1.ハーシェル・ゴードン・ルイスの映画は価値観が転倒しているので、点数の方もこれに合わせて「点数が低いほど、よい点数」となります。
従って、2点、という高得点とさせていただきました。
オッサンがいきなり人を殺すシーンから始まるもんで、犯人は誰か、などという高尚な楽しみもなく、またさらには、そろそろオッサンが登場してこの人を殺すんだろう、と思うタイミングでオッサンが登場するもんで、いつどこからどうやって襲ってくるんだろう、などという高尚な楽しみも無く。
大量の赤インクと、キモチ悪い何かの塊だけ準備しておけば、何とかなる、ということに、この時代に気付いたというのは、確かにこれは画期的、と言えるのかもしれない。けど、赤インクで何とかなるようなシーンしか出てこないのもまた、確か。
出演者のレベルにもイタイものが多々ありますが、ではもし本作が名優揃い踏みで撮影されてたら、もう少しはピリッとした雰囲気になってたんだろうか、と考えれば、問題がソコには無いことは明らか。いや、ソコも問題だけど。
そしてこの、投げやりな、あまりに投げやり過ぎる音楽。これはちょっと、スゴイと思いました。1000年くらい未来の映画音楽を先取りしてるような気がいたします。