2.《ネタバレ》 本当に恥ずかしいんですけど、前回見たときは18歳のブライオニー役の女優さんは全くのミスキャストだと感じてしまいました。というのも、13歳のブライオニーに感じたきらめきも生命力も一切感じられなかったから。なんかひたすら鈍重な感じがして嫌でした。
だけれども、今回いろいろ考えながら再見したら、実はあれが当たり前、あるべき姿なんだと、つまり自分の犯してしまった罪の重さに全存在が打ちひしがれている姿であると気づきました。本当に素晴らしい役作り、名演技ですね。(画像検索したらなかなか綺麗な女優さんですし)
前半部分は素晴らしいですね。同じ場面を繰り返すことによって、よりはっきりする心理描写、一瞬たりとも気が抜けませんでした。また真犯人とローラのそれぞれがしっかり伏線をはってたことも今回確認することができましたし。
あと、「つぐない」あるいは「贖罪」について。
ブライオニーがやったことは、はっきり言って自己満足で、シーやロビーにとって何の意味もありません。
ただ、そうせざるを得なかったブライオニーの心境も悲しいものがあるのでは。
後悔しても、後悔しても決してつぐないようのない罪を犯してしまった悲しみ、苦しみ。
こういったものがこの作品のテーマになっているのでは?
ネタが完全に解ってても泣けてしまった作品でした。