63.《ネタバレ》 これは物凄い傑作だ。 SF映画として語り継がれる映画になるだろう。 単なるSFだけでなくヒューマンドラマとしても秀逸で鑑賞後は温かい感動に包まれる。 しっかりとした物理理論と科学知識に裏付けされたブラックホールやワームホールの映像化は称賛に値する。 映画全体を流れる重厚で荘厳な音楽と映像、静謐で美しくも哲学的な宇宙空間の世界、練り上げられた脚本、このどれもが素晴らしいセンスと完成度で描かれている。 他にも極力CGを使わず現物を用いる撮影手法や誰も見た事が無い高次元の創造性等に驚嘆させられる。 内容的にはアメリアの言う理論より愛が重要で時空を超えられる力だというのが壮大なテーマである。 高次元の「彼ら」が進化した人類だったというシナリオも面白い。 「彼ら」が進化した未来の人類ならば未来人が過去に干渉した事により人類は救われる。 卵が先か鶏が先かというパラドックスだ。 高次元の存在は現在の人類には理解できないが、これは未来への人類の希望の物語である。 2001年宇宙の旅のオマージュも随所に見られるが、この映画は21世紀のSF映画に於ける新たなマスターピースである事は間違いない。 【ryujin】さん [ブルーレイ(吹替)] 10点(2015-04-14 03:55:31) (良:5票) |
62.《ネタバレ》 マン博士が火の鳥に出てきそうなエゴの塊のようなキャラで強烈でした。自分が助かりたいがために地球の運命も命をかけてミッションを遂行しようとする者たちも全てを道連れにしようとする行為はホントに醜いですね。全体を通して見ごたえがありましたが、最後あそこまで無理に大団円にする必要はなかったかなと思います。そこまでお膳立てしてくれるなら途中もう少しスムーズに行かしてくれても良かったんちゃうかなと思っちゃいます。 【映画大好きっ子】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-04-11 17:47:58) |
61.《ネタバレ》 相対性理論とか、事象の地平線といった題材をベースに一家の感動物語を作り上げるなんて大変だ思うのですが、まぁちょっと難しいなと感じるところも多々ありながらもそれなりに感動させられたというか、うまくまるめこまれた感じがします。感動ポイントは個人的に2点あって、1つは最初の星での数時間が地球での二十数年間で、自分の息子や娘が成長して父が亡くなってというビデオを一気に見せられるシーン。それから終盤の「幽霊」が父のことだとわかって、マーフが兄に告げるシーン。監督さんは、SFそのものにはそれほど興味がないみたいで、星の風景も地味そのものなんだけど、それでもおっと思われるシーンがちらほら。例えば筒型コロニーのクーパーステーション。5次元空間のなんともいえない光景。それから、長方形を3つつなげてできたみたいな相棒ロボットもユニークでしたね。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2015-04-10 23:12:38) |
60.凄い物語だ。専門用語にややついていくのが難しい面もあるけど、星の探索から超常現象のタネあかしまで緊張感を保ちながら引っ張られた。映像も素晴らしい。 【noji】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-03-29 20:43:33) |
59.《ネタバレ》 元NASAの凄腕パイロットが滅び行く地球の代わりに移住できる星を探す話。 ハードSFで基本的なSF用語くらいは知ってた方が楽しめるかも。 途中いろいろご都合的な展開がありましたが 宇宙物の壮大な映像表現は映画館で見ると迫力倍増ですね。 宇宙での事故はすぐ死に直結するので緊張感もすごいです。 ここ数年では一番のSF超大作でしょう。 と同時に一時期ハリウッドが日本の漫画アニメにインスパイアされたり 版権を購入されたりしてたのを思い出しました。 ジャパンアニメの演出はハリウッドに引けを取らないレベルだなと再認識しました。 というのも「トップ」のあの設定を彷彿とさせるシーンが この映画でも重要なガジェットとして使われていたので。 スケールのでかさではまだトップに及ばないですけどねー。 ただインターステラーの主テーマが「家族」や「愛」なので自然な流れかなー。 一番のスケールのでかい作品はグレンラガンですけど。 そういや映画では初めて見た設定かも・・・。 【Dry-man】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-02-13 02:01:14) |
58.正直細かいところはよくわからなかったけど、大筋はわかるようにできているし、何より空間的、時間的に壮大。それだけでいいのでしょう。 【Yu】さん [映画館(吹替)] 8点(2015-02-01 23:36:33) |
57.《ネタバレ》 鑑賞後の余韻が強く、久しぶりに映画館に複数回足を運びました。 途中、何度も引用される詩 『Rage, rage against the dying of the light』の意味や、エンディングに向けて静かに進むようで、最後の最後に畳み掛けるような力強い最終カット。僕の心をとらえて離さない何かを考えながら。 この映画には2人の教授と息子が悪役のように登場してきます。一人は人類種の保存のために人を欺き、一人は人類を絶望を隠すために人を欺き、一人は今、自分のもとにあるものを、手段をえらばず失うまいとします。 でも、初見からこの3人を、単純に悪人と断ずることはできなかった。 その理由を考えながら。 一人の教授は可能性を信じて旅立ったが、その可能性への壁に直面して、絶望と孤独の中に苦しみ、もがいて、傲慢なまでに種の保存を切望した。 一人の教授は『今、考えうるすべてのこと』をやり尽くしても導き出されない『現実』に絶望し、人を欺いてでも、その事実を伝えないことを選んだ。 息子は、追い詰められた環境の中で、たった一人、頼れる存在だった父親を失い、自分の力の及ぶ限りのものだけに目を向けた。 それぞれの行動は否定されるものなのか?罪と言えるのか?彼らは悪なのか? そうではなく、彼らは、自分の知識や力の及ぶものの中でベストを尽くし、打ちのめされただけだのではないか? 彼らは自分の力や知識の及ぶ場所の先にある『未知なるものへの可能性』を求め続けることができなかったが、クーパーとマーフは、人知の及ばない先に『未知なるものへの可能性』を求め続けた。 『後ろに何かを残さなければ、先には進めない』 現在の人々の興味は、いかに『今』を守り、今を快適に過ごすか、だけに向いているのかもしれません。ですが、その『今』は、時間や物質や、時には人命を後ろに残し、未知なる可能性を切り開くことでたどり着いた『今』なのです。 『今ある可能性』だけが可能性ではない。『未知なる可能性』というものに挑むことが『進歩』であり、『進化』なのだ。 そんな力強さを感じる映画でした。 ちなみに難しいことは抜きにして、宇宙の映像を見るだけでも十分価値のある映画なので、ぜひぜひ劇場で! 【こっちゃん】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-01-23 12:19:11) |
56.TARSがかわいくてかわいくて…。アナログにこだわって作ったのがすばらしかったです。TARSかわいいいいい!!!!!すいません取り乱しました。 【コダマ】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-01-19 03:32:10) |
55.《ネタバレ》 ハードSFを期待して見にいったのですが、あまり面白くありませんでした。多少のご都合主義はしかたないと思うのですが... 【yanasan】さん [試写会(字幕)] 3点(2015-01-18 20:07:06) |
54.《ネタバレ》 よくある宇宙モノ映画かと思ってみたが、C・ノーランお得意の時空を超える展開で3時間を長く感じさせない。結局地球は救えなかったのか。そこは残念。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-01-12 07:49:07) |
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53.《ネタバレ》 初めてレビューを書きます。これは書かねば、と思わせる映画でした。21世紀になってからもっとも印象に残った宇宙もののひとつ。でもって、やはり行きつくところは2001年なんですね。ストーリー、映像、演出、どれも45年前にキューブリックがやっちゃってる。本作でも、コンピュータとの対話、本棚の裏の異次元空間、末期の病床シーンなど、2001へのオマージュと思わせざるをえないシーンが散りばめられ、教科書、いやバイブルとしての2001の偉大さを改めて感じさせてくれました。量子データとやらから方程式、クーパーステーションへとどうつながったのか、あれが果たしてプランAで全人類が救われたのかなど、最後は理解が追いつきませんでしたが、2001も最後は何度見ても完全には理解できないので(なにせ超人ですから)、そのうちブルーレイが出たら4Kテレビ買って何回もワクワクしちゃおう。あと、マイケル・ケインは僕にとってS.マーティンとの佳作「だまされてリビエラ」の印象が強すぎて、何をやっても胡散臭く見えてしまうのだけれど、今回も見事にペテン師だったのでちょっと安心。 【km】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-01-04 23:40:39) (良:1票) |
52.《ネタバレ》 いい意味で予想を裏切られ、単なるパニック映画ではなく親子の絆を前面に出した作品でした。 ただし、前宣伝にある「世界中が号泣」というのはちょっと言い過ぎかな、、、と思います。 ストーリーは某宇宙戦艦を思わせるようなかなりのご都合主義な展開で、設定ほどの壮大さは感じませんでした。 むしろ本作で評価すべきは、映像化が難しそうなストーリーをここまでわかりやすく表現し、一応の納得いく結末に持って行ったことにあると思います。 あの状況からあのラストに持っていったことは、ある意味サプライズでした。 【午の若丸】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-01-03 10:28:44) |
51.《ネタバレ》 人類の未来か、父娘愛か。クリストファー・ノーラン監督お得意の特殊映像で表現された、時空を超えた壮大なSF宇宙ミステリー。やや冗長な宇宙アドベンチャー展開の前半から徐々にミステリー色を強め、物語の核心に迫る。その行き着く先は「クーパーステイション」、予想できない結末。いま旬なオスカー俳優マシュー・マコノヒー熱演。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-01-02 03:35:33) |
50.《ネタバレ》 あー。「2001年宇宙の旅」や「トップをねらえ!」を思い出すのはまぁいいとして・・・いいとして・・・うーん僕の気持ちはどうなんだ?なんだか複雑です。 とりあえず「なんで生きてんだよ!」とか、「五次元ってなんだよ!どういう理屈だよ!」って話も「最後の再開…よかったぁ…。」とか、「近づく兄貴怖い!怖すぎる!」とか、「おぉ!コイツぁ、キマる映像だぜ!」とかそういう話もさーてーおーき!さておき!そうだ! ロボの話でもしましょうか。ロボ。 よかったですねぇ、TARSとCASE。皮肉も聞けて冗談も言える、救助する姿はカッコいい。なんだかとってもキュートな奴ら。それであんな無愛想な声で喋るんだからたまりませんよね!もう売店で「パンフレットなんていらねぇ!ロボのオモチャはないのか!」・・・と、そこまではしませんけど欲しくなりますね。 可動で・・・クルクル回せて・・・おっと、ここらへんにしておきますか。 【えすえふ】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-01-01 23:00:58) |
49.2015年お正月に観ました。 一年の最初に観るにはぴったりの作品。 家族の為そして人類の為苦悩する主人公にぴったりと寄り添って、しっかりと鑑賞できました。 宇宙船で旅立ったシーンも良かったですねぇ。 しばらく何も音がしない緊張感は、あたかも自分が宇宙船に居るようで。 博士達のムズカシイ話しも、付いていってりかいしなきゃぁと、分からないなりに面白かったです。 いやぁ、やっぱりSFは好きだなぁ。 現実の地球が平和で発展して、SFの映画作品を娯楽として楽しめる環境にあって欲しいと心から願う作品です。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-01-01 22:05:50) |
48.《ネタバレ》 2001年宇宙の旅のような映画かと思って見だしたので、ロケットに乗り込むまでが都合良すぎてちょっと評価厳しめ。→惑星探索は、色々ありますなーって傍観状態、→本棚に行き着いて、あ~っこういう展開かーと思ったので評価アップ。細かいところは?と思うところもあるんですが、主題の勢いと映像美でねじ伏せた感があります。2番目の惑星上での殴り合いが唯一チープ感ありでしたが、本棚の後ろ側からは頭フル回転して必死についていきましたヨ。他の人も書いてますが、見終わって家に帰るときに月や星空が違って見えましたな。 【Banjojo】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-12-29 10:09:42) |
47.ダラス以降、マコノヒー贔屓なので映画館で鑑賞。今回も演じ切っていた。が、ストーリが少し難解で、置いて行かれることが多々ありましたが、硬派はSFで見応えは十分 【ドクターペッパー】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-12-26 22:50:53) |
46.《ネタバレ》 これは凄い映画!観賞後しばし放心状態!未知の世界の映像化、助けられた博士が裏切る・・・そんな果ての世界で選択肢があまりないのにしかも頭のいい博士がそんなことする!!と突っ込みたくもなりここだけチョットと思いましたが、この行為があったから新しい領域へ行けるという重要な要素となる。これも必然か!!現界という3次元界は「必然の場」というちょっと変わった視点で私は見てました。これは古来より「アガスティアの葉」を初め色々な視点で証明され現在受け入れざるを得ないところまで来ているようにも思う。マーフィーが父の暗号を解読する、これも必然、そしてそう思わせた存在もあるのでは・・・と考えれば切りがない。このような映画がこの時に出たのも必然か!!とにかく主観、固定観念を捨て私たちの知識には「知っていること」「知らないこと」の他に「知っていることすら知らないこと」があることを忘れてはならない。むしろこの「知らないことすら知らないこと」の方が膨大な宇宙を相手にすればほぼ99,9999・・・%ではないかとすら思う。異次元へのアプローチが見事にしかも変な宗教観やオカルト的でなく描かれていることも凄い!!アインシュタイン曰く「宗教なき科学は不具であり、科学なき宗教は盲目である。」この領域にはいりつつあるというか今やっとそれを受け入れることの出来る人類に成長したのか・・・私たちの「命」を考える時もっともっと深い部分で理解を深める事が出来るのであれば日々SFではないのかとすら感じた。「知らないことすらしらない・・・」これをキモに銘じ知ったような顔をしないで謙虚に慎ましく好奇心を持って生きればもっともっと豊かにそして面白く、しかも平和に生きれるのではとすら感じさせた映画でした。素晴らしい映画に乾杯\(^o^)/ 【レスポーラー】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-12-25 10:23:08) |
45.個人的にここ数年見た中でベスト。どうしても「2001年宇宙の旅」と比較せざるをえず、宇宙の成り立ちの解釈、人類の進化の可能性について監督なりの世界観で示すことがこの映画の肝だったのかなと感じる(ただ発想の独創性ではやはり勝てないと思う。その分ドラマ性には溢れている)。残念なのは、圧倒的に神秘的で神々しかった「2001年宇宙の旅」と比べると、人間は常に困難を克服して進化する生き物なのだという傲慢さが感じられた点で、あれだけ泣かされたあとでは騙された気さえした(この点は某映画評論家に同意)。ともあれ鑑賞中は衝撃を受けまくりで、鑑賞後の余韻も深く、SF映画の未来はまだまだ明るいんだなと感じさせられる映画だった。 【プライドだらけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-12-25 00:24:47) |
44.《ネタバレ》 うわあ、映画にはこうも圧倒的な想像力が活きる場がまだあったのだね。その壮大さ、イマジネーションの途方も無さ。所々思考がついてゆけない、という点も含めてかの“2001年宇宙の旅”に印象が似ている。とても私ごときの知能指数では考えつかないような世界観に「なんかすげえもん観た」、というのが率直なところ。 人類が新たな地点にたどり着くラストはSFにこうであってほしい、と思う幸福なものだし、TARSがチャーミングではありませんか。もはやロボットは人間型である必要が無いのだね。ユーモアを備えたプチトランスフォーマーのようなこの子が復活したのも嬉しかった。 【tottoko】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-12-25 00:02:17) |