《改行表示》46.《ネタバレ》 精神病院での治療によりタイムスリップした男が自分の死ぬ日を知り、その死因を探したりとか、人助けとか、色々がんばるSFサスペンス。粗い設定、詰め込みすぎて方向性の定まらないストーリーの割に、もの哀しく落ち着いた雰囲気がなかなか良い。 あっと驚くような仕掛けもないけれど最後まで無難に楽しめました。 不健康なエイドリアン・ブロディの笑顔が印象的。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-17 22:59:25) (良:1票) |
《改行表示》45.《ネタバレ》 これはサスペンスではなく恋愛ドラマ(全部が彼の脳内妄想という可能性もあるけど、さすがにそれではあんまりなので却下)。 とは言え、最初「妄想系サスペンス」として撮っていたものを、途中から「やっぱ恋愛タイムトラベルにしよっか」と急遽変更したような違和感は感じる(笑)。 緻密な論理やサスペンスよりも、ラブストーリーによる感動を優先したのだろうけど、ふたりがあれだけ惹かれあうのに説得力を持たせるためのドラマが無かったり、中盤までの展開や設定に無駄が多かったりと、イマイチ脚本が洗練されていない。 自分の死の真相や殺人事件の謎を探っていくのかと思いきや、2007年にタイムスリップする中盤以降は、車の故障で知り合った少女や周囲の人間を救うというボランティアに奔走。それはそれで感動もするけど、やはりこの展開には少し強引さを感じる。無粋を承知で突っ込みを入れれば、そもそもなんで2007年にだけタイムスリップするか理由が分からないし、あの彼女にピンポイントで出会うというのもご都合主義的。 それに彼にとって院長のやった治療法は非人間的ではあったものの、結果として何人もの人間を救うきっかけを彼に与えたわけで、ならばラストで「お前に永遠にまとわりついてやる~」みたいな恨み言を言うんじゃなくて、「あんたの治療もまんざら悪くないかもな」と言って死んだほうがカッコ良かったんじゃない(それだと違法な治療を正当化するみたいになるから駄目かな)?。 その他、タイトルにまでしているけど、なんでタイムスリップするのに拘束衣(ジャケット)を着なきゃならないのかとか、ラストで彼が頭を打った時に、医師たちが治療もせずに、そのまま引き出しに入れたのも意味不明。いくら彼が頼んだとしても、普通は治療するか救急車を呼ぶでしょ。 また、湾岸戦争の後遺症で記憶障害になったとか、警官殺しの容疑者にされたといった設定が無意味。それらのイベントが単に彼を精神病院に入れるための口実以外に、どれだけ必要だったのか分からない。 基本的には悪くないけど、ちょっと脚本構成が雑で、無意味な複線も多く、作品としての一貫性に欠けているのが惜しい。 【FSS】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-01-30 08:42:30) (良:1票) |
《改行表示》44.《ネタバレ》 ジェニファー・ジェイソン・リーだったのか! なんということでしょう。彼女もすでに堂々のシワ女優の仲間入り。「マシニスト」のときよりさらに老けていた。「アニバーサリーの夜」は遠くなりにけり…。 ちょっと気になるのが取ってつけたような湾岸戦争ですね。全然テーマと関係ないでしょう。なんのつもりだか。要らない要らない。 「またしても〝ジェイコブ〟か?」とも取れるような出だしでしたが、方向性は「バタフライエフェクト」でした。エイドリアン・ブロディを使ったことで、「バタフライ」のような軽さは皆無となり、どこまでもいつまでも画面を暗くする結果となりました。いやほんとに、写っているだけでこんなに画面が暗くなる俳優さんもめずらしい。こういう俳優さんはほんとうは使いにくいでしょう。しかしまあ、今回のような話にはギリギリの線でマッチしていたのである。かなりのギリギリだが。キーラ・ナイトレイとのラブシーンはかなり無理があったと思うけれども。 いやべつに、これがマット・ディロンであろうが、サル顔のコリン・ファレルであろうが、この役じたいは誰がやってもそれなりになってしまう役どころだと思う。ということは逆に、誰を使うかによって、全く違った味わいになるということだろう。 そこに果てしなく暗いエイドリアン・ブロディ。この世の不幸を一身に背負ったかのようなその顔面。枯れ木のような肉体。(実は脱ぐとマッチョだったりするところもエグイ気がする。) この顔が最強の武器になることもあるという、不思議な効果を生んだ作品といえます。死体安置所のボックスが世界一似合う男と認めよう、ブロディよ。 脚本としては、荒れた生活をしているジャッキーを先に見せまくったことで、ラストの健康そうなジャッキーが生きてくる、という古典的ながらの決め技を褒めておきます。まあ、そのへんがこの映画の技のすべてとも言えるかも。 それにしてもママさんはぜひお疲れ顔のデボラ・カーラ・アンガーにしてほしかったところだ。残念。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-02 22:59:59) (良:1票) |
《改行表示》43.《ネタバレ》 この映画のもっとも恐ろしいところは、「結局主人公がそのために格闘した未来は本当に真実だったのかどうか」という疑問が残るところ。あらゆる細部にリアリティーが感じられてもなお、目の前の世界がフェイクであるという可能性はぬぐえない。もし、全てが主人公の脳みそのなかで起こった出来事にすぎないとしたら、それを見ている僕達はどう反応したらよいのだろうか。傍から見るとそれは壮絶なまでに滑稽な事態ではないのだろうか。主人公にとってのリアリティーを観客として追体験すればそれでいいのだろうか。 全てを見通すものが最も大きな悲しみを背負う。その悲しみが伝わってくるがゆえにこの映画はそれなりに評価したい。ただ、もう少し洗練させたほうが良い。鋭さは磨くことによって生じる。 【wunderlich】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-27 15:22:44) (良:1票) |
42.《ネタバレ》 この作品、好きです。本当は銃で頭を撃たれた時に死んでいたはずの主人公。しかし神様は彼にロスタイムと未来に行くすべを与えた。自分の死については抗わず、あくまで愛する人の未来のために残された時間を使う主人公に心動かされます。しかし設定、描写ともに粗い。よくいえば観客の想像に委ねているということですが…単純に説明不足の気がします。料理でいえば、素材(キャスト)もよく、調理方法(アイデア)もよいのに、味付け(演出)が薄いという感じ。ほんの一つまみの塩(必要な描写と理由付け)があれば絶品に仕上がっていたと思います(ただ、2度3度観るとその“塩分”を感じるかもしれません)。また個人的には、悲劇を回避する手段にひと工夫が欲しいと思いました(お母さんが本当に素直。他人の話を信じすぎ)。逆に、エンディングで、警官を撃った犯人について、さらりと流す程度の描写は大好きです(物語の中で明確な罰を与えたくなるのにそれをせず、かといってあなたの行いは忘れていませんよという描写は品良く上手い)。バタフライエフェクトと似ており、またバタの方がよく出来ているとも思いますが、個人的には本作のほうが好みです。ラストでは切なさよりも安心立命感が勝りました。もう一度観たい作品です。 【目隠シスト】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-22 17:41:05) (良:1票) |
41.《ネタバレ》 つくづく自分はこういう映画が好きなんだな~。「バタフライ・エフェクト」の興奮が甦ってきた。ただ、どう解釈するか、観る者に委ねるやり方はホント言うとあまり好きじゃない。どうもモヤモヤしちゃうもんで…。自分の解釈としては最後の言葉をあのシーンから切り離して考える。ジャックではなく、我々に向けられた言葉として捉える。これで一応落ち着いたけど、どうなんでしょう監督。まあ、すべてが夢とは思いたくないな。極端なハッピーエンドでも、極端なバッドエンドでもなく、ちょうど良い所に落としたと思ってるんだけど。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-04 18:07:10) |
《改行表示》40.《ネタバレ》 タイトルは原題も邦題も『ジャケット(The Jacket)』でしたけども、個人的にはあの話の展開なら『The Drawer』のほうがいいのでは??と思いました。拘束具そのものよりあの死体入れのほうがより意味のあるアイテムだと感じましたので。 さて内容のほうは、ある戦場で重傷を負った男がその後精神を病み、精神病院へ入るという始まり。その病院内で「治療」として拘束具を着せられ、死体安置所用のロッカーのような場所に押し込められるスターク(エイドリアン・ブロディさん)ですが、そこで打たれた薬のせいか何なのか、1992年から2007年の未来の自分へタイムトラベルするという物語。1992年時点で出会った女の子の2007年の姿にも偶然出会うわけですが、彼女の荒れ果てた暮らしを見て過去をどうにか変えようと思う気持ちがスタークの中に生まれます。そしてそのために奔走するという物語。 はっきり言ってタイムトラベルに入るまでは、抑揚のない且つ暗~いシーンが続きます。タイムトラベルからは話に彩りがつき、テンポもアップしてきて面白くなりますが、まあそこからの展開は映画に慣れた人なら予想の範疇ではないかと。ラストの死に方にはびっくりしましたが。地味すぎ・・・。 しかしキャストの割には本当に地味~な映画でしたね。正直なところ、キャストでレンタルした映画だったので、エイドリアン・ブロディさんはともかくキーラ・ナイトレイさんが出てここまで地味な仕立てになるとは予想外でした。 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-11-07 09:48:30) |
39.《ネタバレ》 なかなか良かったと思います。なによりもまず、主人公のエイドリアン・ブロディがハマり役なんですよね。痩せてて病的な感じで、いつも困ったような顔していて、印象深い笑顔のブロディ。彼がこの役を演じていなかったら、これほどまでに感情移入出来たのだろうかと考えると、ブロディの力量でこの作品の良さが保たれているんだなってのがよくわかる。そして、ダニエル・クレイグ。最初出てきた時には、ダニエル・クレイグに顔が似てる別人だと思いましたからね(笑)。こういう役も出来るんだな~すげぇな~と関心しきりでした。そして、キーラ・ナイトレイのキュートさ、これですよ。ほんと言うと、恋愛ドラマとして一番楽しめた次第です。もちろん、謎解きの要素もそれなりには楽しめるんだけど、そんなことよりキーラ・ナイトレイちゃんの、積極的に家に誘ってきて、それでいてツンツンしたキャラがたまんなく好きです(笑)。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-01 19:44:20) |
38.《ネタバレ》 後頭部は自分で打ったんだねwww 衝撃的~ |
37.《ネタバレ》 タイムスリップして未来を変えるって設定はありがちだけど、結構面白かったです。 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-08 22:44:04) |
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36.《ネタバレ》 最初の雰囲気はまさしく苦手な「ホラー・サスペンスもの」 で恐る恐る観ていくうちに あれれタイムスリップ・ロマンスもの?に変化 しかしまぁ拘束衣をきたらタイムスリップなんて設定 良く考えたもんだよ(感心) 冷静に考えたらかなり無茶な内容なんだけど…ロマンスの過程はかなり強引(苦笑) 何故かすんなり作品内の世界に入っていける これはエイドリアン・ブロディの起用によるところが大で この病的な世界観にまぁーピッタリ! こういう役似合ってんなぁ あの弱弱しくて(褒めてます)情けない(褒めてます)不健康で血色の悪そうな(褒めてます!)顔はたまりませんね でもなにげにすごい仕事してたのはダニエル・グレイグ まるで別人のよう さすがです イギリス系俳優と寒々しい冬の光景のマッチングは作品構成上のうまさが見えますね 最後の頭を滑って だけど「驚愕のラスト!」的なのもいいけど 意外に実際はそういう「あっけない」ものかもしれないかなと 美しいキーラ・ナイトレィと実力派俳優たち(+レンフロも出てましたね)の深い演技力&ちょっとぶっ飛んだロマンス設定 なにげに良かったです 意外にオススメかもしれませんハイ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-05 10:17:53) |
35.《ネタバレ》 目のアップが多くでちょっと気持ち悪い。でも、ストーリーは面白いです。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-05 13:00:30) |
《改行表示》34.《ネタバレ》 テーマとしては「バタフライ・エフェクト」系統なんだけど、こっちの方が好きです。 エイドリアンがとってもはまり役。このヘタレ顔というか困り顔というか、ちょっといっちゃってないですかって感じの表情がイイ(笑)この人あまり普通の役は似合わない気がします。プライベートでもアカデミー賞取った時とか、はしゃぎ過ぎてハル・ベリーにセクハラしてたしね(笑) キーラ・ナイトレイも珍しく普通の格好での出演で可愛かった。 あの拘束衣でなんでタイムスリップするのか? とか、医師の行動とか、謎は色々残るものの、この映画はほんわか後味がいいので細かいことはあまり気になりませんでした。 【kiryu】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-01 22:00:16) |
33.時系列モノとしては良くできていると思いますが、未来に行くことで過去の人間にアドバイスをし、未来を変えるというパターンはありがち。そしてそのパラドックスについてあまり考えていないような作りはちょっといただけないかも。拘束衣という設定にしかオリジナリティを感じませんでした。エイドリアン・ブロディの演技のおかげで成り立っているようなもんですね。全体的な雰囲気はとても好きです。精神病院モノ(というジャンルがあるならば)が好きなので、プラス1点という感じ。それにしてもレンフロ‥‥。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-19 17:41:39) |
32.《ネタバレ》 戦争の後遺症で狂った男の話と思ってみてたら、以外にSF物でやられたが、内容はあんまりたいしたことはなかった。周りの人に幸せになる方法を教えたプチ良い奴の話。それで悪くはないのが、あのヒゲ先生に感謝すべきか、しないべきか迷うオチですこし首を傾げたくなった(全ては監禁されたおかげか?)。でも、この映画のずるいとこは役者(ブロディ)が演技派のところとラストでスッキリさせてくれるとこ、それを考慮してギリギリおまけでダニエル繋がりの007にしときます。 【taka-104】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-06-11 14:00:48) |
31.少々怖いもの見たさで借りた映画だったが、意外にタイムトラベルの感動物だった。進め方にやや強引な部分を感じるものの、物語は引き込まれて観る事が出来た。全体的に暗い映画だが、その分ラストが良い。 【Ad】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-05-06 01:23:12) |
30.《ネタバレ》 あぜ2007年に飛んだのかわからなかった.ラスト近くの展開は好みですが,それまでの主人公の物語との接点がちょっと弱い感じかな.惜しい. 【noji】さん [地上波(字幕)] 6点(2009-04-29 15:26:39) |
29.《ネタバレ》 まあ良くできているほうでしょうか。 【ダルコダヒルコ】さん [地上波(字幕)] 5点(2009-03-23 22:52:57) |
28.少し「バタフライエフェクト」と似ているような気がしたけど、あっちよりも静かな雰囲気で、静かな終わり方をする映画だったので、落ち着いてみられた。最初、青い画面でソリッドシチュエーションスリラーみたいな描きかたをしていたので、失敗したかなと思ったが。 【たっけ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-15 11:33:28) |
27.《ネタバレ》 番組表の情報から、SFミステリーだと思って見始めたので、最初は「あれっ 失敗したかな?」と思ったけど、意外におもしろく最後まで見てしまった。ファンタジーだね。テイストは違うけど『イルマーレ』の匂いにおいがする。キーラ・ナイトレイ、正統派の美人だね。くせのある映画だけど、最後が一応、ハッピーエンド(?)ってことで、自分にとってはいい映画でした。 【フラミンゴ】さん [地上波(吹替)] 5点(2009-03-09 16:21:23) |