1.名画座で見て即ロジエのボックスを買ってしまった。
なんとも言えない、何も起こらない映画ではあるのにどうしようもなく映像体験だった。
確かに見てる間、何も起こらないのに苦痛でもなく、寧ろどんどん時間は過ぎたし、
ラストのハっとするような数秒のシーンには胸を掴まれもした、
でもだからと言ってこれが自分の見てきた映画人生でベスト3に入るほどだとは思わなかった。
なのに見終わってから、何度も何度も不可解なほど印象に残ったこの映画を思い出した。
今までどんな凄惨で暗い映画を見ても、滂沱するほど感動した映画を見ても感じないほどの余韻が胸をしめた。
でもなんでそんなに感動したのかも分からなかった。
全く言葉にできない。
でも光の加減にしろ風景にしろテンポにしろ、自分の中でこれこそ映画、という最高の一本。
(一応注意書きしておきますけど女子がバカンスでお菓子くったりキャハハと笑ってるのがほとんどの映画。ほんとに。)