1.《ネタバレ》 もともと見る予定はなかったのですが
「ブラザーフッド」の出来がなかなかだったので見てみたのですが…見なきゃよかった。
結論から言いましょう、
この映画は「失敗作」です。
脚本以前の、設定の問題です。
主人公やその仲間達が死刑囚という時点で
彼らに感情移入することが僕には不可能です。
死刑囚=よほどの犯罪をしない限り、そのような身分にはなりません。
僕はこのような人間が死ぬのを悲しめるような、偉大な人間ではありません。
劇中でも彼らどうしようもない行動ばかりが目に付きます。
冒頭から下らない事でいきなり切れてケンカ。
思い通りに事が進まないとすぐに他人を非難。
自分の立場が悪くなるとすぐに卑屈になる。
しまいにゃ欲望に狩られ近隣住民をレイプ…
細かい事を言えばきりがありません。
こんな連中なもんだから彼らが死んでも全く泣けもしないし悲しむこともできない。
むしろ教育隊の方々に同情してしまいました、彼らはただ命令に従っただけ。
このような命令を出す上層部には虫唾が走りますが、
自分らの主義主張のためなら何をしてもいいわけではあるまい。
さらに理由もなく殺されていく韓国人兵士達…哀れの一言に尽きます。
このような事件が過去にあった事を知れたのは収穫でしたが
映画として面白かったか?と問われたら
「失敗作」としか言いようが無い。
主人公達が「死刑囚」ではなく「普通の一般人」だったならそれなりの映画になったと思うのですが…残念です。