1.A・ドロンのハリウッド進出失敗作のひとつに数えられていますが、私にはピッタリの映画で、自分を洋画鑑賞に誘ってくれた記念碑的作品です。
「月曜ロードショー」で初めて観ましたが、何度観ても笑えます。先住民の酋長の息子を笑いものにするシーンは、決してインディアン蔑視ではなく、大企業オーナーの2代目バカ息子を嘲笑しているとみるべきでしょう。最後の石油噴出シーンも現代社会への風刺が効いています。
劇中、ドロン、マーティン、R・フォーサイスの3人が三者三様で会話をして、話がかみ合わないシーンがあり笑えますが、映画「ニューヨークの休日」にも同じような設定がありました。これは舞台劇の流用でしょうか?
それにしてもP・グレーヴスは、この映画のほかにも「第十七捕虜収容所」や「狩人の夜」など、いい映画に出ていますなあ。