1.《ネタバレ》 前作には感心しきりだったため、期待してレンタル。
結果…イカん。何がイカんて、転生は。それは、ホラーなのか。
ネタばれします。
途中までは、謎めいた感じでなかなかよいのですよ。さすがにパン、と思っていると。
愛人を恨むあまり、お腹の子となって生まれ変わるたー、そら、もはやホラーではない。
「ほらー、不倫なんかするから、バチが当たったのよー」という、「説教」の世界である。
それでまた、死んだ人間が妊婦の腹に入るというシーンを、サービスよく出しすぎ。なにも「エクソシスト3」ほど隠せと言っているわけではないが、こういうのははっきり見てしまうとかなり興ざめ。例の飛び降り連続シーンも、私には「いいかげんしつこい」としか思えず、「怖い」というのとは違う。ここらへん、かなりあざとく作っている気がする。
そして、よせばいいのに正妻の幽霊までくっきりと出してしまい、出したことにより「女の恨みは怖い」という肝心のところは、希釈されてしまう。
勧善懲悪に終わるホラーなど、つまらない。
だいたいが、「もともとの原因はタカが不倫」というのがショボい。火サスじゃないんだから。
「震える夜」からパンに関心を抱いてきた私にとっては、非常にがっかりさせられた作品であった。いったん「売らんかな」から離れて、ゼロから出直してもらいたい。