団地のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

団地

[ダンチ]

2016年【日】 上映時間：103分

平均点：5.38 / 10点(Review 8人) 

公開開始日（2016-06-04）

（ ドラマ・ＳＦ・コメディ）

監督	阪本順治
キャスト	藤山直美(女優)	山下ヒナ子
	岸部一徳(男優)	山下清治
	大楠道代(女優)	行徳君子
	石橋蓮司(男優)	行徳正三
	斎藤工(男優)	真城貴史
	冨浦智嗣(男優)	宅配便の男
	竹内都子(女優)	東
	濱田マリ(女優)	西
	滝裕可里(女優)	北
	宅間孝行(男優)	吉住将太
	三浦誠己(男優)	主任
	麿赤兒(男優)	権藤
	中山卓也(男優)	山下直哉
脚本	阪本順治
音楽	安川午朗
	津島玄一	（音楽プロデューサー）
撮影	大塚亮
製作	キノフィルムズ
製作総指揮	木下直哉
配給	キノフィルムズ
美術	原田満生
編集	普嶋信一
照明	杉本崇

あらすじ

商店街で長年漢方薬屋を営んでいた山下夫妻は店を畳み団地住まいを始める。妻のヒナ子（藤山直美）はレジ打ちのパート、夫の清治（岸辺一徳）は残りの漢方を常連の顧客に処方する日々。そんな新しい生活の中、とある出来事がキッカケでいじけてしまった夫は、なんと自室の床下収納へ引き籠ってしまう。全く姿を見せない夫に、団地住人たちの妄想と噂は止まらない。ついには殺人説も出始めて・・・。

【目隠シスト】さん(2020-08-15)

【クチコミ・感想（9点検索）】[全部]

1．《ネタバレ》　現在大流行中の福田雄一監督の“アドリブ”コメディとは一線を画す“計算し尽くされた脚本と演出”に基づく正統喜劇。因数分解すると、人情もの、社会風刺、シュール、SF、ファンタジー、寓話と多種多様な要素が混在しているものの、決してとっ散らかった印象はありません。ただし、終盤の超展開には唖然とするかもしれませんが。さて、本作最大の魅力は何と言っても俳優の皆さんによる見事な演技にあります。表情、動き、言いまわし、間の取り方。熟練の技術に魅了され、何度吹き出したことでしょう。本来、喜劇役者というものは“自分は笑わない”ものなのですよね。もちろん若手の方々も含め、漏れなく素晴らしい役づくり。斎藤工さん怪演でした。ただ、ここは藤山直美さんに言及しないワケにはいきません。一見、ごくごく普通のおばちゃん。それでいて、どこか滑稽で、味わい深く、そして可愛らしい。主役であるにも関わらず、主張し過ぎない空気感が絶妙でした。これが長年舞台を踏んできた役者の地力、生まれついての喜劇人の血というものなのでしょう。もう山下ヒナ子にゾッコンであります。ご主人が「お前と漢方薬があればそれでええ」と言っていましたが、なるほど納得。息の合った漢方薬づくり。精根尽きて寄り添う2人が何とも愛おしく、理想の夫婦に思えました。夫婦が“連れ添う”とは、こういう事なのですね。人間の美しさと醜さが等しく、そして正確に描かれている映画に大拍手。無粋な理屈を捏ねない至福のハッピーエンドに絶賛を送らせてください。タイトルも、主要キャストも、さほど“惹き”を感じない装丁ですが（失礼）、これは傑作も傑作。コメディ好きなら観ないまま死んだらいけませんよ。

【目隠シスト】さん [インターネット(邦画)] 9点（2020-08-15 08:28:55）（良：3票）

【点数情報】

Review人数			8人
平均点数			5.38点
0	0	0.00％
1	0	0.00％
2	0	0.00％
3	0	0.00％
4	3	37.50％
5	2	25.00％
6	2	25.00％
7	0	0.00％
8	0	0.00％
9	1	12.50％
10	0	0.00％

【その他点数情報】

No	名前	平均	Review数
1	邦題マッチング評価	5.00点	Review1人
2	ストーリー評価	5.00点	Review1人
3	鑑賞後の後味	6.00点	Review1人
4	音楽評価		Review0人
5	感泣評価		Review0人