1.《ネタバレ》 松竹120周年記念と題打ってあればそれなりに製作は力の入れたと思われますが、なんかリアリティに乏しく楽しめない。多分それはすぐ殴ったり大人の過剰な無理解だったりするところのせいかなと思って観てましたが、それはこの映画のほとんどが今から目線で20年前を撮っているからかもしれません。ここに気が付くと違和感も減少しますが、それでも血が流れすぎる気がして過剰演出じゃないかな。
死んだ子供の考え方もそういえばあの時代まであった思考で一つの時代の転換点の記録としてこの作品があるのかもしれない。でも、なんかそんな時代感が作品の中に感じられず違和感としか残らなかった。岡田斗司夫が褒めてたから観たけどヤジの入れ方なんかも変な感じ。確かに昔の映画にはそんなヤジがあったけど現実社会にはなかった。という事は20年前の社会を映さず、20年前の映画の撮り方で作った作品という事か。