1.「今更、遅い」これが私の正直な感想である。忘れもしない1994年の夏から秋、当時学生だった私は「アフリカのルワンダで虐殺が起こっている。このような出来事を見過ごしていいのか」と大学のキャンパスでビラを配布し東京・青山の国連大学に「国連は何をしているんだ」と抗議をしに足を運んだ。でも当時は皆が「こいつ、何言っているんだ」と冷ややかな反応であった。今では某IT企業でエンジニアをしているノンポリの私だが当時は、正義感に燃えた青臭い学生であった。当時は皆が無関心だったルワンダの虐殺に今更、このような映画を見せつけられて何を感動しろというのだろう。正直、心の底から腹が立った。あの時、抗議したにも拘わらず当時、皆、無関心だったではないか。今更遅い。私の言っていることが正しいかどうかは別としてもこれが正直な感想である。起こった後で涙を流して何の意味があるのだ。<追記>怒りにまかせて本コメントを執筆しましたが、この映画を観て感動した人たちを攻撃したり批判する意図は全くありません。あくまでルワンダをフィクションとして取り上げた本作の製作関係者に対して憤りを覚えただけでこの映画を観てどう思うのかは各人の自由だと筆者は考えています。