7.《ネタバレ》 イアン・フレミングの原作をダイナミックに仕上げた痛快アクション映画。
前作「ドクター・ノオ」はSF色の濃い展開がされたが、本作からボンドの秘密兵器、強烈なファースト・シーン、リアリティとアクション性と「お約束」を高めた造り込みとなり、以降の007シリーズの土台を固めた作品。
真面目なフリをした超娯楽馬鹿映画「007」シリーズの最高傑作と名高い本作。
テレンス・ヤング監督の監督魂、気合の入ったアクションの磨きも一番神がかってる。
後半の「北北西に進路を取れ」を参考にしたヘリの攻撃シーンの迫力が一番の見所でもある。
この作品が遺作となった「ペドロ・アルメンダリス」の名演も忘れちゃあいけない。
何も言わなくともカッコイイ「ショーン・コネリー」、
ジョン・バリーの最高すぎる音楽、
そして「お約束」。
俺はこういう「お約束」が嫌いなタイプだけど、この映画から「お約束」を抜いたらただのスパイ映画だ。
この「お約束」の瞬間の安心度は異常。