1.月光城月麻呂さんがおっしゃるようにアントニオーニの映像センスはやばすぎます。色の使い方、無機質な映像と幻想的な映像の組み合わせが絶妙です。月光城さんも指摘していますが、登場人物が一瞬、霧の中に消えるシーンにはゾクっときてやられてしまいました。人間の不確かな内面性、物質主義が作り出した空虚感、脱力感が見事に表現されており、真実っていったい何?と深く考えさせられる映画であります。主演の女性も心に不安を抱える役をうまく演じていると感じました。アントニオーニの愛の不毛の物語はほんとに奥が深い、深すぎます。