1.相変わらずノーラ・エフロンって、頭で考えただけの薄っぺらい脚本と演出しかできないんですね。根本的には、50年前のシーンと現在のシーンで同じ撮り方しかしていないので、重層構造が表現されておらず、話の前提が成立していません。メリル・ストリープも、そんな演出で元気が出るわけもなく、小手先で芝居をして乗り切っているだけ。輪をかけてまずいのが、料理を主題としていながら、何かの嫌がらせかと思うくらい、肝心の食べ物が全然美味しそうに撮られていないこと。もちろん、料理のディテールにはまったく踏み込まれていない。