1.《ネタバレ》 短編映画(中編)ですが個人的には寺山修司の最高傑作です。現在、過去、幻想を交錯させる手法は「田園に死す」と同じ寺山が得意とするものですがこちらのほうがコンパクトにまとまっており、それでいて飽きません。「田園~」は自伝的な作品でしたが、こちらは泉鏡花の原作を部分的にチョイスし、脚本し直したようです。確かにマザコン映画なのですがこれはそれを通り越したエディプスコンプレックス映画というべきではないでしょうか?(例えば少年時代母親にポ○チンを見せびらかすシーンや自分の母親と性交する幻想が映ったりするシーンなどより)「田園に死す」なんかで高得点をつけた諸君はとにかく一度見てください。