1.《ネタバレ》 警察権力が、被疑者でもない一般市民女性を監視するという、トンでもない監視カメラ映画。おまけに盗聴まがいの盗み聞き情報も加味して、勝手に他人の人生を想像し、「あんたにはこういう生き方がイイ」と押し付ける。その押し付けようとする人生が、「ただひたすら自分を殺し、男の影で耐えて生きよ」というものであるから、見ていて開いた口がふさがらない。まあこれくらい権力の眼に同化して、権力意識を露にした映画というのも、凄いと言えるかも知れない。人の魂を捨てた、日本映画史上最低の作品、ではないかと思う。