1.《ネタバレ》 このテの映画はどれだけ下衆心をくすぐられるかで評価するべきなんだろうな、と思っています。この映画はモンド映画としてちっとも面白くない。前作と比べるとひどいもんです。そもそも前作の製作を担当していた男がボツフィルムを編集したのだから、つまらないのも当然。編集と音楽がとても魅力的だった前作とは打って変わって、どちらも平均以下です。才能がない人間がモンド映画を編集するとこんなことになってしまうのかと、ヤコペッティの編集の才能を再確認しました。確かに驚くような映像はあります。虐待された子供たちの痛々しい姿には心が傷んだ。でも、問題は見せ方です。卓越した編集と音楽で観客の下衆心をゆさぶった前作とは異なり、モンタージュ理論を十分に活用しない適当な編集と、魅力のない音楽。ただ驚き、映像そのものに感情が動かされるだけです。映画的魅力はない!いやしくもヒット作に便乗した結果がこれです。モンド映画なんてどれもグロいだけで同じだろ?と思っている人は、前作と本作を比較してみてくださいよ。差は歴然!