144.これは映画館で観たんやけど、もう、ほんと衝撃作やった。すっごくのめり込んで、かたずをのんで見入った。観てる間中はずっと不安感に襲われて。んで、劇場を後にするときは、めちゃめちゃ重い気持ちで疲れました。まさに痛い映画。でも不思議とまた観てみたい気もするねん。なんてゆーのかな、この世界観に囚われてしまった感じかな。俺は岩井俊二の映画観るとタイガイ、そーなってまう。(「Love Letter」も「スワロウテイル」もしばらく余韻が残った)。だから、とーぜん、この映画観た後、ネットにアクセスしてもーた。んじゃホームページ上でも、やってるねやん。映画と同じこと。みんな映画とシンクロするよーに。ネットでの匿名性をいかした言葉の羅列。ネットだから繋がる関係。んで観た人達はまた浸れるというわけ、この映画の世界に(うーん手段がブレアウィッチっぽいな)。それが、なんの意味があるのかよくわらんけど、みんな色々抱えてるんだなーとなんとなく思う。そして、この映画は只者じゃないと思う。確かに生々しすぎて不快感をともうし、虐めなどを題材にしてるけど、その先に何を描きたいのかイマヒトツ伝わってこない。だけど若さに潜む色々な感情をつきつけ、観る人の感覚を刺激する一種の毒はもってるんちゃうかな。そしてその毒に少し麻痺してしまいたいと俺は思えてしまった。人間、そんなに綺麗じゃない。でも、それを認めてからが勝負なのだ(書いてて意味不明)。ちなみに俺は中学では虐められた事あって、思春期のサバイバルをなんとか切り抜けた感じ。今じゃそれも思い出として悪くないかな。 【なにわ君】さん 10点(2004-09-03 03:13:22) |
143.《ネタバレ》 無駄なシーン多すぎ。沖縄のとこなんか、あんなにいらんだろ。他もダラダラしてて、こういうの大嫌いなんだけど、そんなことが小さく思えるくらい、映像の美しさと中学生たちの心情描写に圧倒された。死人は出ないまでも、荒れてる学校だったらあれくらい起こりうることだし、そこから抜け出せない子供達の気持ちも伝わってきた。いじめる側の星野@青猫が美化されたまま終わったら怒り心頭だったけど、制裁を受けることになるし、主人公の子が自殺するかと見せてしなかったところも現代っぽくてよかった。大衆娯楽作品ではない、問題作ですな。 【ダブルエイチ】さん 8点(2004-08-30 19:20:49) |
142.《ネタバレ》 圧倒的な映像の鮮やかさの前に、精神の揺さぶりを感じた。少年の心と対比するような、田園の緑には、病みつきなる美しさがある。この映画が他の同じ題材、素材を扱った映画と一線を画すところは、やはり客観性にあると思う。すべての人物を等価に扱っていて、こういうテーマで陥りやすい、安易な押し付けがましい、メッセージを排している。監督は、あくまで少年たちの、内面世界を画くことに徹している。鬱屈とした彼らの叫びを、青臭い心のフィルターを通して、表現することに成功している。映画中に散らばったシーンの断片が繋がるとき、映画と僕との距離は確かに狭まり、同時に溶け込んでいくような感動を覚えた。篠田昇の映像美は、痛々しいほどの叫びとの、対比なのか、それとも、彼らの心の奥底に、確かに鼓動している小宇宙の象徴なのか。ラストのシーンから大きな希望を感じるのは僕だけではないはずだ。閉塞された世界から未来への成長を感じる。どんな青春映画より、感情移入できたし、これは傑作だと思う。 【K・T】さん 9点(2004-08-27 20:23:50) (良:1票)(笑:1票) |
141.ちょうど中学生の時、この映画が一部の女子の間で流行っていたのですが、レイプとかいじめとかが題材で、歌が超いい!とか聞いたばっかりに萎え、ずっと見ることありませんでした。ナルシストしか好きになれない映画と思ってたもんですが何年か経って見ると、中学生時代のいたーい世界を思い出しました。中学時代と似たりよったり、映像うんぬんよりも私は人物描写にリアリティーを感じました。当時の窒息感を思い出します。机の配置とかもうあれだけで息が詰まりそうです。現実はあれよりももっと痛々しいとこもあれば、もっとさわやかな部分もあります。ただ作品中ずっと流れてた腹にくる重いものは、現実の中学時代と通ずるものが確かにありました。 【山本りんだ】さん 9点(2004-08-23 16:20:05) |
140.よくわからなかったのですが、様々な人間が豹変していき、その中で心のすれ違いや、 見えない人間の安心と、そして最後の絶望感。それをすべてリリィ・シュシュにあてつけて いるのが主人公だと思う。そして、リリィ・シュシュを見た主人公は、リリィ・シュシュと ともに破滅の道を歩んでいくのだと思う。 【幕ノ内】さん 6点(2004-08-22 13:06:32) |
139.この映画で私は深い感動を感じるが、涙することは決して無いだろう。「渚のシンドバット」と同じ感覚である。人間存在の不条理さを認識しだす十代を、終わりなんて絶対来ない息の詰まりそうな日常を、あくまで淡々と描いた作品である。そう、この青春映画にはカタルシスは一切無い。 【神風】さん 9点(2004-08-12 18:01:58) |
138.《ネタバレ》 絶望感のある後味の悪さから、どこか「救われた」という気持ちが湧き、同時に安心感が生まれる。 【Syuhei】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-07-29 03:30:35) |
137.《ネタバレ》 私は素晴らしい作品だと思う。確かに賛否両論あるのも分かるし、リアルかリアルじゃないという議論がなされるのも分かる。 しかし、岩井俊二に多少なりとも似通った感性をもった人ならば、完全に物語の世界に引き込まれて、いつしか、見ている自分もクラスメイトの一員のような感覚で見れる。津田しおりや久野ようこの事件はとてつもない衝撃だった。そして実際にこういう事件は起きていると思う。 岩井俊二が「遺作」と言ったのも理解が出来る。この物語の登場人物はほとんど彼の分身だからだと思う。いじめられっこ、いじめっこ、それを見逃すこ、便乗していじめるこ、自殺するこ、強いこ… とにかく好きな人は映画うんぬんより、この世界の存在がいてもたってもいられなくなった 【elly】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-07-13 01:35:22) (良:1票) |
136.確かに一度にこんなことが起こることはないだろうから、リアルかといったら、そうではないかもしれない。しかし、とにかく、普通の若者が急変する怖さが凄くでている。そして、孤独感。とにかく、すごい、メッセージが伝わってきた。音楽も最高。さすが、岩井俊二といわせる作品です。ハッピーエンドの映画を期待する人は見ないほうがいいと思います。映画からのメッセージを期待する人には最高だと思います。確かに、低評価をつけている方も多くいますが、そのほとんどの方が、後味が悪いとおしゃっています。その気持ちは凄くわかります。ただ、高評価の方にも低評価の方にも強いインパクトを与えたのには間違いありません。あとは、好きか嫌いかです。 傑作は賛否分かれるものだと思います。 自分にとっては傑作中の傑作。こんな映画見たことないです。 【シュシュ】さん 10点(2004-07-04 17:24:34) (笑:1票) |
135.いらないシーン多いと思います ついでに言うと映像もあんまり好きじゃない はっきり言って何を言いたいのか全くわからなかったです 【れみ】さん 3点(2004-07-03 17:59:24) |
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134.イヂメ・非行・援助交際・レイプ・暴行・・・ 少年少女達の様々な陰の部分がすべて含まれている。 見ていて途中何度か静視していられなくなる。 胸に詰まるような内容が、リリイの独特の音楽・ドンヨリした映像と 共に見ている俺の心にダイレクトに入りこんできた。確かに後味悪い、 妙に心にひっかかる作品だ・・ 【アキト】さん 7点(2004-06-27 04:44:26) |
133.背景はきれいでとても好き。でもこの映画から伝わってくるものはなかった。なにが伝えたいのか全く分からない。後味はそこまで悪くはなかったけど、結末もよーわからん映画でした。 【LYLY】さん 4点(2004-06-22 20:03:29) |
132.「出来れば観たくなかった」観終わった後の感想。 【ロマン人】さん 3点(2004-06-20 13:42:13) |
131.《ネタバレ》 この映画、痛すぎ&怖すぎ。 伊藤歩が襲われてるのを見て、歓喜の声をあげるあの女…怖すぎ。 蒼井優の最後はあまりにも可哀想すぎで…カイトで遊んでるときの笑顔が素晴らしかっただけに…痛すぎ。なんであそこまで彼は変わってしまったのかねぇ、理由になりそうな事は山ほどあるけど…それでも納得はできない。 …なんで俺はこんな後味の悪い映画のDVDを買ったんだろう? 【ふくちゃん】さん 9点(2004-06-13 15:53:58) |
130.(ザワザワ…)くっ、散々言われまくっている…!そう、たしかにこの映画は多くの人にとって低評価…!後味の悪さだけが残る岩井のオナニー映画…っ!が、しかし…!あの点数グラフの異様な形…!!!0点から…10点まで…満遍なく分散…!明らかな異形…!これだけでもう…この映画がいかに「特殊な」映画であるかがうかがい知れる…!そう…この映画は言ってみればインド旅行のようなもの…っ!!その世界に訪れた者は「好き派」と「嫌い派」にハッキリと分別される…!そしてこの俺は…「好き派」…紛れも無く「好き派」…!この映画の面白さを多くの人に伝えたい…っ!だが、それは到底かなわぬこと…!「嫌い派」の人間は…この映画をとことん拒絶し…否定する…!分かり合えぬ…!だから俺ができることは…カイジ風に…この映画が好きであることを叫ぶだけ…っ!!!(ザワザワ…) 【コバ香具師】さん 9点(2004-06-08 10:14:32) (笑:4票) |
129.私も少なからず、この映画を観終わってから腹を立てたものですが、 その苛立ちがそのまま映画への不満ではありませんでした。 この映画のリアリティを語れるほど、私は現代の中学生の実態を知らないし、 強烈なイジメにも遭遇したことはありません。 織り込まれた暴力やレイプなどのエピソードはステレオタイプな印象を否めないし、 一時期流行したTVドラマの焼き直しのようにも感じられます。 けれどどこか、身に覚えのある痛みが呼び起こされる。 思い出の全てに音楽が貼り付いている、若い時代を振り返るように。 私たちは繰り返しの中で生きて、麻痺していることに無頓着でいられる。 ニュースで聞きかじった事件にすら麻痺し、映画の中で暴力やレイプを 目の当たりにしようとも「ステレオタイプだ」と切って棄てられるくらい。 目新しさのないイジメの中には、そんなメッセージが込められているように感じます。 スクリーンにタイピングされるメッセージは、顔のない私たちの言葉。 誰もが無責任に、言葉を投げて去っていく。この映画への感想だってそう。 そこには観客に向けて突きつけられた悪意があって、映画を不可侵にしたい 監督のエゴがちらつく。しかしそれさえも計算なのかもしれないと思わせるほど、 ラストの田園風景の空は高く、美しい色だった。 【337】さん 8点(2004-05-20 06:32:41) (良:1票) |
128.《ネタバレ》 確かにこれは、全然リアルじゃないかもしれない。こんな14歳いないかもしれない。それでも、胸をえぐられる何かを感じてしまったよ。リアルではないなりに、風景や体育館裏で、自らの中学生時代を思い出すことも出来た。この違和感。自分の思いと他人の思いが少しづつずれていく違和感。とめられない無力感。岩井俊二は虐げられて生きた経験があるに違いない。じゃないと描けないだろ、これは。ちなみに私は、先日出版されたばかりの小説のほうを先に読んだ。それから映画を観たけど、最初は小説の方が何倍もいい出来だと思ってた。でも津田詩織が空を飛んだ時点で、映画と小説は別モノだと気づいた。■これから小説読もうと思う人はこの先読まないで。■小説で死ぬのは津田詩織じゃない。久野陽子。それに雄一はもっと悪意あるふうに思えた。で気がついたんだけど、映画の方の主人公は実は津田詩織じゃん。て。私のなかでだけなんだけどさ多分。津田詩織が、違和感と無力感をもって胸をえぐったんだなと、思った。なんとなくこの映画が気になる人は是非小説を。 【らいぜん】さん [DVD(字幕)] 10点(2004-04-29 17:29:56) |
127.救いようもなく暗い話だと思いました。いじめとか自殺とかリアルで、ある意味バトルロワイヤルより恐かった!担任がちっとも役に立たないとことかも学校の現実問題を上手く描写していると思った。登場人物たちはあんな暗い歌聴いているから心に闇を持った奴らばっかりなんじゃないのかな。ということは、岩井俊二がこの映画で言いたかったことって今の中学生が荒れてるのはリリィ・シュシュのせいだということなのか!・・・う~ん、たぶん違うな (-_-;) 【およこ】さん 5点(2004-04-26 02:51:13) |
126.《ネタバレ》 ごめん。わからんかった。結局みんなリリィを通しては繋がってたんだけど、現実世界ではわかりあえなかったってこと??もう、さっぱりですわ・・・。あきまへん。それにさ、普通、自分が信仰してるアーティストのライブ会場で、いくらいつもいじめている奴が来てるからって、チケットぽい捨てはしないと思うよ、星野君!それは、そのアーティストを好きなのとは違うと思うんだよなぁ。そこがどうもリアルじゃない気がする。あと、蒼井優は、雄一が付いてたら死なずに済んだかもね。そう考えると、まったく雄一って奴は3人も殺して(うち、2人は見殺し)、どうしようもないアンポンタン野郎だ。もう、ほんとがっかり。一番のガンは担任だ。問題のありすぎる学級なのに、何も手を打ってない。あいつはクビだ。俺は娘をこんな学校に入れたくねぇ~(注:娘なんていません)。 ⇒でも、それが本当なんだろうな。 【こじ老】さん 2点(2004-04-19 04:15:33) |
125.多感な思春期の内面、それも暗い面ばかりに注目すれば、本作のようなストーリーになるのかもしれないが、そういう面だけを描かれても、痛々しく苦痛なだけだった。映画としてどこを楽しめばよいのか、また、楽しませるのでないなら、何を感じれば良いのか、自分にはよく分からなかった。中学生の頃って、確かに終末思想的、暴力的な部分もあったけれど、部活や自分の趣味に打ち込むエネルギーとか、自分の将来に対する希望とか、そういう「陽」の部分もそれと同じくらいあったはず。本作は「陰」の部分ばかりだから、見ていて凄い凹む。登場人物全員影(それも濃い影)があり、救いようのないマイナスのオーラで満たされている。自分はその雰囲気だけで駄目で、物凄い居心地悪かった。顔をしかめつつ、ため息をつきつつ、結末が気になるので何とか最後まで見たが、おそらくもう二度と見ることはないだろう。 【カシス】さん 2点(2004-04-12 18:46:50) (良:1票) |