VS怪人、ライダーVSライダーなどいろいろな戦いが展開される。そして平成ライダーが始まってから毎度進化していく戦闘シーンには正直驚かされる。ハリウッドのアメコミヒーローモノまでとは行かないまでもCGの使い方も素晴らしいし、とにかくカッコイイ。TVシリーズの合間?の短い期間で制作費もあまり無いだろうにココまで面白くカッコイイモノを作ったことに正直感動である。子供や主婦、そして特撮ヒーロー好きだけで終わらせるには勿体ない作品なので、ぜひ”子供向け”と避けている方にも見て頂きたいです。