1.《ネタバレ》 予備知識なしに、偶然流れて始めた洋画に引きずり込まれました。私はストレンジャーをジョージ・クルーニーと、そして友人はフランキーのママをデミー・ムーアと激しい(そして非常に失礼な)思い込みのまま見終えました。お恥ずかしい話です。ごめんなさい。
ストレンジャーの抑えた演技、例えば本をプレンゼントしたフランキーに抱きつかれた彼が、案山子みたいに両手を広げたまま当惑しているシーンがぎごちなくて好き。娘親子を体を張って守ろうとするおばあちゃんがキュートで、赤いマニキュアを娘に塗ってもらうシーンが素敵。隣の机のいじめっ子に'DEF BOY'と書かれ'DEAF'と直して明るく跳ね返すフランキーの真っ直ぐな強さ。フランキーがストレンジャーと対面する前の晩、窓の外からママたちの話を覗き込む場面で、そっと目を閉じる少し長めのシーンがありました。その瞬間の彼が、荘厳な表情に見えたのは更なる私の思い込みだったかもしれません。小さな「?」は数箇所見られたましたが、それを超えて久しぶりに清々しさを味わえた佳作でした。是非もう一度見たい作品です。