14.題材は重い。おそらく邦画で作ったら、すごくお涙頂戴そのまんま、という感じになっていただろうな。でも、これだけサラっとしているのは、製作者のセンスを感じる。ハリウッドじゃないからかな。デボラ・ハリーは昔ロック歌手やっていただけあって、しぐさや目つきに、片鱗を見せているね。私がそう感じただけかな。邦題の言いたい事はわかるんだが、センスが無い。そういうタイトルにしたいんなら、せめて「生きている間にすべき10のこと」ぐらいだろう。 【もがみとくない】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-03-16 22:20:06) |
13.《ネタバレ》 どちらかというとありきたりのストーリー。しかし、最近はやりの難病モノでありながら、ここまで泣かされたのは初めてだ。死を宣告される前と後で、彼女の生活にそれほどの違いが無いのがまたリアルでいい。僕が彼女でもしただろうなと思う選択ばかり。人は、もっと死を素直に受け止めるべきだし、実際にそれができる人も多いのではないか?ギャーギャー泣き喚く邦画が多い中で、ヒロインが静かに淡々とそれを受け入れてくれる洋画を見るのは何か新鮮だった。本来なら逆のはずなのだが。ある意味、べたべたな脚本ながら、ここまでストレートに胸を打つのは、役者がしっかりしているからだろう。いろんな人に薦めたくなる映画だ。僕は彼女のように浮気はしないと思うが、気持ちは十分に理解できる。ひっそりとしてみたかった浮気をし、自分のいない生活を思い描き、そして死ぬ。そんな彼女を誰が責められようか?彼女の夢が映し出されるラストシーンは視界が曇った。「本当にそうなったらいいね」と彼女に語りかけてあげたいし、本当にそうなったと信じたい。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-18 00:51:37) |
12.死を題材にした物語は多いけれど、この映画の発想は斬新でかつ描き方がライトでそれが逆に「誰にでも訪れる死」というような死を身近に感じさせる効果があった。ガンの宣告の場面で、医師がゆったりとした時間をとっていた。医療ではどうすることもできない、ただ一緒に悲しんであげるという癒しの手段をとった医師に感心した。 【小鮒】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-14 21:33:01) |
11.いいねこれ。単調だけどなんでここまで惹かれるんだろう。映画なんだけど本当にありそうなありきたりな、でも厳しい現実の世界を淡々を描いている。小さな幸せだったり痛みだったり、この主人公は生き方が上手いなって思う。自分に素直だよね。現代社会は心が病んでいる人が多くて、生きながら死んでいる人が沢山いる。それに「名優が出てる」=「いい映画」ではないってことを証明している。色んなことを学ばせてもらった。日曜の夜に観るには最高の映画でした。 【ちーた】さん 9点(2005-02-28 00:03:42) |
10.断然、好み。早く見ればよかった。私は、DVDプレーヤーを入手してまだ半年。しかしDVDを買おうかな、と思ったほどの作品てほとんどありませんでしたが、これは珍しく手元におきたいなあと思った作品でした。 【おばちゃん】さん 9点(2004-08-22 02:46:44) |
9.良かったです…!!こういう淡々とした映画好きですvv淡々と進んで淡々と終わるのかと思ったら、最後やられました…。もう大泣きですよ。。。うああちくしょー、あのラストは反則だよ…!!ホント感動しました!!私も自分の声を録音するシーンは大好きですvv 【Ronny】さん 9点(2004-07-12 00:11:23) |
8.この作品を観ながら「メメント・モリ」という言葉を思い出した。ミスチルがアルバムのタイトルにしたりしていたのでご存知の方も多いと思うけれど「死を想え」、すなわち死を感じる事で今生きている事を実感し、充実させよう、という意味(だと僕は思っている)。で、主人公は死の恐怖、独りで死んでいくという孤独感・絶望感に苛まれながらも、余命を自分と、そして周囲の人々を愛する事に捧げようとする。「死」という事実を前にして人は初めて、「本当に大切な事」に気づくのだろうか。こういうことを言うのは気恥ずかしいけれど、やはり「充実した生」とは、どれだけ多く愛し、そして愛されたか、という事なのだと、思う。 【ぐるぐる】さん 9点(2004-07-06 17:32:59) (良:1票) |
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7.《ネタバレ》 激ボロ泣き。。自分で抱える彼女が強いのか、周囲の反応を恐れる彼女が弱いのか。実際こういう状況になればまずできないわ、若いのにえらいなぁ。彼女が取り乱したり、酷い病状に苦しむシーンはあまり出てこない。そんなことわかっているから私たちは見たくないのよ、この辺は女性監督だなぁと、感謝。また「いい人たち」しか出てこないのは、実際この人たちに対して’だけ’こう願っている、という意味なのではないかなあ。私はこういう出し方好きです(イヤな人たちのことはどうでもよくなるわよ、時間がないもの!)。彼女が挙げた10個のうち、「母」「娘」としての望みがささやかで泣ける~。問題は「女」としての望み・・お互いの家庭・身体へのトラブルがない限り、私はこの場合許したいなぁ。彼を好きになれてよかったね。(女性は、母・妻・娘である立場より「女」を優先してしまうイットキがあるのです。ダメ?甘い? でも男性なら・・でしょ!)。それから「妻」としての望みは・・実現してもそうでなくても彼女はいいと思っているんじゃないかなぁ、彼女をとりあえず安心させてくれた玉のれんさんに効果賞あげてほしいです(むぎむぎ♪さんに同感)。喋るレオノール・ワトリング(「トークトゥー~」強烈。お願い、これ以上ゴッツくならないで~)・喋るアマンダ・プラマー(「ガープ~」強烈。この人はゴッツい顔がいい)を見れました。私はウェイトレスさんがフツーすぎて大好き。労働する喜びさえをも教えてくれる涙作。若いママさんはかなり共感できるんじゃないかなぁ。 【かーすけ】さん 9点(2004-06-08 16:40:39) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 最近は感動を催促される映画が多い中で、この映画は地味だけどありのままの生身の人間を見せてくれたので新鮮だった。 残り数ヶ月の命─。 自分の人生の終わりが見えたときに、はじめて自分の人生が幸せなのか不幸せなのかを考えはじめた彼女は、ごく自然に別な男と恋をしようと決断する。 それが悪いとか良いかと考えるのではなくて、初めて若い彼女が自分の人生と向き直り、疑問に感じたことなのだから素直に受け入れられた。 本当に普通の女の子であり、1人の母親だったと思う。ほとんどの人は生きている間は自分の人生を振り返りはしないだろうが、彼女のように突然死が訪れたらやはり彼女と同じように今までの自分の人生を振り返り疑問を感じることはあると思う。 しかし彼女は死ぬ間際になって当たり前のように自分の周りに存在していた子供や夫や生活のありがたみを実感したと思う。 本当の幸せとは今自分が持っているものを実感できる気持ちなのかもしれない。 【花守湖】さん 9点(2004-04-29 23:47:36) |
5.いままで映画で泣いたことなかった。でも出会ってしまった。 【モチキチ】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-04-29 05:25:52) |
4.《ネタバレ》 いいひとしか出てこないので泣けてしまってしょうがなかった。人生の最後を過ごす主人公にとっての最後の贈り物のように。もし自分だったら?と言われても子供もいないし主人公より歳くってるしもう想像を絶している。でも友達を見てるとほんと子供を育てるって大変。きっと自分のことなんて気をつかう暇がなくここまできちゃったんだろうなということは想像がつきます。だからこそ自分が死んだら残された人達が悲しむかな?とかではなくて、純粋に自分が愛した人達にどうなって欲しいかというささやかな希望とやりたくても出来なかったことをやりたいという自分の欲望に忠実で正直なリストにかなり好感がもてた。人間ってどこかしら周りを自分好みにしたいという欲望を誰しも持っていて、子供に口やかましく怒鳴ったり旦那にちくりといやみを言ったり、子供の結婚に反対したり・・・そういうことで生きている部分って実は大きいのじゃないかな。それも愛だったりして。そういうところを丁寧に描いているところもいい。それにしても自分がいなくなった世界を考えるってなんて寂しくつらいことだろうか。子供が成長した姿とか、愛する人が歳をとった姿とか見たくても見れないものがあるってつらい。誰に言ったらいいかわからないけど誰かなんとかして、どうにかならないものかな?という気持ちになります。だから時間って命って大切。それを若者らしく淡々と爽やかに演じた女優さんに拍手。 【momonoki】さん 9点(2004-04-27 17:47:56) (良:3票) |
3.《ネタバレ》 雨に打たれて生を実感する場面など同感させられる部分も多い文学的な作品。とにかく登場人物各々の謙虚な人間性が素晴らしく全体として佳品に仕上がっている。コーヒーを奢ろうとして断られた瞬間すぐに引き下がる彼とそれを見てシュガー入を頼む彼女のほほえましさ、あめをもって正面に向き合った医者などなど。結局完全告知が彼女の人生に大きな意義を持たせたわけで、期待を持たせようとする日本の医者に考えてもらいたいと思った。そういう理由で彼女のとった行動には個人的には賛成できませんが。 【ピヤクト】さん 9点(2003-11-28 01:48:59) |
2.むぎむぎさんの言うこと、良く分かります。映画館は若い子(いかにも独身の女の子たち)が多かったんだけど、多分この子たちには陳腐に感じるところもあるんだろうなあって思いました。僕は妻と見に行きましたが、まさに妻の現在の立場が、主人公アンの立場とダブりました。「結婚して子供を生んでから、考えることを止めていた」という主人公アン。妻が映画を見て泣くのを初めてみました。手持ちカメラの映像が非常に美しく感じました。 【如月CUBE】さん 9点(2003-11-01 21:09:09) |
1.《ネタバレ》 この映画を「観よう」と思う人は、きっと世の中にそう多くはないだろうし、感情移入できる人もそんなに多くはないだろう。未婚の男の人は、まず、見ようと思わないだろうし、キャリアウーマンの人も見ないかも。マトリックスとかハリーポッターとかみたいに、壮大な映画でもないし、賞もとらないだろうし、ごく普通の生活の中の、ごく小さなストーリーだ。だけど、「結婚してて」「主婦で」「娘(子ども)がいて」+「婦人科系の病気の経験がある(これはオプション)」という私には、ほんとにツボだった。はあ・・・・・っっ(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)お誕生日のテープのシーンでは号泣・・・(映画館だから声を出さずにね) 細かい事を言えば、そんなにうまく行く訳ないじゃん!と思うところもあるんだけど、すごく気持ちを重ねられた。 原題が「MY LIFE WITHOUT ME」って言うんだけど、ラストの方に、玉のれん(英語でなんて言うのかわかんない。もっとかわいい名前なんだろうけど)の向こう側で、みんなが食事をしているシーンを、こちら側のBedから、彼女が見ているシーンがあるの。それがすごく「MY LIFE WITHOUT ME」な感じを象徴しているように思えたなー。 【むぎむぎ♪】さん 9点(2003-10-30 21:29:13) (良:4票) |