1.《ネタバレ》 設定は違えど、主役の雰囲気、演出、音楽など、韓国版ボーン、といっていいほど似てます。主役がほぼノースタントで挑んだらしく、アクションはかなり派手。カーアクションもハリウッド映画とほとんど遜色ない出来でして、一言で言えば逃亡アクションムービー。細かく観ればツッコミどころもありますが、そんなもの気にさせないくらいテンポの良さと、アクションでグイグイ引っ張っていきます。印象的なのは、主人公を追う暗殺部隊の連中。外見はサラリーマン風だったりする奴が、素早くアクロバットに戦いを挑んでくるってのがおもしろい。あと、別に主人公を追う、特殊部隊の男。こいつが猟犬みたいに主人公を追いかけるのですが、それと同時にちゃんと事件の真相を調べるあたり、男のなかの男って感じでいい味だしてます。いい味と言えば、こいつの部下になったいつもガムを噛むお調子者もいいですね。硬派な映画の、おちゃらけ担当で、画面を和ませてくれますが、それでも、きっちり仕事をこなす所が、三枚目かっちょいい。目を見張るシーンでは、回想で主人公が、なんと絞首刑から脱出するシーン。刑執行後から、どーやって抜け出すかは見てのお楽しみですが、いやありえないんだけど、説得力バッチリ、俺も鍛えればできるんじゃね?感が半端ないです。そしてなんといってもラストです。死んだ妻のセリフが伏線となっているんですが、役者の演技が光りすぎていて、泣ける。映画終わっての余韻もいい感じで、体に力がみなぎるような気持ちにさせられます。