9.《ネタバレ》 妻投稿■アメリカで毎年多くの死者を出している竜巻を題材にした映画…といっても実は竜巻の面積当たりの発生率は日本(の平野部)もアメリカも大差はなくて、日本では毎年何十例どこかで発生し、特急電車を脱線させたり家を吹き飛ばしたりして多数の死者を出している災害でもあるんです(劇中のF2とかF5とかのF、つまりフジタ・スケールは日本人竜巻研究者の藤田哲也シカゴ大学先生の頭文字)。確かに、劇中描写は高頻度すぎる気はするけど、江戸川コナンや杉下右京、マクレーンだって高頻度で事件に巻き込まれているんだから無問題。■それよりこうした竜巻災害に対し、ハリウッドお得意の「ありえないくらいの巨大な竜巻が発生し、主人公カップル以外皆殺しになって云々」というような代物ではなく、「現実に存在する脅威に対し、人間はどう立ち向かうのか」という事に重点を置いた、濃厚ではないけど重厚ではある映画だと思います。実は私一回だけ竜巻を目撃したことがある(あと愛耕運機をありえないところにまで持って行かれた)のですが、その時の湿っぽい空気や天気の不安定な変化から、竜巻の渦に巻き込まれて吸い上げられるというよりは周辺の空気に引き上げられて持ち上げられるような破壊のシークエンス、データに観測されているのに目に見えないという緊張感などが物凄いリアルだったと思い、同時にこれってパニック映画というより技術者の映画なんだなと思いました。■実はドロシーのアイデアってオクラホマ大学研究チームががちでやっているものをネタにしているんですよね。恐慌状態になっていた主人公のフィアンセが単純な馬鹿で嫌な女ではなかったり、メグおばさんを助けるシーンで、竜巻予報を3分前から15分前にするというそれだけのことがいかに難しくて重要なことかをうまく描くことで、登場人物がなぜ危険にぶつかっていかないといけないかがストレートにぶつかってくる、良質な映画だと思いました。 【はち-ご=】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2011-11-21 20:17:33) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 何度かの失敗を経験して観測機の改良をしたり、観測活動中に竜巻警報が遅く叔母の町が被害を受け、主人公たちが危険度の高い竜巻に立ち向かう意を強くしたり、そういうストーリー展開が気に入った。緊迫感もあり、全体としてかなり自分の好みの映画だった。 【若】さん 9点(2004-01-26 02:18:58) |
7.迫力満点な巨大竜巻きの映像と、若き日のスピルバーグを彷佛させるヤン・デ・ボン演出が見応え充分の異色パニック映画。とくに、女性リーダー(ヘレン・ハント)率いる個性豊かな観測隊と、フル装備のエリート観測隊とを競わせる構図が素晴らしい。アドベンチャーものという側面を持ち、ワクワクドキドキ感を十二分に感じさせてくれる。荘厳かつ勇壮な音楽も捨てがたい。また、暗闇の中、F5級という超巨大竜巻きが猛威をふるう様は物凄い緊迫感! ! キューブリック作「シャイニング」の恐怖シーンを取り入れ緊張感を漂わすなど、作り手のセンスの良さをも感じさせてくれた。ラスト、主人公達二人が巨大竜巻きから逃げるのではなく、逆に向かって行く姿は圧巻だった。竜巻の猛威は二人の愛を裂くことは出来ず、逆に愛を深めるという演出も個人的には気に入っています。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-08-09 17:44:19) (良:1票) |
6.ここでは評価もいまいちみたいですが、私は大好きです。自然の恐ろしさを感じました。牛やトレーラーが舞うシーンに圧倒! 【ジェイムズ】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2003-06-26 08:38:46) |
5.初めての時は14インチのTVだったが、真夜中に電気を消して観ていたら気持ち悪くなった。まさに、ジェットコースタームービーというキャッチコピーがピッタリだ。大迫力のツイスターの映像が素晴らしいのは言うまでもないが、決してSFXだけのハッタリ映画ではない。この点に関しては賛否両論あるようだが、私は人間ドラマもきちんと描かれていると思う。大自然の猛威に敢然と立ち向かう人々の姿には、感動すらおぼえる。決して正義感や使命感だけではなく、皆ツイスターのスリルに取り付かれているという設定がいい。ああいういかれた連中はとても好きだ。彼らが竜巻を発見して、出陣するシーンの高揚感といったらない。ツイスターの中に飛び込んでいく観測チームの中に、さらに普通の人であるジャミー・ガーツが飛び込んできて振り回されるという二重構造の設定によって、ツイスターの恐怖をより鮮明に描くことに成功しているのだと思う。普通の人間がそこにいることが必要だったのだ。脚本家の秀逸なテクニックを感じる。クライマックスで、空き缶の羽を付けたセンサー?がツイスターの中で舞い上がるシーンは、映像的にも、ストーリー面からみても鳥肌ものだった。アメリカでは、96年度の映画興業収入第2位という大ヒットだったにも関わらず、日本ではいまいち評価が低い。ツイスターの脅威とは無縁な日本では、やはり映画に対するリアリティが薄いのだろうか?あるいは、ヘレン・ハントの気合入りまくりの演技に皆引いてしまったのか?ストーリーが単純という意見も多いが、映像の派手さを邪魔しないためにも、このぐらいのシンプルさがちょうどいいと思う。必ずしも、映画に複雑なプロットが必要というわけではない。ジャミー・ガーツを久々に観たことにもちょっと感動。ネイチャー・パニックムービーの傑作。 【わいえす】さん 9点(2002-12-14 00:16:01) |
4.ERのカウンティ総合病院救急病棟受付のジェリーが端役で出ていたのが発見だった。現実逃避度が高く、楽しめる映画です。 【どちて坊や】さん 9点(2002-08-23 14:59:35) |
3.映像の迫力はさておき、何よりも竜巻を追いかけるキャラクター達の生き方、執念に圧倒される。 こんな奴らが結構いたりするのがアメリカ。 今をときめくヘレン・ハントだけど、この映画で演じたキャラクターが一番魅力的。 綺麗だが世間知らずの“お嬢さん”に恋人を奪われた哀しみを押し殺して、「夢」に向って止むに止まれず突き進む。 【poi】さん 9点(2001-09-11 10:17:52) |
2.かなり不評のよですが・・・(笑)みー的にはすごい好きな作品です☆ 【みー】さん 9点(2001-07-13 18:43:06) |
1.他のデザスタームービーと異なり、本作品は災害を追いまわす。人が逃げるしかない災害に対して、追いかけるという発想を考えたマイケル・クライトン夫婦をやはりアイデアマンと褒め称えるべきでしょう。そして見事映像化したILMとスピード観あふれる作品に仕上げたヤン・デ・ポンは最高の娯楽作品の監督だ(スピード2とホーンティングはひどかったけど)ビル・パクストンは特異分野のスペシャリストの役がよく似合う。ヘレン・ハントは歳のわりには、ホントかわいい。台詞の少ない分、表情で演技している。フィリップ・ホフマンも馬鹿っぽくって実にいい。文句なしの映画です。ただし100パーセント映画館で観るべき作品。20回は観ました。 【あまぬま】さん 9点(2000-09-27 20:08:59) |