1.《ネタバレ》 身体上の理由から女性を愛せないと思い込んだバカ男が、女性を激しく憎む。このようなクズは韓国だけではなく世の中には必ずいるものだ。女性を、性欲の対象としか見えていないのだ、女性を心がない人形だと思い込んでいるのだ、セックスできないならば不要なゴミだと思い込んでいるのだ。おまえらは弱者でありながらさらに非力な弱者を見つけ出して痛めつけているクズだ。さっさとくたばれよ。映画は物語だ。どんなに残酷で、救いようがない実話であっても、一縷の望みというものが描かれていないならば、それは映画ではなく、事実をなぞるだけの新聞と同じだ。あのラストは醜悪だ。まるでダンサーインザダークだ。観客に対して、あと1歩で助かりますよと宣言しておきながら、「はい残念でした。くやしいですか(嘲笑)」という手法は、あたかも虚無主義に等しい。これが意表をつく衝撃のラストだって?そんな衝撃などクソ食らえだ。私は彼女が助からなくて悔しかった。怒りに震えた。監督よ、これで満足か?我々観客は、現実の厳しさは知っているつもりだ。しかしその現実の厳しさを、映画のなかで再確認するために映画館に足を運んでいるわけではない。欲しいのは救いだ。夢だ。希望だ。罪なき女性が何人も殺されたという事実、しかし殺人は100%成功するわけではなく、その中には未遂も当然含まれている。ニュースで報道されていなかっただけで、やはり生き延びた女性がいたはずだ。そんな女性の1人が、命を賭して逃げ出し、そして娘と抱き合って喜びを爆発させる─。これが映画なのだ。現実では救えなかった人を物語の中で救い、観客にカタルシスを与える─。私はこの映画を許さない。