3.《ネタバレ》 なんだ新作のメッセージよりもヨハンソンの音楽(効果音?)が、ピッタリじゃないですか。
メキシコのスラムでの不気味な雰囲気を120%バックアップ。
映像もキレイな景色なのにどこか不安な感じが面白い。メキシコの方には失礼かも知れないけど
コロンビアに次いでヤバイ国だと思ってしまう。こんなとこで警察官・捜査官やるなんて無理。
エミリーブラントの主演映画なのに、ヒロインの影が薄いのは、この物語なら納得かも。
裏の名前を持つ男アレハンドロが完全に食ってます。物凄い存在感。将来はマーロンブランドかも。
現実はこうじゃないと思いたいけど、アメリカのニュースでもたまに見るし、ヤバイよねえ。
組織撲滅に正攻法じゃラチがあかないとはいえ、内部抗争に干渉しまくり、射殺が基本の任務。
正義なのか只の殺し合いなのか、正義が判らなくなって行くヒロインを描いたようですが、
何故彼女が選ばれたのか判ってしまうと、違和感が消えて同情に変ります。厳しい現実。
しかし、なぜ原題の「暗殺者」から邦題「ボーダーライン」になったのか、そりゃ国境だし
正義と悪の境界の話だし、間違ってないけど、なんかカッコ良くないし軽いなあ。
タイトル吟味して、アクション映画風のトレイラーにして、プロモーション頑張れば
もっと売れたんじゃないかなあ。 もったいない。 久々に硬派な映画でした。