2.《ネタバレ》 ジャンルでいうなら支離滅裂もの。
序盤はよくあるホラー展開で、少女連続殺人事件の真相を追っていく。
霊能力者の霊的逆探知のあたりで少しおかしいなと思ったが、「怪しい者じゃない」と阿部寛が現われてから一気に怪しくなる。
FBI捜査官(阿部寛)と金髪アメリカ人の設定のルーシー(栗林知美)コンビの胡散臭さが半端ない。
主人公の三輪ひとみが昭和の深夜テレビで流れていた歌謡曲さながら場末感たっぷりに歌いだし、ハチャメチャ度はエスカレート。
終盤には、主人公一家が実は犯行グループだったことが判明し、遺族との殺し合いでカンフーを使った大活劇へと展開。
1999年制作らしくオチは恐怖の大王降臨で、もうわけがわからないカオス状態に口あんぐり。
興奮するほどのエロではなく、気持ち悪いほどのグロではなく、それほど怖くもない。
突っ込みどころが満載のおバカ映画で、それを笑い飛ばせる人だけが楽しめるエログロナンセンスコメディ。