30.映画ファンなのにまだ観ていなかった本作、配信されていたので早速観ることに。 1962年は私が生まれた年、こんな豪華な映画が製作されていたとは。 スケールの大きさ風景の美しさには感動した。 序曲も名曲でしばしうっとり。 しかし、今見るとなかなか進まない丁寧な作り、時代を感じる。 アラブの歴史もほとんど知らず、途中で背景などネットで調べつつ観進めた。 一気に鑑賞したら理解しないまま終わっただろうが、勉強しては少し巻き戻して観る事で理解を深めた。 配信での鑑賞の利点だと思う。 ロレンスの猛進と挫折を隠さず描いた事に共感。 人間らしい生きざま。 脇役のアラブ人も名優、名演技。 お話しに深みをもたらし、リアリティを感じさせた。 アレック・ギネスさんアンソニー・クインさんオマー・シャリフさんに拍手。 そして動物好きには見どころいっぱい。 らくだたちの頑張りにはもう脱帽です。 水無しで砂漠を横断、足の速いこと速いこと。 なんと言っても顔が可愛い。 くちびるがびろーんとして時々歯が見えちゃう。 従順な姿を見て、私もらくだに乗りたくなりました。 馬やロバも頑張っていましたね。 らくだあってこその砂漠、アラブの国々、の印象を受けました。 【たんぽぽ】さん [インターネット(字幕)] 9点(2022-12-12 16:48:55) (良:2票) |
29.しかし長かった・・・。独特の映像感覚が乱舞する前半はまだ惹かれる要素がありましたが、後半は、何をどうつなぎたかったのかも不明な内容です。この辺で、ロレンスが前半の飄々とした人格からだんだん歪んできて・・・とかなっていたら、前半の広大映像もさらに別な方に生きてくるわけですが、その辺も何か中途半端でした。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-08-07 23:34:27) |
28.美しい音楽、壮大な映像。迫力はあるのだがとにかく長過ぎて見ていられなかった。最初の2時間半程は面白くなる予感があり楽しめたが、後半はダラダラと長いし、何がしたいのかわからない。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 3点(2017-02-06 15:21:45) |
27.映像美と音楽の相乗効果でストーリーとは離れたところでもこれほど味わいがある作品は初めてかもしれない。インターミッションでも楽しめるし、後半そのようなシーンが少なくなってちょっと残念にもなるほどでした。 そして私のような無知な者にとっては歴史を学ぶきっかけにもなりました。長編なので見る前の日は睡眠がいります! 【さわき】さん [地上波(字幕)] 7点(2016-12-03 18:26:12) |
26.昔劇場で見たオリジナルとDVD完全版とはたいして違わないと思うのだが、今回はずいぶん長く感じた。特に後半は何をやっているのか理解に苦しむしおもしろくない。改めて見てみると、結構名のある俳優が出ていたのはわかったけど、点数が下がったのはスクリーンとテレビ画面の差かもしれない。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-04 22:09:56) |
25.大学時代視聴覚室でLPをみてよく眠っていました。久しぶりに完走でき、ほっと一息。複雑すぎて、大作だけんども、おらには高尚すぎただぁ。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-13 16:49:34) |
24.砂漠を観るのにこれほど素晴らしい映画はないですね。音楽も好き。画面いっぱいに映る砂漠をさらにゴージャスに演出している! 時代背景と地理を確認してから観たほうがいいかもしれません。 【ようすけ】さん [地上波(字幕)] 7点(2012-11-03 09:01:32) |
23.4時間近い大作ということもあり、スケールの大きさもさることながら、演出映像などは今観ても古さを感じさせず、音楽も素晴らしい。 映画を観たという満足感は十分与えてくれるものの、主人公の人間像がよくわからなかった。 どうやら実際のロレンスも謎の多い人物らしく、感情移入しづらい要素があるという点では不満といえば不満。 あくまで戦争ドラマとして鑑賞するのがベストかと。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-27 12:57:40) |
22.壮大な音楽の素晴らしさが8割を占める映画。途中休憩があり、およそ4時間。退屈はしませんでしたが何を書いていいのかわかりません。 【クロエ】さん [地上波(字幕)] 5点(2011-12-17 01:30:47) |
21.アカバの砲台が海に向かっているショットのみが、成せば成るのだという思いと共に子供心に焼き付いていました。観直してみて、後の苦渋がこの爽快感を掻き消しています。ロレンスの抱いた大望は、彼の優れた戦術と、国王の老練さ、アリの胆力、アウダの磊落さが一体となってこそ果たせるもので、一人のナルシストの限界を見せつけられました。「どんな血も直ぐに乾かしてしまう」砂漠。何事も無かったかのような佇まいの美しさ、静けさに比例した非情さを痛感させられます。 【2023.6.12追記】 劇場鑑賞叶いました。 お目当ての一つドライデン顧問(架空の人物)演じる最晩年クロード・レインズ。少ない出番ながら三枚舌外交をが透けて見える存在感で大満足。 腹に響く音楽、目を瞠る湯水のような出費が窺える壮大な映像での冗長に過ぎる演出はデヴィッド・リーン印。 純白の民族衣装が血と泥で薄汚くなるロレンスの青春物語にも思えた名作を堪能しました。 |
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20. とにかく、ロング・ショットで映される砂漠の景観の雄大さ。やっぱりこれは映画館の大スクリーンで観なくっちゃダメでしょ、という感じになる。デヴィッド・リーンとしては、ジョン・フォードのお得意のモニュメント・ヴァレーなんか、この砂漠の雄景に比べたら箱庭みたいなもんだぜえといわれるようにしてやるという対抗意識もあったかもしれない。ベドウィン族はどうみても西部劇のインディアンだし。これ以後の映画でいえば「スターウォーズ」の砂漠、「風の谷のナウシカ」の腐海とかに受け継がれる光景ではないだろうか。こんかい観て、「風の谷のナウシカ」なんかぜったいにこの「アラビアのロレンス」の変奏曲ではないかと思ってしまう。 しかし、そんな映像の雄大さにくらべ、このドラマの屈折ぶりは半端ではないということになる。基本的には砂漠を舞台として、「砂漠を愛してしまった男」の一大叙事詩を描くという演出なのだけれども、どう観てもこの作品のドラマ展開にはホモセクシュアルな香りがプンプンと匂い立つ(とにかく、女性というものがまったく、これっぽっちも登場してこない映画というのも珍しい限りなのだけれども)。そこに、あまりに象徴的に「銃」という小道具(これはもちろんいうまでもなくペニスの象徴である)が何度も登場するわけである。あきらかにホモセクシャルな傾向をもつ主人公のロレンス(ピーター・オトゥールがはまりすぎ!)に対して、ナヨナヨフニャフニャしたファイサル王子(アレック・ギネス)という存在と、あまりにマッチョなベドウィン族のアウダ(アンソニー・クイン)とが彼を両サイドからはさみ、ノンケな顔をしていながらロレンスに異常な愛憎感情を持つアリ(オマー・シャリフ)がいつもロレンスのわきにいる。これにさらに、ホセ・ファーラーみたいなトルコ軍のサディストじみた将校も登場して、SM趣味まで加わってくる。こんなイヤらしい映画に誰がした!という感じであるけれども、まあわたしのなかではヴィスコンティの「ベニスに死す」にも拮抗する、偉大なるホモセクシャル映画、ということになる。そうそう、モーリス・ジャールのスコアが、素晴らしいのである! 【keiji】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-15 13:02:35) (笑:1票) |
【たいがー】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-12-21 01:22:31) |
18.先日「午前十時の映画祭」のおかげで念願のスクリーンで鑑賞。 とにかくその 砂漠 砂漠 砂漠 。 圧倒させられました。 モーリス・ジャールの雄大なスコアと果てしなく続く砂漠、ピーター・オトゥールの一世一代の名演技。 大作職人監督デヴィッド・リーンの凄さを実感しました。 最初TVで見た人間が言うのもなんですが、この作品は絶対に劇場で見るべきです。 恥ずかしながら僕はスクリーンの前で泣きました(笑) 【せかいのこども】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-12-11 19:55:26) (良:1票) |
17.前半に比べて、後半がどうも弱い。長いからこっちが疲れちゃうのかもしれない。『風と共に去りぬ』も、後半が駄目だった。でもあれは、原作がそもそも後半、南部歴史修正主義者の信念吐露みたいなものが入り込んできて気色悪いんだけど、こっちはどちらかというと後半のほうがロレンスの屈折に焦点が当たり、ドラマとしては面白くなれるはずだった。その屈折が映画としてうまく膨らんでくれてない気がする。というより前半が良すぎたのか。前半の「清潔な砂漠」の魅惑と脅威を描いては、絶品である。ロレンスが、これに魅せられたのが映像だけで納得できる。飛砂の舞いとなだらかな造形の妙。一度足跡つけてNG出しちゃうと、撮り直しするのが大変だっただろうなあ。それと砂漠の奥の深さの描写。オマー・シャリフの登場シーンを筆頭に、「果てしのなさ」を二次元でちゃんと描けている。3Dは、いらない(『戦場にかける橋』のジャングルや『ライアンの娘』の海のように、人間の愛憎を凌駕していく大自然を描くと天才的な監督)。シナリオも丁寧で、マッチを吹き消すとこや、こだまの反響なぞ、いい。後半では、そういうシナリオの綾が、あまりなかった気がする。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-10-23 09:59:23) |
16.「午前十時の映画祭」のおかげで、この作品を映画館で鑑賞することができて・とても・・感謝しています・ スクリーンに映し出される映像はまさに・圧巻で・・これぞ映像美・・・ 展開が・スローペースで・・延々と・・・砂漠の・・・映像が・・・・・・・・・綺麗で・・・・・・・・・・・・・・ねむく・・・・・・・・・・ 【eureka】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-05-12 18:13:15) |
15.とにかくジェットコースターのように内容が転々と進むことが求められる現代映画に慣れているせいか、特に前半は非常にゆっくりな展開に感じました。それでも飽きることなく引き込まれました。これぞ「映画」といったところでしょうか。じっくりと鑑賞したい作品です。 長い映画は苦手なのですが、主人公のキャラクターに序盤から興味がわき見入ってしましました。いい意味でも悪い意味でも彼の変人(?)ぶりが際立つ作品だと思います。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-12 07:31:54) |
14.こういうスペクタクル映画は覚悟を決めてから見るのがいいですね。週末いっぱいを使ってベン・ハーと二本立てで楽しみました。予備知識を入れずに見たのですが、一人の軍人がアラビアで戦うというシンプルさが意外でした。ロレンスの感情の変化はかなり複雑であったと思いますが。最後に気になったことは、本当に女性が一人も登場していないのかということですかね。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 6点(2009-08-23 22:55:26) |
13.アラブ人になりきれず、英国軍人にも戻れなかった一人の男の悲哀。その悲喜こもごもを丁寧に描いていると思いました。 ロレンスに限らず人物の描き方が総じて丁寧ですね。 特にファイサル王子の英国軍に力を借りなければならないが侵略はされたくないという警戒感と、その英国軍人でありながらアラブ人に限りなく近づいたロレンスへの感情の複雑さの描写と演技は巧みです。 英国も老獪ですが、結局は帝国主義的侵略が許されなくなりつつある世界の趨勢を読んで立ち回ったファイサル王子が一枚上手だったように感じました。その間で弄ばれたのがロレンス。 比較的パンの少ないカメラワークながら、絵画的ともいえる緻密な構図で動感を表している点は見事です。ワイド、ロング共に映像美をたっぷり味わえました。 現代の忙しくシーンの切り替わるカメラワークに慣れた目には却って新鮮に映りましたね。 ピーター・オトゥール(ロレンス)の演技にはややぎこちなさを感じますが、この映画の場合は却ってそれが効果的だったかもしれません。 アリ役のオマー・シャリフはエジプト出身だけあって風景に馴染んでいるし、アンソニー・クインは中東とはまったく縁の無い出身ながらその無骨さと荒々しさは現地人並に見えました。名優ですね。 【kazu-chin】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-26 23:12:40) (良:2票) |
12.広大な砂漠の画は素晴らしくみせられるし、スケール感も十分なんだが、登場人物の魅力の薄さ(オマー除く)と、ストーリーにいまいち盛り上がりきれないのとで、三時間半の長さを一息で見るのはなかなかきつかったです。爽快な英雄譚を期待してはいけなかったんですね。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-28 14:26:11) |
11.Nothing is written(運命など無い). ロレンス。 マイヒーロー。 脚本・映像・音楽・人物造形・台詞回し。全てにおいて秀でている神映画。これを観だしたら、4時間が一瞬です。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-12-01 00:43:16) |