1.《ネタバレ》 正直凡作。アカデミー作品賞という期待を込めて見ただけに、そのがっかり具合を4点のところを3点にさせていただきました。
まあ、この映画も実話を元に作られているということで、ストーリーにケチをつけてもしょうがないですが、
何が面白いの?
正直今年のアカデミー賞は他にろくな作品がなかったからこれという感じなんでしょうね。
まあ、日本映画がいま興行収入が上がってきているのは、ハリウッド映画がダメだからとしか言いようがない。
昔は、ハリウッド映画なら劇場で高い金払ってみてもいいけど、邦画はビデオでいいよねという状態だったはずが、逆転してきている。これは、単純にハリウッド映画に魅力がなくなっただけのこと。
だから、こんな映画がアカデミー賞をかっさらってしまうのだと情けなくなる。
まず、何がつまらないか。ジョージ6世は幼い頃から吃音障害に悩まされていた。とあるが、実は単なる緊張しーで、緊張してないときは普通に話せる。
で、言語矯正専門家が型破りな独自の治療法をするとあるが、とても奇抜な方法というほどでもなく、驚きもない。
で、最後に第二次大戦の開戦のスピーチをするというのがクライマックスになるのだが、民衆の前でするわけではなく、放送室でこの先生と二人だけでする。
で、成功。
なんでしょう。このがっかり感。
まあ、実話を元にしてるから、しょうがないのでしょうが、大観衆の前でスピーチで成功し、初めてハッピーエンドでは?放送室でスピーチなんて、録音でもいいわけだし、もしかしたら本当は録音だったかもしれないし。
とても、この障害が克服されたとは思えない。こんなところはクライマックスじゃないだろう。
普通の映画なら中盤の盛り上がりくらいな部分ですよ。で、いよいよ今度は国民の前でスピーチしてクライマックスという話でしょ。普通なら。
そんなわけで、そのうちBSでやると思うんで、そのときで十分な映画です。