1.《ネタバレ》 冒頭で教授が作品について解説しているが、その場面が一番怖いかも。
一番ぶっ飛んでいる。
光の当たり方のせいか、かなり教授が変に歪んでみえる。
フランケンシュタイン博士の精神的に病んでいる感じが表情にとてもよく出ていた。
なにかにとり憑かれた様な彼の表情にはとても威圧感がある。
重苦しいお墓の曇り空や枯れ木、髑髏の像がとても不吉な印象を与える。
教授が脳について授業している時と違い、誰もいなくなった教室はとても暗くて不気味だった。変に静まり返っている。
骸骨の標本がね、講義のときはみんなの笑いモノにされていたけど、
暗い講義室ではとても不気味な影をつくっている。
急に音がするけど、あの音もとても怖いと思う。
フランケンシュタインの研究所(見晴台?)も不気味。
階段とか部屋のパースがメチャクチャだった。
パースが歪むとそこに変な奥行きが存在する。
「怪物」がとても扱いにくい危険な存在として描かれていたのがとても怖かった。
怪物は恐怖の象徴だ。怪物の冷たい笑顔は死を連想させる。
あの冷たい無表情(笑顔も冷たい)、大きな手と指がぎこちなく動く感じ、黒い服、角ばった骨格に大きな身体、のっそりのっそりと歩く姿、、、とても不吉な感じ。
ドアをこじ開けようとする怪物の狂暴さがとても怖かった。
先頭シーンからも怪物の怪力、凶暴さが伝わってきて緊張感があった。
また、研究所で怪物の「影」がとても上手く効果的に使われていて、
怪物により巨大感をあたえて、迫ってくる感じがした。
召使の悲鳴、死に方がとても不気味。
少女の「バイバイ」の仕草が好き。それに答える父親の仕草も好き。
少女を湖に落としたとき、怪物はとても慌てた表情をする、その表情が印象的だった。
でも怪物よりも人々の結束が怖かった。あの火の明かりが大量になって迫ってくる迫力、村人が束になったときの迫力はとても凄かった。そういうのが何故か怖かった。
最後の岩山も風車もとても陰鬱なんだよね。
あの風車が燃えるシーンは、いろいろな作品に影響を与えているかもしれない。
燃える火の中での怪物の叫び声がとても凄まじかった。
暗くて不気味な作品です。