3.何をどう考えても面白くなかった。冒頭の媚びたお風呂シーンから、おもしろいだろ?と言わんばかりのムードを放っていて付いていけない。特殊効果も心地よいチープさを通り越して、ただの力不足に感じた。女刑事の「今まで自分一人で精一杯強く生きてきたけど、振り返ればちょっと寂しい、理解して欲しい」みたいな設定も疲れてしまう。庵野監督は、強烈な個性=”作家性”を持っている人だとは思うが、普通の観客を気持ちよく映画の世界に誘うような、プロとしての技量が伴わない人でもあると思う。それだけに、ドロドロした濃い世界が魅力的ではあるが・・・実写はイマジネーションの表現に強い制約が伴うだけに、厳しいと思う。