1.みんな本気?! こんなクズ映画、評価する気も無かったんだが、うっかり間違ってクリックしちゃったら、あんまりにも評価が高くてビックリ!
公開当時に劇場で観て愕然としたね。もう何が悲しいって、このあまりにも低い志。ほんっと、ただの八つ当たり。自己憐憫、自慰、現実逃避。
80年代後半から、車やバイクをはじめ、テレビ等の電化製品、化学製品、などなど何を作っても日本のコストパフォーマンスの高さに追いつけず、世界的にどんどん顧客を奪われ、米国内でも日本製品がグイグイとシェアを伸ばしていた頃、アメリカの労働者達は各地で日本製品の不買、ぶっ壊しなどの運動で憂さを晴らした。
米企業も、なぜ自社製品が売れないのか等という反省はそっちのけで日本製品に八つ当たりし、不買・ぶっ壊し運動を支援して労働者の不満の矛先が自分達に向けられるのを逸らした。
そしてこの映画。KAWASAKIのバイクをぶっ壊し、敵は日本企業。殺し屋は日本製のケブラーの防弾チョッキを着た無表情な男達……。アメリカ人による、アメリカ人のための、ただただブルーカラー達を慰め、一瞬の憂さ晴らしを提供するだけの映画。ハーレーもマールボロも、アメリカでは男性的力強さのシンボルなんだが、この二つを持ち出すことによって逆にアメリカの女々しさを強調したに過ぎない。