1.《ネタバレ》 期待して観たせいか、余りの内容の無さにガッカリというより、あきれてしまった。全ての内容(宇宙スケール、悪に導かれる人間の弱さ、戦闘、剣術、愛憎、ドラマ性)が前作までのシリーズの中で最低(軽薄)であり、ディズニーが作るとこんなに中身が無くなってしまうのか(まるで昼の連続ドラマ)。ただ単に過去からのストーリーをつなげて儲かる映画を作り続けたいというだけの代物に見えた。
★最も悪質なのは、この映画のテーマであるフォース(正しき道を信じる、自分を信じる強さ)を、安物の超能力(頭の中の透視、相手の心を操る)に変えてしまったこと。努力もなしの超人物語に、成り下がってしまった。Ⅹメンや、ミュータント系の映画なら、それでOKなのだが。
★フォースの意味、暗黒面に引きづられる人間の弱さ(いじめをする。いじめを傍観する。万引きをする。先に戦争を起こす。テロの実施。空爆・原爆を投下する・・などの暗黒面)、不安と恐怖・憎しみの暗黒面に引きずられてしまう人類の弱さに対抗する「善なる理性」と考える。
それは、超人的に単純な「覚醒」など起こらないため、古代から現在まで人類は戦争を繰り返している。その未来を以前のSWは映していた。
過去のスターウォーズファンとしては、この映画を続編として作って欲しくなかったと心から思った。観客動員が「妖怪ウォッチ」に負けるはずである(創造性で劣るため)。ハリソンフォードは、なぜこのストーリー(脚本)で出演をOKしたのだろうか。
一般のSF映画としては6点位であるが、「スターウォーズ」と称することで、本作の不出来がこのシリーズの根底に流れる哲学を軽薄にする影響において2点と評する。