《改行表示》34.《ネタバレ》 われわれが普段よく見ている映像世界では、「平穏無事な風景」というのは、その後の異変の前ふりであるのが常である。よって、平和な風景を見ながら、「来るぞ来るぞ」という予感に捕らわれているのがいつもの状況だ。 「やかまし村」のような作品を作ったということは、そういう「緊張感ある映像」に対するハルストレムからの「異議申し立て」という意味があると思う。曰く「幸せや平和が続いてもいいじゃないか」。 緑あふれるスウェーデンの風景の美しさ、そこに住む人間の性質の良さ、ひたすら癒される。癒されるのだが、「やかまし村」を見る際に、無視できないことがある。「己との落差」である。 世界中の観客が「やかまし村」を見るだろうが、見たときに感じる思いは、国や地域によってかなり違うのではないかと思う。 「やかまし村」は、あまりにも平和で幸福で美しいために、見る者は「やかまし村と自分の間の距離」を意識せざるを得ない。よって観客自らの「幸福からの距離」を確認するための最適なツールとなる。たとえばマイケル・ジャクソンなら、まさにこのような幼年時代を送りたかったと嫉妬にかられることだろう。犯罪者に見せたなら、このような幼年時代を送れていれば、犯罪者には育たなかったのに、と思うだろう。北朝鮮で飢えている人民に見せたなら、同じ地球上の出来事とは思われず、よその星のこととしか思えないだろう。アメリカで家庭に銃を備えている人々に見せたなら、「やかまし村」の無防備さに不安を感じるだろう。 映画「やかまし村のこどもたち」とは、見る人の幼年時代や社会状況が「やかまし村にどのくらい近いか」を測ることにより、「案外自分の幼年時代も悪くなかった」なり「自分はこんなに不幸だったのか」と気づかせたりする作用がある。おそらく地球上に、「やかまし村」以上に幸福な幼年期を送れる場所はないからだ。…罪な映画である。 「将来もこの村で暮らしたいから、村の男の子と結婚するの」…すごいことを言わせる。これこそが、共同体における究極の理想だ。 犬を貰い受けるエピソードが印象的。お父さんは、どうやって偏屈な靴屋と話をつけたのかが非常に気になる。「やかまし村」では、「金や物」で話をつけるはずはない、と思うからだ。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-12-02 18:37:22) (良:1票) |
33.ザ、ハルストレムという感じで普通に良かった。 |
32.《ネタバレ》 子供が主役だったけど、おじいちゃんも忘れないでね。 |
《改行表示》31.舞台はスウェーデンの片田舎、とにかく雄大な自然が素晴らしい。 子供たち(特に一番下の子)や動物がかわいい。大人も子供もみんな楽しそう。 映像が凄くきれいで、都会生まれの都会育ちの人間には、うっとりと憧れてしまうシーンばかり。 ストーリーは全然ないけど、子供達のいくつものエピソードが中心に描かれ、 それがほのぼのとした温かい気持にさせてくれる。 まるで田舎の暮らしを体験学習しているようで、疲れてる時やへたれぎみの時に鑑賞すると、 ほっこりすること間違いなし。こういう映画もたまにはいい。ぜひお子さんとご一緒に。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-07-24 07:52:12) |
【akila】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-03-10 13:21:17) |
29.アストリッド・リンドグレーンの「やかまし村」シリーズは、彼女の「ピッピ」「カッレ」より幼年向きで読み物としては食い足りないところがありますが、視覚的な媒体である映画にすると昔のスウェーデンの田園風景がすばらしく、田舎の子どもの生活を描いた同じスウェーデンの画家カール・ラーションの水彩画を思わせます。 本は3冊で映画は2本、タイトルは同じでも構成は入れかえて映画の1作目は夏の話だけの夏休み日記。 リンドグレーンが脚本も手がけ、望みどおりにハルストレムに撮ってもらえたのではないでしょうか。 三軒きりの村の北屋敷・中屋敷・南屋敷もそのままに、草や水とたわむれるリサたちは本当に幸せそう。 6人の顔と名前が一致する頃には終わってしまう理想郷のような世界。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-02 00:00:16) |
28.いいなぁいいなぁと呟きながら見てました。やっぱりこの監督大好き。この頃みたいなパステルカラーの映画をまた制作しないかなぁ。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-07-25 23:09:41) |
27.素晴らしいぐらいに子供たちの平凡な日常を描いた秀作。人によっては好き嫌いが結構激しいかもしれないけど僕にはピッタリ、癒しすぎな感がたっぷり漂う癒しをどうもありがとうございました(笑)別に盛り上がりもなくただ延々と撮っているなんだけどもなぜか引き込まれる不思議な世界観は言葉では・・・うーん、表しにくい。子供が好きな自分にとって無邪気な子供の笑顔ってホントに元気になれるんですよね。出てくる人みんなが優しくていい人ばかりで、北欧らしさが溢れる作品でした |
26.《ネタバレ》 美しい北欧の風景と夏休みを満喫する子供たちの笑顔が実に魅力的に描かれています。特にこれといったストーリーは無く、子供の夏休みの絵日記が映画になった感じでしょうか。今でも実家の前の道が舗装されてないような田舎育ちの自分にとっては日が暮れるまで遊びまわった子供の頃の夏休みの思い出が蘇ってきてとても懐かしい気持ちになりました。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-22 16:02:54) |
《改行表示》25.一歩間違えると退屈でつまんない作品になってしまいそうだけど、なんだかよくわかんないうちにこの素朴な世界観に嵌ってしまいました。 無邪気な子供たちではあるけど、意外と残酷な一面も持ち合わせていたりするところが面白かった。 動物たちも可愛くて良かったです。 犬のエピソードでは妹が噛まれちゃうんじゃないかとハラハラしたけど、そういう方向性の物語じゃないところがまた良かった。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-05-13 18:55:01) |
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《改行表示》24.《ネタバレ》 子供好き&動物好きの私としてはこの映画は堪りません!この映画を見ていると、この監督は本当に子供が大好きなんだろうな~というのが画面から伝わってきます。ストーリーは無いようなものですが、一つ一つのやりとりがとても可愛くてほのぼのとしていて、この映画を観ている間ずっとニコニコしながら観てました。童心に返れます。 2つほどツッコミ所を挙げさせていただくと、まず、主人公のリサが宮里藍に似ているという事。そして、あれだけ平和な村に番犬なんかいらねぇ~だろ!という事です(笑)。 それはともかくとして、この映画を観て感じたのが、子供たちの創造力の凄さです。足の親指につけた紐や手紙のロープウェーなどモノを作ることに関してはもちろんですが、修理してもらった靴を宝物に見立て海賊ゴッコを考え出してしまったり、「ソーセージの歌」を作ってしまったり「道を歩かなきゃいけないって誰が決めたの?」や「ホコリは素晴らしい!」のような、既成概念にとらわれない柔軟な発想って歳をとってしまうと絶対に考えつかないものですよね。新しいものを創造する能力って、実は子供が一番才能あるんじゃないかなぁ~なんて思いました。若いって素晴らしい!! 【もっつぁれら】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-15 14:56:56) |
23.子供はいろんなことを素敵に出来る。でも悲しいこともちゃんとあって、その痛みは鋭いんだ・・・というわけで、うるうるきちゃいました(不覚)。忘れてきた世界がここにある~(涙)。 【ジマイマ】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-01-20 21:36:28) |
22.《ネタバレ》 全編を通して牧歌的で、どのシーンを切り取っても美しいポストカードのような映像でした。極力、死とか金とかをはずいているので、楽園に来ているような感じで安心して見ていられました。最初の方の好きなものと嫌いなものを反対に言おうと言うところ、大好きです。ただ、この映画を見て街で暮してTVゲームばかりしている子供はかわいそうとか思う気にはなれませんでした。この映画は好きですが楽園は私には少し退屈かもしれないと思いました。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-17 06:47:27) |
21.本作にストーリーらしいストーリーは皆無。村の子供達が夏休みの間中、遊び回ってるのをただ写してるだけ(いったい原作はどんな風になってるんだろう?)。「ラスムスくんの幸せをさがして」同様、緑の眩しい田園風景は非常に美しく、鑑賞中は村の素朴さ、子供達の純朴さ、遊びの楽しさに癒された様な気はするものの、「面白いか?」と問われれば、私にはとても「面白い」とは言えない代物。従って、申し訳ありませんが4点献上。 【sayzin】さん [地上波(字幕)] 4点(2005-06-20 00:37:29) |
20.基本的には【C・C・バクスター】さんと同じ感想。自分もこんな子供時代を過ごしてみたかった。見ているうちにだんだんと味わいが出てくる映画。 【mhiro】さん [地上波(字幕)] 6点(2005-04-22 11:20:34) |
19.ラッセ・ハルストレム監督の個性が非常によく出ている映画だと思う。やはり、ハルストレムの持ち味は風景を美しく切り取られることと、俳優たちに自然な演技をさせられる事だと思うのだが、本作でも文明社会から浮いた社会で生活する人々のエピソードを生き生きと描いている。さらに「マイ・ライフ・アズ・アドッグ」と比べて子どもたちは深刻な問題を持たないので、ラストで得られるものがないものの、終始とても暖かい気分で見ていられる。個人的に気に入ったエピソードは買い物とオッレが犬を飼うまでのエピソード。それにしてもハルストレム監督の映画がハリウッドに来てから変わったと思うのはやはり子どもたちの視点がなくなったからではないだろうか。監督にはもう一度子どもたちの視点で映画を撮って欲しい。 【マイカルシネマ】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-04-05 14:15:44) |
18.北欧の映画ってカウリスマキやベルイマンみたいに冷た~い映像ばかりばかりじゃないよこれはすごい暖かいんだよ的映画。 【藤村】さん 6点(2005-02-04 18:14:17) |
《改行表示》17.すいません。みなさん評価が高いなか。ちょっと評価下げてしまいます。 ぼくはちょっとシンドかった。 途中で睡魔に襲われ、睡眠ののち観直しました。ヨーロッパにあるど田舎の子供たちの様子を淡々と綴られていく。なんか映画っていうよりも昼間のNHKの番組を見てるようでした。買い物を忘れるエピソードや犬を引き取るエピソード、ザリガニ漁のエピソードはなかなか好きだったけど、どうやらぼくはある程度の話の筋がないと鑑賞が厳しいみたいです。犬とシャスティンちゃんは、可愛かった。ラッセ・ハルストレム監督作品の中で、「これは外せない」っていう作品。多分自分の期待が大きすぎたせいで、こんな点数になっちゃいました。 |
16.疲れが取れいくような作品だった。観ていて時間がたつにつれ,「映画を観ている」という感覚はなかった。ムツゴロウ王国のスウェーデン版をテレビで観ているみたいだった。 【Syuhei】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-08-22 15:55:28) |
15.映画であれ小説であれ音楽であれ、芸術とは、それに触れる者へ挑戦し、時に鼓舞し、時に畏れさせるものであるべきだ! よって癒し系などというヌルいものは許せん! などと吼えられたのも20代まで、30越えるとだんだん弱気になってきちゃう(笑)。こういうストーリー性の乏しい映画、いささか構成力という面では緊張感に欠け、昔なら見向きもしなかったかも知れないが、最近では、う~む、こういうのこそ貴重かもしれんなあ、としみじみしてしまう。「退屈な映画だ!」の一言で斬って捨ててみたい気持ちも無いでは無いが、やっぱり歳には勝てません(笑)。世知辛い現代の時代性ってのもありますしね~。ま、それはともかく、さすがにこの「やかまし村」、ここまで田舎過ぎると、個人的に懐かしさは感じませんが、子供達の視線には、きっとピンとくる懐かしさがあります。買い物に行くエピソード、分かれ道まで戻ると必ず買い忘れした物を思い出すので、その地点を走り抜けちゃえばOKだろうというおバカな発想。ああ、子供ならしそうな発想だ、自分の子供の頃もそんなこと思いつきそうだ。いやいや、大人になった今でも、結構それに近いこと考えてるような気もするなあ・・・・。 【鱗歌】さん 7点(2004-08-13 01:35:26) |