208.《ネタバレ》 見直すたびに新たな発見がある。自分の気づきなのだが、見直す事の楽しみになっている。マイケルが一家の家業と距離を置くカレッジボーイから、徐々に、マフィアの世界に足を踏み入れていく過程が丁寧に描かれている。無理のない、納得できるエピソードが要所要所にあるのだが、ポイントは、あの病院のシーンではないかと思えてきた。父が撃たれて入院し、見舞いに行くが仲間の見張りが誰もいない。警察に追っぱらわれたらしい。危機を察知して、とっさに父をベッドごと別室に移し、見舞いに来た男と一緒に病院の入り口に立ち、仲間の応援を待つ。緊張で震える男を鼓舞して、暗殺に来た敵をハッタリで威嚇し、危機を乗り切るマイケル。この後の、レストランでの暗殺のシーンが強烈なだけに、つい印象が薄くなってしまっていたが、この病院での振る舞いが、正に明確な分岐点であり、最後に描かれる、冷酷で情け容赦のない新しいゴッドファーザーの誕生シーンに結びついていると思えた。まあ、また見直した時に、別の事を思うかもしれないけれども、あそこから、マイケルの顔の表情が、アル・パチーノの演技なのだろうが、明らかに変わった。映画としては文句なし、傑作だ。 【戸沢一平】さん [インターネット(字幕)] 10点(2023-10-30 21:27:13) (良:1票) |
207.オープニングからエンディングまでどのシーンをとってみても、映画科の授業の教材になりそうな作品です。小学生の時に初めて見て以来、何度も見てますが、それでもまた見たくなってしまいます。登場人物が多くかつ内容が深いので、見れば見るほど内容がよくわかり、新たな発見があります。小学生の時に見た時は、馬の死体のシーンとソニーが蜂の巣状態で殺されるシーンがずっとトラウマになっていました。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2021-04-18 10:30:40) |
206.5回目の視聴でストーリーを知っているのだが、見始めるとやっぱり面白く食い入るように最後まで見てしまい、II とIIIも見てしまった。およそ50年前にこんな重厚でスケールの大きいマフィア映画が作れたのが凄いです。日本のやくざ映画では仁義なき戦いがNO1だと思いますがスケールが全然違います。 【黒部の太陽】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2021-01-10 09:57:54) (良:2票) |
205.自分内「有名だけど見ていない映画ランキング」の第1位だった本作。若き日のアル・パチーノ目当てに鑑賞しました。 今まで10点をつけた映画を全て9点に変更したくなるほどの最高の映画でした。10点じゃ足りない、100点。ストーリーの構成と展開、人物の魅力、俳優の演技、映像の美しさ、音楽、どれをとっても最高中の最高。ラスト近くのモンタージュシーンはカッコよすぎて興奮しました。これが50年近くも前の作品だなんて! 何も予備知識を入れずに観たのが良かったのだと思います。メインビジュアルを見ただけではマーロン・ブランドの映画なんだろうなって思っちゃいますけど、そこから想像するものを遥かに超えるものがそこにはありました。ブランド、パチーノはもちろん、トム・ヘイゲンを演じたロバート・デュヴァルが格別に素晴らしかった。今後も繰り返し観る作品になると思います。 【クリロ】さん [インターネット(字幕)] 10点(2019-12-22 13:26:37) (良:1票) |
204.何度も見ている映画の1つ。不朽の名作。 心の底から、こんな世界には決して足を踏み入れてはならない、と思えるのに感動が止まない。 フランシス・フォード・コッポラは天才。映像美が素晴らしい。 音楽も素晴らしい。ニーノ・ロータは天才。「愛のテーマ」といい、「Plein Soleil」といい、なぜこんなにも切なくなるのだろうか。 【めたもん】さん [DVD(字幕)] 10点(2019-10-30 10:56:15) |
203.《ネタバレ》 本作を劇場で見ると言うのも私のささやかな夢の1つだったが、午前10時の映画祭のお陰で叶えることができた。基本的に静かな映画だと思うのだが、その静けさの中で行われる駆け引きや殺戮の恐ろしさ、その緊張感がやはり素晴らしい。これは家族を守るための男の物語であると言う語り口で終始進んでいき、最後ダイアンキートンの寂しげで不安げな表情により「これは女性の物語でもあったのだな」と気づかせるラストシーンも最高だ。それにしても来年から寂しくなるなあ。 |
202.重厚な演出・演技。重厚な映像。見ている間は、家族史=歴史に身を委ねる贅沢差。息子の変化。ゴッドファザー。まぎれもない傑作。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 10点(2018-12-25 20:04:04) |
201.《ネタバレ》 最初のシーンはマーロンブランドの台詞を全部暗記しました。ルカブラージが死ぬシーン、バルズィー二の裏切りが発覚するシーン、ソニーが死ぬシーン、そして最後の皆殺しのシーンなど、印象に残るカットが多くそれだけで飯何杯でもいけます。高校のころは部屋にコルレオーネファミリーのポスター貼ってました。 【なす】さん [DVD(字幕)] 10点(2018-06-04 01:34:27) |
200.《ネタバレ》 映画史上に残る名作であり、私としても「映画としての完成度No1の作品は何か?」と問われれば、間違いなく本作を挙げる。 役者達の演技合戦、撮影技法、演出技法、作品のテーマ性と娯楽性、どういう切り口で取り上げても、非常に高いレベルで完成され、調和して作品が構成されている。何度見ても新たな発見やスリルがあり、素晴らしい映画だと毎回感心する。 様々な方に言われ尽くされている事だが、ゴッドファーザーシリーズは上質なウィスキーのような味わいがある。 初見時はその味に取っつき辛さを感じたとしても、何度も観るとその味わい深さがよくわかってくる。 初めて観て「何が凄いのかよくわからない」という人は、ぜひ役者の演技(パチーノの演技の変貌ぶり)や演出法(対位法を多用した演出)など、1ポイントに的を絞って注目して観てほしい。この映画の凄さがじわじわとわかってくるはずだ。 個人的に本作で印象深いのは、人物の死を映す際に、すぐに場面転換をせず、死体や死の風景を数秒寸止めして映し出す事だった。 あの数秒が醸し出すこの世の果てを見たような虚無感や空恐ろしさに、私はとても戦慄した。 この演出を見れば、本作がマフィアや暴力礼賛をする映画でないのはすぐに理解できる。 犯罪や暴力を糧に生きる人の末路は、こんなにも虚しいのかと子どもながらに思ったものだ。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-01-08 10:10:27) (良:1票) |
199.映画史においてこの作品が素晴らしいのは間違いない。 音楽や俳優の存在感や物語の重厚さにおいて相当なレベルにある。この長さでもほぼ無駄のない構成も凄い。何度か振り返らないと分かりにくい面もあるが、映画自体に深さを醸していてそれも評価できる。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2017-01-01 23:36:08) (良:1票) |
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198.《ネタバレ》 今さらですが、この作品を超えるマフィア映画を私は知りません。ファミリーを守る為に変わっていくマイケルの人生。テーブルマナーの勉強にもいい感じです。名作です。 【zeke】さん [地上波(吹替)] 10点(2014-08-10 03:21:19) |
197.《ネタバレ》 この映画はいちいちエピソードがヤクザでビッグですが、最終的に家族愛に集約するところが本当に素晴らしいです。オープニング、娘(コニー=タリア・シャイア)の結婚式、影があるドン(マーロン・ブランド)の風貌から彼が只者でないことはすぐに理解できます。葬儀屋の頼み事も普通ではないし、外では楽しいパーティの雰囲気とは不釣り合いなルカ・ブラージ(レニー・モンタナ)が祝いの言葉を練習しています。これらのシーンは映画を端的に表していて本当に素晴らしいです。(原作本も読みましたが、個人的には映画の三部作のほうが端的で分かり易く仕上がっていると感じました) 映画好きなら絶対に見るべき映画ですが、上映時間が長い&エピソード満載なので余裕がない時に時間に追われて鑑賞してしまうと間延び感があるかもしれません。実際にはそんなことはなく、ストーリーは過不足なく非常に丁寧に描かれていてシチリアでの結婚式などもパート2、パート3でシッカリ効いてきます。個人的には映画のラストカットに映るアル・ネリ(元警官=リチャード・ブライト)が、実はパート3まで重要な殺しのシーンに出てくる重要人物であったことが最高にクールで好きです。(バルジーニ殺害時に使った警官の制服は過去に自分が使っていた自前の本物という設定) 年齢を重ねるとまた違う感覚で見られますので、折を見て何度か鑑賞したい名作です。むしろ、ゆっくり時間を掛けて優雅に世界観に浸っていただくと、深い部分までより一層理解できると思います。日本人の目線から見ても名作なのは間違いない素晴らしい映画ですので、「ゴッドファーザー」というタイトルだけで敬遠せず、ぜひ一度はきちんと鑑賞してみてください。 【アラジン2014】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2014-05-03 13:27:16) |
【pillows】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-03-29 14:21:01) |
195.ビトーの勇気がソニーの短気に、ビトーの優しさがフレッドの気弱に、ビトーの理性がソニーの冷たさに遺伝。勇気と優しさと理性を備えたビトーはやはり偉大なドンだったと言うことか。 【Q兵衛】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-02-02 14:39:08) |
194.初鑑賞。尺の長さを感じさせないいい意味で緊張感がずっと持続してる演出だった。なんといってもマーロンブランドとアルパチーノの演技が素晴らしかった。特にマーロン。残念ながら、初鑑賞となると人物の名前と顔、人間関係をつかむのに脳がいっちゃって純粋に楽しむには難儀する。事実自分も何度も早戻しをしてた。名作です。敬意こめて満点。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-09-07 11:33:58) |
193.《ネタバレ》 いい歳になってからの初鑑賞です。 これまで「長い」「重苦しい」という思い込みで敬遠してきましたが、意外にもかなり見やすいエンターテイメント作品に仕上がっていました。 たしかに時間は長いのですが、盛り上げどころと時間を端折るところのメリハリがあって飽きませんでした。 ストーリーだけで標準的に楽しめるのに加え、ダブル主演ともいえるマーロン・ブランドの雰囲気とアル・パチーノの眼光に惹き込まれました。 それから映画として重要な要素と思いますが画が綺麗。 マイケルが逃亡先で突然結婚したのには違和感ありましたが、マフィアなだけに勝手でよろしいのかなと・・・ そんな一部の違和感をラスト30分の芸術的な流れが忘れさせてくれました。 正直、見る前は、映画通しかわからない重厚な難解作品と思っていたのですが、これはスーパー娯楽作品だと思います(もちろんいい意味で)。 【午の若丸】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2013-08-17 21:30:31) |
192.ギャング映画で、まだこの映画を超えたものはないな。もうよそう、なにを言っても野暮になる。 【min】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-02-14 22:28:31) |
191.男性ホルモンが画面から滲んでくるようなオトコ映画。見終えた後は、自分なりに精一杯男らしい表情で「ふーむ」と唸りたくなる。ヤクザ映画の最高峰。ワルな人たちの話なんてフィクションでもイヤ! っていう人以外は必見。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-12-09 15:14:51) |
190.映画として最高の作品。映像、音楽、ストーリー。最も多く見た映画でもある。 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-12-05 00:01:40) |
189.《ネタバレ》 フランシス・コッポラ監督の名声を不動のものにした不朽の名作。 吹き替え版、字幕版と、何度か観たが、やっぱりすごい。 裏切り、駆け引き、家族愛、葛藤、怨恨、報復…。 ギャング映画は数々あれど、ただのドンパチには終わらず、これほど重厚な人間ドラマとして完成されたものは他にない。 一代でマフィアのボスに君臨するようになったドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)。 対立組織の罠にはまって殺害される長男ソニー。 父の跡を継ぐことになることになったのは、マフィアとは無縁の世界で生きていこうとしていた三男マイケル(アル・パチーノ)。 根底に流れるのは、ファミリーを守るという強い思い。 3時間の長尺映画だが、ストーリーにぐいぐい引きつけられて、まったく飽きさせないのは見事。 【飛鳥】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2012-12-04 18:41:54) |