1.《ネタバレ》 良作。
身近に認知症や末期症状の病の状態の人がいる方は他人事として本作を観られないだろう。
それ位に物凄く重いテーマを取り扱っている作品ながら、百戦錬磨の芸達者であるドナルド・サザーランドとヘレン・ミレンの軽妙洒脱
ながら重厚な演技が絶妙にその重さを取り払っている。
幕引きの仕方は賛否両論あるかも知れないが、私的には崇高な終わり方だと思えた。
自分の身に置き換えた場合、私は周囲の人に迷惑を掛ける位なら自分の手で人生の幕引きをしたいと思っているので、
欧州の様な安楽死制度の合法化に付いて否が応でも考えさせられてしまう作品だった。