1.《ネタバレ》 伏線がいくつもあって、それらが段々と収斂していくようすは面白かった。謎が謎を呼んでいき、しかもそれぞれが不気味で、好奇心が沸く。カグタバの露出が徐々に明るみにでていく流れは絶妙で、しっかりとおっかなくなっている。大学教授と民俗学者がよいですね。
ラスト、堀さんがなぜか我にかえっているが、あれはなんだ。カグタバは結局ウソ作り事だったということなのか。カグタバとは堀さんと石井潤子による一大茶番劇だったということだったのか。
僕はできれば、そうであってほしいと思う。結局カグタバの呪いといってしまった時点でしょせんそれまでのツクリモノフィクション映画で収まってしまう。だけれども堀や石井、はたまたかわいい女優さん(彼女は生き残っている!?)による、主役の作家への何か復讐だった!とか、そういうどんでん返しサスペンスをドキュメントタッチで描いた映画だったら、それはフィクション映画の中でのリアルになり、これはきっと傑作になったんじゃないかな。
ともかく、細部のもう一歩さきまで手が込められた、力作。
でもさ、アンガールズも死ぬんじゃないか?