7.エマと提督の不倫話をヴィヴィアン・リー、ローレンス・オリヴィエが演じるとは生々しいキャスティング。 キャンキャンとした棒な台詞回しは相変わらずな彼女に引きずられ提督として男として中途半端な姿に興醒め。 二組の夫婦皆が世間体に縛られた関係で因果応報なエマの末路と併せて侘しいものでした。 |
6.ソツは無いが、どこかが抜け落ちた映画。 そのどこかというのは、多分、登場人物の性格的造形だろう。いかにもイギリス的な手触りといえばそれまでだが、人物たちは立ち位置と見た目以外のものを持たず、ストーリーを進行させるために淡々と動くのみである。 そのストーリーも、あくまで個人的な感想になるけれど、「え? この人は好きでこうなったんでしょ? じゃあいいじゃん」としか思えなかった。 演者に魅力を感じられなければツラい一本かも。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-08-25 06:48:41) |
5.無敵艦隊(1937)の撮影中に始まったローレンス・オリヴィエとヴィヴィアン・リーの不倫の愛は、この映画「美女ありき」の撮影後、双方の離婚問題が決着し、晴れて夫婦となる。 この映画もまた、英国海軍ネルソン提督と絶世の美女エマ・ハミルトンのただならぬ愛を描いた作品であり、登場人物の役柄と役者がまさに重なり合う。 この映画の主人公を演じたヴィヴィアン・リーは、それこそ歴史に残る名演であり、彼女の美貌とともに永遠に語り継がれるであろう。派手好きながら献身的な愛は、彼女にはぴったりの役だった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-13 12:56:12) |
4.掴んだはずの幸せをすぐに失ってしまうヒロイン・エマ以上に、ウィリアム卿がかわいそうだと思った。エマが彼の死を悲しむようなシーンもないしね。彼もエマを愛していただろうに… 作品全体を評価すると大したことないけど、エマを演じたヴィヴィアン・リーはとても美しかった。近所の書店のセールで150円だったから損はなかったかな、という感じ。 【Surfer】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-12-22 09:26:03) |
3.冒頭のいかにも人生の転落を歩んだ感じのスリから始まり、彼女がどのように絶頂期から落ちていったか、という展開になるのではなく、彼女のむなしく終わった不倫の恋が物語の全てでした。二人のラブシーンはたしかに洗練されていますが・・・、不倫の恋に自己嫌悪の気持ちを微塵も抱かず、むしろ堂々としているビビアン・リー特有の身勝手なキャラがどうしても気に入らず、前半部から早くも食傷気味でした(二人の美を理由に高評価をつける人も多いので私も主観的に評価をつけさせていただきます)。彼女のせいで夫に「愛のない」なんて突っぱねたところで逆に夫に同情してしまいます。「あなたのいるときはすばらしかった」なんてロマンチックなセリフもむしろうっとうしいわけで、やや控えめなオリビエのお影で何とか見ていられました(死の直前に有名な「私は使命を果たした」と名言を言うシーンも印象的です)。結局、ラストで彼女が没落して言ったのはネルソンを失ったから、と知ったときには冒頭での興味関心はすっかりなくなってしまっていました。もともと、世界史でネルソン将軍が死の直前まで気にしていたハミルトン婦人って一体どんな人だったのだろう、と思っていたのですが、そういった面でもとんでもない肩透かしを食らってしまった映画となりました。 【マイカルシネマ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2004-11-13 22:13:51) |
2.美々アン・リーありき。結局自分が望んだ男性とは結ばれず、巧妙な万引きテクまで覚えてしまうハミルトン夫人の悲しい生涯。重くて悲しいのに泣けない一品。 【スルフィスタ】さん 6点(2004-04-29 02:55:44) |
1.原題「That Hamilton Woman」を「美女ありき」とした邦題に点数の半分を献上したいですね。こんな趣のある邦題のつけ方はもう望めないでしょう。そして正にこの題名どおりの存在がビビアン・リーで、絶世の美女だったというレディ・ハミルトンもかくありなんと思わせる美しさ(でも実物は丸顔だったとか)。ここで描かれるエマは、もともと聡明だったのでしょうけど、努力と行動力も大したもので、今だったらこのあたりも面白く描かれそう。海戦シーンにあれほど時間を割かずに主人公ふたりをもっと掘り下げて描いていたほうがよかったんじゃないかな。演じるふたりの恋愛ともオーバーラップするので、そんな事を考えながら観る面白さはあります。 【やむちゃ】さん 6点(2004-03-19 17:08:33) |