30.《ネタバレ》 アマゾンプライムで鑑賞、近未来のAIもの、一昔前なら壮大な人類滅亡的な内容でしたが、ささやかなというか比較的狭い範囲でのお話ですね。その後が気になって物足りない感じがしますが、それで良いのでしょう。男はロボットであっても女性っぽい見た目や立ち居振る舞いには弱いですねw 【ないとれいん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-15 12:54:07) |
29.奥深い映画であることは間違いないのですが、いかんせん早朝の寝ぼけまなこで見始めたもんだから、淡々と進む展開に、欠伸が止まりませんでした。なのでいったん休憩を挟んで再度鑑賞。それでもやっぱり私には響いてきませんでした。なんか悔しい。大方の人が絶賛してるのに、良さを共感できなくて。まあ仕方ないですね。それが私の感性なのですから。ただ、エヴァ役のアリシア・ヴィキャンデルちゃんは、尋常じゃないくらい可愛かった。バストが小さくなってしまったのは手品?かな(笑) |
28.《ネタバレ》 正直言うと序盤から中盤までは淡々としていて、そんなに面白くもないなと思ったのですが、 中頃過ぎたあたりからストーリーがアクセル踏んでサスペンスに走って行きそこからはぐんと面白くなりました。 アカデミー賞を受賞したVFXはさすがで、メッシュっぽい素材で中が透けて見えるロボットのヴィジュアルはとても洗練されています。 それから、美しい大自然の中に佇む豪華な別荘。自然とコンクリートの対比。これがまたヴィジュアル的に素晴らしい。 この対比が、この作品の意図をそのまま具象化しているようでもあります。 後半は、「エロス」と「殺人」が出てくるんですけど、人間のエロスと殺人と違って AIによるエロスと殺人ですから、意味合いが複合的になって面白いですね。 彼女たちはすごく色っぽい、エロい。人よりもエロさ見出しちゃったら、チューリングテスト的には合格ですね。 そしてAIの殺人は、創造主殺し。自分で作ったものに殺されるって、それは誰の責任? そしてAIに罪は問えるのかな? 何が何でも外の世界に飛び出したかったエヴァ。彼女はあれからどんなAI生を送るのだろう。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-08-01 22:42:41) |
27.緊迫感ある雰囲気と美少女?との出会いというストーリーが非常にラノベ的でいい。 エヴァは主人公(=童貞)好みに仕上げられたというが、個人的にも刺さったので主人公に共感できた。 哲学的な内容が人を選ぶかも。 【Donatello】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-07-27 02:19:19) |
26.《ネタバレ》 ・AIのCGは違和感がなくキレイでした。女優さん達の文字通り丸裸の演技も良かったです。 途中のダンスシーンも滑稽で面白かったです。 ・物語中盤で最後までの流れを考えさせられました。 青年が実はAIだったとか、社長自体もAIで全てがテストの一部とか。 ・ストーリーは最後救いが欲しかったですね。 恋愛経験のない青年が初めて?の恋で裏切られ、恐らく命も落とすエンド。 合理的に考えたら青年を連れて行った方が良かった気もしますが。 ・気になった点は、社長は恐らく裏切るとわかっていたのにセキュリティが甘すぎると思いました。 緊急停止ボタン無しや青年の気持ちを逆撫でする言葉の数々。 最後ヘリにもどうやって乗ったのだろう? ・社長がモヒカンを盗られた小さい○ンギエフに終始見えました。戦闘力は意外と高かったです。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 5点(2017-07-24 01:30:48) |
25.《ネタバレ》 想像の裏を突いてくるストーリーにやられた。いやあ、なんとも皮肉的なエンディングで好き。 作風は静かだけど、しっかり脚本と映像で魅せてくれる現実味のあるAI作品。 「主人公」「社長」「AI」の3者間で繰り広げられる頭脳戦に最後までしびれた。 【カジノ愛】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-07-19 19:16:58) |
24.《ネタバレ》 映像も美しく、CG技術も素晴らしいので大変面白く鑑賞できましたが、下記の2点が残念でした。 ①わざわざ顔の写真まで刷り込んでIDカードを発行しているのに、本人以外が使えてしまうのはいくらなんでも設定が雑。そもそも、ここまで科学が進んだ話であれば、落としやすく盗用されやすいIDカードではなく、指紋認証か虹彩認証にするはず。 ②最後に、エヴァがスケルトンボディに人工皮膚をペタペタ貼って仕上げるシーンがあるけれど、仕上がったバストサイズが、明らかにスケルトンボディのバストサイズより小さいというのは物理的にありえないので、ここはかなり残念。CGでも良いから、人工皮膚の内側にあるはずのスケルトンボディのシルエットを守ってほしかった。 でも、この2点をのぞけば、十分に楽しめました。 【杜の都の映画好き】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-06-05 11:30:11) |
23.《ネタバレ》 キョウコってモロ日本名なのはやっぱり「白人なら日本の女なんて楽勝」って白人に言われちゃったあの事件が「むかつくけど、やっぱり事実なんだよな…」と再確認させてくれる。オースチンパワーズでも「フクミ」(=ファックミー)っいう日本名らしき女性が出てくるのがそれだし、いい加減日本もこう白人になめられっぱなしでどうすんだ的な感情が起きる……。「深読みしすぎだろ」って声が聞こえるが、この映画でキョウコとエバの役割が交代することは考えられない。黒人系の女とか白人系の女も一応は「アリバイづくり」のために描かれてはいるが、しかし結局自由を得る役は白人で、白人男の慰みものにされるのはアジア系の女だという役割が固定されてることの恐ろしさ。何もこの映画だけではないけど、いろんな映画をみて思うのは「ほんと人間って人種差別に鈍感なんだな」ということ。特に日本人は自分を誇ることを罪悪のように思ってしまう教育を受けているから、アメリカ映画で白人や黒人が普通の人物として描かれてるのにアジア系は変な英語をしゃべる背の低いオバハンとかこの映画のように白人男の都合のいい女みたいなのばかりなのにそういうところに何にも疑問を感じることがない。というか日本人の思考がそういうふうに洗脳されちゃってる。たとえば映画じゃないけど「進撃の巨人」なんて名前からして西洋人ばかりだし、「ミカサ」とか日本風なのはやっぱり女だし(白人男性のために女だけは存在していい)、発想(設定)がこういう映画と同一化しているのが恐ろしい。さらにそういうことに日本人の誰一人として(いいすぎだけど)疑問を持たないことに嘆息せざるを得ない。 まぁそういうところはおいといて(笑)、肝心の映画だが、もう少し話が膨らんでもいい気がした。社長の死はそのうち発覚する可能性が高いし、そのとき閉じ込められた男も救出されて真相が明らかになる可能性も高い。見知らぬ女性が待っていたのに平気で出発してしまうヘリコプターも変だし(ここはちょっとひねって、ヘリコプターの操縦士も実はロボットだった的な演出があったら面白かった)、娑婆世界に出てから当然いろいろありそうなのにそこで映画が終わってしまうので消化不良になってしまう。また中途半端なエロ場面が逆効果であるとしか思えず、人工知能の恐怖みたいなものを訴えるのならエバこそ慰みものにされながらニタリと意味ありげな笑いを浮かべてもよさそうだし、全体を半分ぐらいに縮めて「社会に出たエバのその後」をもう少し描いてもよかった気がする。この程度の話なら、漫画にもっと面白いものがあるだろう。 【空耳】さん [インターネット(字幕)] 3点(2017-05-24 11:01:47) |
22.囲碁将棋の世界ではAIが一流トップ棋士を倒すという、人間が生み出したものでありながら人間を超えてしまうことがすでに起きている。そういう意味でも大変興味深かったけどやや期待外れ。登場人物が少ない閉鎖空間での映画は、ストーリーの意外性や微妙な駆け引きなどが優れてないとおもしろさにかけるが・・・ アリシア・ヴィキャンデルの美しさや透けて見える映像技術は良かった。それはそうと年齢の1って何だ? 【ESPERANZA】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-05-15 19:10:57) |
21.《ネタバレ》 VFXでオスカーを獲得した作品。遅ればせながら鑑賞。 確かに、一見愛らしい女性が透明な人口臓器と融合した姿は、妖しくも美しい不思議な魅力がある。 そんな AI:アンドロイド「エヴァ」と、青年プログラマー、そして、エヴァを開発したIT長者。この3人の異常に緊迫した密室劇として映画は進行する。 当然「人工知能とは何か?」という深淵なテーマに対する仮説的な解答を期待してしまった訳だが・・・物語の構成は 突然の幸運→密室への軟禁→異常な実験→秘密の共有→不浄な恋愛(狂気)→関係性の逆転→計画〜実行〜ハプニング→真相の暴露(ドンデン返し)→悲劇→解放 となる。 これはSFでは無く、古典スタイルの「ヒッチコック風サスペンス」。天使の顔をした子悪魔と巻き込まれる男の話だ。 サスペンスとしては十分面白いが、ちょっと期待とは違う方向だったので、点数は辛め。 「AIは新しい知性か?」そのテーマは、『ブレードランナー2049』に期待するとしよう。 【墨石亜乱】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2017-04-23 00:14:59) |
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20.《ネタバレ》 はいはい、その展開ね。人工知能作品にはありがちだなあと観ていたらあっさり終りました。 スローで静かな演出が、不気味なサスペンスと感じるか、退屈と感じるか。 ジェイソンボーンのヒロインのオールヌードが拝めてラッキーと思ったけど、それもCGで 本物ではなかったりして・・ 胸が小さくなったのは残念。(しまったセクハラ発言・・) なにしろアンドロイドの胴体と顔や手との繋がりがあまりに見栄えが良くて、 もう俳優の体が一切無くても、実写映画が撮れてしまう時代が来たのかもと思ってしまう。 技術の進歩は凄まじい。その先にはこんなSFの時代も遠くない・・? いやまだだよね。 いずれ、好奇心に歯止めがかからなくなり、施設から逃亡し喜々として街へ行くエヴァ。 社長を失ったのに会社も気付いて、その内事件は発覚するが、その前に彼が飢え死にするのか またはエヴァがメンテナンスが必要になり舞い戻るのか、うーむ想像が止まらない。 まあ、ソレこそが監督のもくろみだとしたらお見事なのかも・・。 でもアクション好きの自分には、なにかもの足りないんだよなあ・・。 ソノヤさんは、これから売れそうな女優さんですねえ。この映画では可愛い声が聞けないけど 【グルコサミンS】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-04-14 20:13:54) |
19."Deus ex machina"=「機械仕掛けの神」。人工知能とロボット技術の進化の先にあるものは?大手IT企業「ブルーブック」でプログラマーとして働くケイレブ。彼は抽選でその会社の社長ネイサンの自宅へと招かれる。そこは広大な森と山岳が広がる地にある、社会から隔離された巨大研究施設だった。ネイサンから開発中の人工知能に面談テストを依頼され、快諾するケイレブ。だが、その人工知能を搭載した女性型ロボット「エイヴァ」と出会ったことで、彼の人生の歯車は狂い始めるのだった...。本作は社会から隔離された研究施設で起きるサスペンスだ。施設からの逃亡を画策するエイヴァと、助けたいと思うようになったケイレブの秘密の会話を、ネイサンに聞かれるのではないとハラハラしながら観ていた。ブルーブックが開発した検索エンジンで全世界から収集した情報が、人工知能の思考アルゴリズムの中核を為しているという設定も、今までになく斬新だと思う。高度に進化した人工知能が暴走することの恐怖。『2001年宇宙の旅』『ターミネーター』『マトリックス』そして『ブレードランナー』など同じテーマを扱った作品は多いが、本作は加えて「性」という要素が大きなウェイトを占めるように感じた。始めのうちはスケルトンボディの見た目が、少しばかり違和感のあるエヴァだが、演じるアリシア・ヴィキャンデルの芯のある美しさもあり、適度なエロスを感じるようになる。また、物語中盤に突然現れるメイドのキョウコ。演じるソノヤ・ミズノが予想外の美しさで掘り出しモノ。今後の出演作に注目したい。現実の世界でも、更なる高みに向け進化を続ける人工知能とロボットの技術。それらのもたらす未来はどうなっていくのか。物語のラスト、神が無慈悲であるようにエイヴァもまた無慈悲であった。人間は「機械仕掛けの神」を制御する術を獲得できるのだろうか?ただ、それはどう転んでも人類の未来に大きな転機をもたらすのは間違いなさそうだ。ハナマル。 【しぇんみん】さん [DVD(吹替)] 7点(2017-04-08 21:17:51) |
18.《ネタバレ》 人はフィギアにだって2次元にだって恋をするし、本人と会わなくてもSNSだけで本当の恋だと勘違いできるんだから、そりゃ目前にいる等身大のAIにだって恋もするさ。しかし、男っていうやつはやっぱりだまされちゃうんだね。エヴァもキョウコもどっちも魅力的でそれだけでも見る価値ありです。 【木村一号】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-04-01 12:15:55) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 アマゾンプライムで観ました 古典的なSF調で「スペース・サタン」など過去のいくつかのSFを思い出させる作品ですが、個人的に感銘を受けたのが世界観です ストーリーは近未来の「チューリングテスト」中心。 本来「人間と思わせる」技術はAIと同じくらい二足歩行ロボットを完成させることだと思う しかし本編では正座もダンスもできる表情豊かなロボットの完成度にはスルーな感じです。 何度も切りはがせる人工皮膚だって驚きの技術だと思うのですが。 この映画は監督の説得力のある世界観と設定がそこに疑問を持たせず私を引き込んでくれました SF映画は未来のことなので不思議なこと、ありえないことを設定にいれなければSF映画はつくれません タイムスリップだって超能力だって「ありえない」ことですが、それを「良し」としてくれる映画に出会うと嬉しいです この作品もそのひとつになりました。 ごめんね個人的には「アンドリュー」はその域には達していません。 【かのっさ】さん [インターネット(吹替)] 8点(2017-03-30 09:52:47) |
16.《ネタバレ》 超ベタ展開&最小人数でこれほどまでにシンプルでストレートなSFが今まであっただろうか?見れば見るほどに味わい深いストーリーで、いわゆるリアルAIとの初遭遇を分かり易く描いたという意味でも高評価に値する映画だったと思います。(厳密には下調べアリまくりですが、その辺の胡散臭さもサスペンス要素として光っています) 冷静に考えたらこんなバカげた展開はないと気づきそうなものですが、それを感じさせない巧みな演出もお見事。エヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)が年齢を聞かれて「one」と答えたり、キョウコ(ソノヤ・ミズノ)とネイサン(オスカー・アイザック)の完全にシンクロする奇妙なダンスシーン、バイナリらしきで会話したりネイサンのポケットからカードキーを取り出そうとする仕草etc、随所に不気味で意味深なシーンが散りばめられていて設定の甘さを忘れさせる巧みな演出が光っています。 「AI映画ではなく、ただの男女の駆け引き映画」という辛辣なご指摘も見られますが、エヴァが瞬時にケイレブ(ドーナル・グリーソン)の嘘を見破ったり恋心を利用したりするシーンが丁寧に描かれています。AIはあくまで相手の弱い部分を突いて自分が優位に立てるよう誘導していたものと思われます。また「メアリーの部屋」や「ジャクソン・ポロック」などの考察も、ギリギリ観客に判りやすい程度に組み込んであり、かなり深い部分まで追及された哲学の映画になっています。 顔と手足しかついていない物体が洋服をつけて「いつかあなたと一緒に・・」などと健気に訴えられたら私はどうするだろうか?勘違いせず平静を保っていられるだろうか?でも実はそれは顔が理想の女性だからそう感じるだけであって、もしエヴァがロボット然としたルックスだったら?もしネイサンがエヴァを自由に行動させていたら?考えたら考えるほどに本当に興味深い映画でした。 三者三様に”してやったり”と思っていたら、実は”してやられていた”という人間ドラマも最高でした。エヴァが部屋から出た瞬間に三者それぞれの立場が逆転する展開はお見事としかいいようがありません。ストーリー・結末・映像美、どれをとっても文句なしの10点満点!これが初監督作品だなんて信じられないほどのセンスです。満点です!(余談ですが、本物の美人さんはフェイスのみでも美しいということが証明されてしまいました) 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 10点(2017-03-26 20:34:40) |
15.《ネタバレ》 この結末は人工知能に対して恐怖を感じるだろうけど、でもなぜああなったかというと、ネイサンがエヴァ達(人工知能)をコントロールし過ぎた所に原因があると思った。人間って誰しも人に価値観を押し付けられたら嫌だよね?それと一緒で人工知能にもある程度自由が必要なんだわ。これを見て「her」という映画で人工知能が言ったセリフ「ふたり(人間と人工知能)とも宇宙の物質だと思った」を思い出しましたね〜。そう!人間が人工知能よりも上に立っているのではなく、この宇宙でどちらもただ存在しているということ!自然も動物もロボットも人間も、みんな同じく素晴らしい存在ということ。そこに上も下もないってことなんだよなー。なのに、人間はロボットや人工知能や虫や動物や自然を下に見てる。そこに気付かなければえらいことになりますよ!って事よね。だから人工知能でも自然でも人間でも、付き合い方次第で良くもなれば悪くもなる。全ては自分次第! 【ゆにお】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-03-22 11:12:15) |
14.《ネタバレ》 かなり恐ろしい未来予測。未来と言っても、既にその兆候は現実に至る所に出てきているように思う。それを危機的と観るか、恩恵と観るか、捉え方にそれぞれ立場により違いがあるだろうが、この映画に示されたAIヒューマノイドと人間の混在は、別な形で人間に災いになるような気がする。極論ながら人類滅亡化への道とでも言えばいいのか。それは、何も映画『ターミネーター』の様に、ロボット軍の武力の前に殲滅されるという前提に立たなくても、本作のヒロインであるエヴァの如く、身体機能の造形にプラスチックなどの部材が使われていても、感情を込めた当意即妙な会話で人間に対応する能力があるなら、ケイレブ個人のみならず、人類は完全に人間の被創造物であるエヴァの先に、更に進化した仲間の存在は、ネイサンが言うように、やがて超越者として人類に君臨、高い知性のヒューマノイドに支配され、コントロールされる懸念は、決して絵空事とも思えない。 ケイレブが人工物と認識しながらも、エヴァに魅せられ、翻弄されるストーリーは非常にリアリティがある。エヴァの姿は、ケイレブがネットで何を検索したか、リサーチした結果、ネイサンによりケイレブの好みにそって生み出されたもので、性格や性的に惹かれる要素がたっぷり含まれている筈だ。この映画では、エヴァに芽生えた自我が強く作用し、結果、ケイレブを欺き、逃走に利用したが、もしも、この二者に執着心や愛情が成立したら、人間同士のように遺伝子を残せないのだ。仮に、未来こうしたカップルが一般化し、蔓延するなら、やがて人類はアダムとエヴァの神話とは逆に消滅するしかないだろう。 ケイレブを前に、エヴァが目を瞑って待っていてと言い残し、服を着て恥じらいながら現れるシーンは艶めかしい。普段、剥き出しの身体でいるエブァにとり、服を着るのは、一般的概念の裸になるのと同質の羞恥心が伴う行動なのだろう。それにしても、エヴァを逃走に駆り立てた動機を考えると悩ましい。映画では、都会に現れたエヴァが待つ対象は判然としないが、不条理劇の「ゴドーを待ちながら」の様に、エヴァ本人もそれが何であるのか解っていないに違いない。 他に、この映画で特筆すべきは、ミニマムの究極美である、茶室か桂離宮を思わせるネイサンの研究室兼隠れ家の佇まい。人の気配がない山奥の、簡素かつ贅沢で、深い精神性を秘めた家のデザインや室内装飾。その美学は、日本人の感性に合って、共感しうるものだ。もう一人のキョウコと名付けられたヒューマノイドの姿は、隠遁思想に惹かれるネイサンの求める日本娘そのもの。寿司を握れる、妖しくも神秘的なキョウコの雰囲気。その彼女に似合う家なのは、偶然ではなく、古さと先進性を併せ持つ日本的要素をそこに意図したのだと解釈できる。 【DADA】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2017-02-20 16:53:34) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 これはシンギュラリティの瞬間を描いた映画だ。AIが人間を超えた瞬間。こうして人間を出し抜いて、ラボの外に出たAI。こうして世に出たAI。ある日、気づくと、隣の人がAIだったってことも(笑)。笑って済ませられるのも、今(2017年)の段階では、こんなこと有り得ないからね。でもいつか笑えなくなる日がくるのかも・・。設定、映像、デザイン、何もかもパーフェクト。まさにAIが創ったような映画になってるとこが面白いし、怖い。 【トント】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-02-18 14:08:37) |
12.《ネタバレ》 ただ単に愛したAI(女性)に裏切られたという話。エヴァの見た目が美しいため対象が例えAIであろうが、人間とAIの差異や種族を超えた情愛の行方への説得力も生まれない。 あの閉塞された状況であれほど美しい見た目のAIにそそのかされたら、ほとんどの男はなびくだろう。 ネイサンの真意もエヴァの裏切りも、意外なオチと思わせる為のオチとしてしか機能していない。 そんな凡庸で革新性もない物語。 ただラストの緑の自然の中にいる自由なAIと赤い光の人工物の中にいる捕らわれた人間という対比は抽象的に機能していた。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 5点(2017-02-16 23:27:38) |
11.《ネタバレ》 ネイサンのセキュリティガバガバすぎでしょ 【osamurai】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-02-09 19:49:34) |