1.いやはや……。ウワサには聞いていたが、もはやどう形容すべきか分からん。
“Z級映画”とはうまく言ったもので、確かにAとかBとかCとかいうレベルでは測りきれない。
圧倒的なチープさと一抹の魅力が癖になるというムーブメントも分からなくはない。
もはや映像的なチープさや、ストーリー展開の幼稚さを突っ込むべきものではない。
相応の「覚悟」を持って観始めたつもりだったが、それでも特に序盤の低レベル加減には、なかなか耐えきれぬものがあった。
低予算のテレビ映画だとはいえ、よくもまあこの程度の映像作品を大の大人が作り出すものだ。
ただ、逆に言うと、その限られた予算の中でも、何かしら面白味のあるモンスター映画を作ろうという、作り手たちの気概というか、“真剣な馬鹿さ”みたいなものは伝わってくる。
そして、この手の最低レベルのテレビ映画が、アメリカではずうっと昔から量産し続けられているわけで、そこには製作者側にも、視聴者側にも、芳醇で寛容な文化の幅のようなものを感じる。
こういう低予算映画の文化と需要が存在し、売れていない俳優やスタッフらを含めた“映画人”たちに、可能な限り「仕事」が分配され、下支えされているからこそ、彼の国の映画産業は強大なのだとも思う。
全編通してあんぐりと口を開けっ放しにせざるを得ない“サメ映画”だったが、流石Z級映画としては異例のシリーズ化もされ、一つのムーブメントを生み出した作品だけあって、べっとりと拭い去れない娯楽性は感じられた。
特にクライマックスの怒涛のトンデモ展開は、この作品のシリーズ化を確定させた要素なのだろう。
無論、そういうトンデモ映画は嫌いじゃないわけで。
シリーズ最新作のトレーラーを観てみると、更に更に常軌を逸した世界観が広がっていることは明らかだった。
「沼」にハマるのは怖いが、恐る恐る踏み入ってみようか。
こういう低予算映画の文化と需要が存在し、売れていない俳優やスタッフらを含めた“映画人”たちに、可能な限り「仕事」が分配され、下支えされているからこそ、彼の国の映画産業は強大なのだとも思う。
全編通してあんぐりと口を開けっ放しにせざるを得ない“サメ映画”だったが、流石Z級映画としては異例のシリーズ化もされ、一つのムーブメントを生み出した作品だけあって、べっとりと拭い去れない娯楽性は感じられた。
特にクライマックスの怒涛のトンデモ展開は、この作品のシリーズ化を確定させた要素なのだろう。
無論、そういうトンデモ映画は嫌いじゃないわけで。
シリーズ最新作のトレーラーを観てみると、更に更に常軌を逸した世界観が広がっていることは明らかだった。
「沼」にハマるのは怖いが、恐る恐る踏み入ってみようか。